連載「若し人のグルファ」42
丑尾がかすかに悲鳴を上げる。しかしすぐに口をつぐんで、再び俺の頭を殴打してくる。しかし、それも長くは続かなかった。危険な攻撃がくるたびにあごの力を強めてやって、ぎりぎりと脅すように噛み締めたら、攻撃の手は弱まった。
やがて手のひらに蒸れた恥毛を感じ、指先がじとつくぬめりに触れた。蹴り上げようともがく両足を強引に押さえつけ、太ももの間にひざを割り込ませる。
やめろ、やめろよ、ともらす丑尾の声はもはや震えて聞くに堪えない。あんなに殴りつけてきた拳も解かれ、いまは俺の頭に