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読書ログ:『2025年、人は「買い物」をしなくなる』
EC市場規模の数値は右肩上がり
約18兆円。ただし全ての商取引のうちECが占める割合は6.22%。
ウェブルーミング
商品探しをまずネットで行い、実際の購入は実店舗でするという消費者行動。反対語としてはショールーミング。
体験型の店舗
例えばナイキハウスオブイノベーション000。
テレビCM<レコメンド、口コミ
テレビCMは過度に演出されていることに気づいている人は多く、それよりは自分に合うモノ、自分と似ている人が勧めているモノを重要視する。
所有しない時代
20世紀後半は高価なものを所有することが一つのステータスだった。モノを大事に長く使うことがいいことから、モノを長く持つことが非経済的へ。
アップセル
より高額な上位商品を買ってもらったり、同じモノを複数買ってもらう販売手法。
クロスセル
その商品の関連商品を買ってもらう販売手法。
開封の儀
買うプロセス省略でも残る楽しみの一つ。Unboxing、届く瞬間開ける瞬間のユーザー体験を最も最重視している店も多くなってきている。
チェーンストア理論
統一された外観・ユニフォーム・商品・マニュアルなどを用いて多店舗展開する経営手法。経営計画や商品開発など全体のコントロールは本部が行う。
ECのスタート
Amazonは1995年、楽天市場は1997年。ECサイトの登場により、商品棚は家にあるというところまで消費者に近づいた。スマホの普及によりそれはさらに近づき手元に来たことになる。
ググらない世代の購買力
ググっても情報がたくさんあって取捨が面倒くさい。アプリ内から探す。
小ロットを売り切る発想へ
1000億円市場を創出するマス戦略から、100億円の市場を10個作るスモールマス戦略へ。
プライベートブランドの席巻
PB商品。スーパーやコンビニなどの小売店が持つ独自ブランド。小売店が独自に企画して販売するのでメーカー品よりコストを抑えられる。その結果、メーカーは急速に棚を奪われる。
メーカーのDtoC
メーカーが商品を小売業に卸すのではなく直接消費者に販売するという方式。ECなどネットでシェアを獲得したメーカーが実店舗も獲得するという逆転現象が起きている。
物流コストの上昇
大きな資本を持つEC事業者は独自の物流システムを構築し始めた。(AmazonFLEXなど)小さなEC事業者はコンビニや配送センターでの受け取りが標準となりそう。
便利さの代わりに求める時間
便利であることは当たり前のことで他社との差別化ポイントではない。少しでもストレスのかかる時間を減らして快適で楽しい時間を求める。その結果検索エンジンの膨大な情報から見つけるのではなく、自分にマッチした情報が絞られているアプリやSNSから情報を受け取る。
無人コンビニ
Amazon GoやBingo Boxなど。
カーブサイド・ピックアップ
インターネットで注文した商品が店舗で受け取れる。
データドリブンによる無意識の買い物
データ駆動はデータをもとに様々な判断や実行がなされること。多様な個人情報が集積されているからこそ、本人は必要だと気づいていないが本当はあった方がいいものをすぐに届けることもできる。
日本のデジタル分析市場
日本の企業ではデジタル部門を持っている会社が少なく、データサイエンティストの職に就く人も少ない。今後データ分析の仕事が重要性を増すのは間違いない。
ライブコマース
ライブ配信のプラットフォームでライブ配信者が視聴者に商品を紹介し、販売するというもの。従来のテレビショッピングと違い、配信者と視聴者が相互にコミュニケーションと取っている。
質よりも共感できるストーリー
共感できるストーリーがあれば自然にモノは売れていく。What(何を作ったか)よりもWhy(なぜそれを作ったか)やHow(どのように作ったか)が大事。長ければ長いほどよい。
人は買い物をしなくなる
買い物が人々の生活に深く浸透し、従来のような買い物をしなくなる。ショッピング体験はより多様化する。デジタルシェルフ時代にも「人とのつながり」の価値を追い続ける企業が生き残り、それを大切にする個人が人生を謳歌する。