投げ抜けS+に到達!? 練習だけが全てじゃない 投げへの『理解』とは?
投げ抜けがS+になって、以前noteで投げモーションGIFについてまとめた成果が目に見えて出てきたので改めてnoteで記事紹介をさせて頂きます。私自身が投げ抜けが全く出来ないところから出来るようになってきたことや原因を振り返りつつ、ひいては投げ抜けに悩む方のお役に立つことができたらいいなと思いながら今回のnoteをまとめています。
本題を先読みしたい場合は下記の目次から、
📌 投げへの『理解』とは
に飛んで読んでくださればと思います。
それではよろしくお願いします🙇♀️
◆ 雷神になった時のPLAY STATS
改めまして最近のプレイスタッズです。
投げ抜けが劇的に変化しました。
投げ抜けがD~Bだった以前からかなり大きく変わりました。
◆ 投げ抜けできなかった過去
◇ 鉄拳の『投げ』という初心者への洗礼
投げ抜けに関しては投げを抜ける以前に自分から投げることが出来ない(投げを積極的に使えない)という問題を抱えていました。
私は鉄拳7から鉄拳をしていますが、当時から投げに対して強い嫌悪感を抱いていたプレイヤーでした。
鉄拳は誰もが最初は初心者だったと思うので、これは私の当時の心の声ですが、以下に挙げたようなことを以前は感じていた方も、そして今まさに感じている方もいるかもしれません。
初心者に鉄拳の投げの洗礼というのは圧倒的にしんどいものがありますよね。私は格闘ゲームを本格的にしたことがなかったのであまりの理不尽に投げなんて必要だろうかと思っていました。
でもせっかく好きだと思えるキャラクターと出会えたし、今までの自分にとっては全然方向性が逆の格闘ゲームをやるのも良いかもしれないなと思えたので、せめて鉄拳をするにしても『自分からは投げないようにしよう』と思いました。投げって卑怯だな、という気持ちがあまりにも強かったので…(若かったですね)
自分から投げないことはこういった理不尽を相手にもしたくないという気持ちの表れでもありました。これは鉄拳8が発売してからもずっとでした。
そして、気持ちの問題以前に、使っているキャラクターの投げが一般的に強くなかった、という理由もありました。
私のメインキャラのリー・チャオランは置き・スカ確・攻め(二択)の中では置きが強いキャラであること、前回の記事でまとめたアリサはスカ確が強いキャラであること(またチェーンソーの二択の間は投げが出せないこと)、リーとラースとアリサに共通することで強い有利行動を取って攻めで試合を支配する、というよりもマイナスフレームを利用して相手の行動を読んで立ち回ることこそがキャラクターの本来の強さであること、そしてLPやRPのみでしか抜けられない特殊な強い投げやコンボ始動となるような強すぎる投げを持っていなかったこと、などなど、様々な側面があり、どうしても投げを使いづらいということがありました。
例えば、アリサの-2から発生12Fの投げを仕込んでも相手の10~13Fの技が当たってしまうし、だったら相手が手を出してきやすいマイナスフレームから横移動やバックダッシュのほうが投げるよりも効率が良いし確実だよね、というような話です。
中距離で闘うキャラクターが好きなのでそもそも投げができる距離で闘っていない、というプレイスタイルによる近距離での引き出しの無さが鉄拳7から尾を引いていて、自分からの投げるスキルも投げ抜けのスキルも伸びていなかったです。
◇ 練習方法が合ってないと気付いた
投げ抜けができる上級者の方々が紹介してくれる投げ抜けの練習方法は往々にして『プラクティスで相手キャラクターに投げを再生させて自分がパンチボタンを押して抜ける』という練習方法です。
鉄拳8リリース当時から本格的に鉄拳のシステム解説動画や対策動画等が増えてきましたが、私が見た限りでは投げ抜け練習のやり方は基本的に『ゲームを開いている時にプラクティスでやるもの』という共通点がありました。
しかし、私はこのやり方ではまったく伸びないタイプのプレイヤーでした。
『……何回やっても、どっちの手で掴まれているか見えない…』
これはどういうことかと言いますと、自分がしゃがんで相手キャラに投げをしてもらって手の動きやホーミングのエフェクトを見る、とやっている時は『おぉ!左手右手両手!!すべてが見えるぞ!!!』となります。参考のためプラクティスで投げを再生してる光景をおいておきます⬇️
ですが、いざこのしゃがみ状態から立って相手から掴まれると『ぜんっっっっっっぜんっ見えない!!本当に同じ投げなのか!?!?(※同じ投げです)』ということが頻発していました。かといって自分からも投げないせいで相手が投げたいと思うポイントすらも分からない。どう見ても投げが届かないとんでもない距離で投げのモーションを見せつけてしまって『恥ずかしい……っ!!』となることばかりでした。弱腰でビビりなのでいつもこんな感じでした。
プラクティスで投げ抜けを練習しても練習しても成果が出ない……。
好きなキャラであるアリサやラースに投げてもらっても全然抜けられなくてほぼ投げられっぱなし。
抜けられる時もあるけど、どうしても偶然と勘で押してる感覚が拭えず、コンピュータ相手に『何か法則性があるはずだ!WP投げが全然来てないから次はWPだ!』という意味の分からない読みをするという奇行にすら走りました。冷静に考えてランダムにセレクトされてるだけなんだと何故分からないのだろう…。というくらい投げ抜けができなくて追い詰められてました。
もうとにかくダメだったので、こう考えました。
こうなると前向きとは逆方向に人は無敵になります。
最終的に『やはり向いてないから投げ抜けを辞め…というか鉄拳を辞め(自主規制)』…と、なりました。
初心者の挫折、というのは高いレベルを求められる格闘ゲームでなくても難しいゲームにはありがちなので極端だとこういった考えに陥ります。しかし私はどうしようもないくらいリーが好きで、アリサもラースを使うのも好きだったので辞めるという選択をすることは絶対に後悔してしまうのでしたくなかったのです。そこで、辞める以前にこう考えました。
『そもそも、練習方法が(私に)合っていないのでは???』
なんという他責思考。しかしこれで良いのです。
これがなかったら、投げ抜け評価がS+になることはなかったと思います。
◇ 自分から投げるために情報収集
そして、投げ抜けが得意な人や長年鉄拳をやっているフォロワーさんが多いX内で『自分から投げれない!』とか『投げ抜けできない!』という悩みを時折つぶやいていました。小童も甚だしい私に先輩方はだいぶ優しく声をかけてくれました。その中で実際にあった意見としては以下の通りです。
などなど、多種多様な意見が集まりました。
投げは卑怯!!!とまず気持ちの面で投げを封印していた私にとってはどれも新鮮な意見でした。少しずつ、自分の中の卑怯な投げは使いたくない、という気持ちと折り合いをつけて自分からも投げるように改善していきました。この頃から自分なりに投げを使うにはどうしたらいいか、とか、リーならどういう技の後に投げたらいいか、というのを積極的に考えて人に聞いたりもしていきました。
自分から改めてリーの投げを調べたり、投げを仕込みやすいポイントをメモしたり、実戦でやってみたり、反省したり、同じリー使いに投げポイントを尋ねてみたり。そのようなことに取り組みながら少しずつ自分から投げられるようになってきました。公開したのは最近ですが、このようなnoteも作って改めてリーの投げを勉強、自分でも考察、投げってどういう場面でなら使えるだろうかと考え続けながら対戦を繰り返しました。⬇️
しかし…、肝心の投げ抜けの成果は上がりませんでした。
そうして思い至りました。
『自キャラで投げるポイントを押さえても、投げ抜けができることとは直接的に関係がないのでは???』
だったらどうしたらいいのやら…。一寸先は闇でした。
◇ 投げ抜けに必要だったのは投げ抜け練習ではなく投げへの『理解』だった
自分から拙いながらも投げてみても肝心の投げ抜けは全くできない。そんな時、私がクイックマッチをしている時に、夫に試合を見守ってもらうというようなことをしてもらいました。夫は通常のランクマでの投げ抜け率90%を誇ります。そして私からのド素人丸出しの投げなどは『投げって意味なくない?』と思うくらいの確率で抜けてきます。冷酷無比と思えるくらい正確で、私からすると投げ抜けのプロです。
ともかく、見守ってもらっていたオンラインの試合の中で、投げが抜けられない、といういつもの見慣れた光景が広がりました。しかし、私は相手の投げてきた瞬間の手は見えませんでした。ただただ、よく分からない投げのモーションが画面上で再生されてました。
その時にぽつりと、隣で見てるはずであろう夫に独り言のようにして聞きました。
『この投げ…投げ抜けなんだったんだろう……』
その時、瞬時に夫から『WPだよ』と返されました。
この時の衝撃たるやなかったです。
『えっ!? なんで分かるの!?』
実際に試合をしていたのは私だし、夫は投げが成立した後のモーションしか見てなかったはずなのに何故!?!?なんで見ただけで分かる!?!?
私はモーションを見てもどのボタンで抜けられるか分からないぞ!!!!!
見ても何投げだったかなんて分からないぞ!!!!!
そこで、私は私自身のある事実に気づいたのです。
投げられた後に投げられたという多種多様な演出が入るものの、投げられても何の投げを選択されてどのボタンを押せば抜けられたのかを演出(モーション)から判別できない、という事実に気づきました。
私に足りないのは、投げ抜けの技術や練習なんかじゃない。
投げへの『理解』だったんだ。
そう思って自分に『あること』をやり遂げるという課題を課しました。
◆ 投げ抜けに悩むすべての人向けに作った投げモーションGIF
プラクティスで相手キャラクターに投げてもらって投げを抜けるという練習はやめ、自分から相手キャラクターの投げを調べに行って、投げの技名、投げのコマンド、投げの発生フレーム、投げ抜けのコマンド、ダメージ、ホーミングや壁強や床割れなどの強みの有無、投げられた時の演出(モーション)、その全てをnoteにまとめることを決意しました!
モーションにはGIF作成アプリを用い、投げのモーションをゆっくりと再生させつつ、投げはじめから投げ終わりまでのモーションを無限再生させることができるという特性を利用して、何度でも何度でも見られる、『鉄拳8でプラクティスを開かなくても、noteを開くだけで投げを学習できる』というものを作り上げました✍️
最初は自分用にと思って作り始めましたが、それではどこかで妥協してしまうと考え、他の人にも読んでもらっても大丈夫なように作りました。
それがこちらです。この記事と同じnoteでまとめています。
現在はクライヴまでの36キャラで実戦でほぼ見ることのない側面投げや背面投げを除いたものをまとめています。
随時更新していきます⬇️
◆ 上級者に忘れられてしまった/見逃されてしまった "ある重要な要因"
投げのまとめnoteを作り終えた直後に投げ抜けが急に改善しました。ずっと抜けられない闇の中で迷っていたのに急に光が差し込んできたのです。調べただけだったのに、です。その間、プラクティスで相手キャラに機械的に投げを再生させて投げ抜けを練習する、というようなことはしていませんでした。座学だけでした。『座学をしただけでこんなに変わるものか!?』と驚愕しました。
私はこれまで、私は投げ抜けができない自分と投げ抜けができるようになった自分の違いについて、絶対に突き止めなくてはならない、と思っていました。
『投げ抜けに対して悩みを持つ人が投げ抜けできるようになるという ” ある重要な要因 ” が、投げ抜けできない所から投げ抜けできるようになった一瞬の成長の段階に埋もれて見えなくなっているからかもしれない』と思ったからです。
先輩方が投げ抜けの動画を作って提供してくれて、それに則って練習しても投げ抜けができない人は私を含めて ”いる” のです。
いくら投げ抜けの練習情報を伝えてもできない人が出てくるのは、投げ抜けができるようになった上級者から忘れられてしまった/見逃されてしまった " ある重要な要因 " の伝え忘れや抜けがあるからではないかと考えました。
私はそれを、投げへの『理解』としました。
📌 投げへの『理解』とは
📌今回のnoteの本題です。
ここでの投げへの『理解』とは、
① 投げの強み(ホーミングや壁強や床割れなどの特性)を知っているかどうか
② 投げの演出だけを見て投げ抜けのコマンドや強みを導き出すことができるかどうか
③ 投げ抜けのコマンドを知っているかどうか
という3つポイントを押さえて理解出来ているかを指します。
代表的な飛鳥の投げのGIFを例として挙げます⬇️
この投げを、投げへの『理解』に基づいて考えてみましょう。下記を参考にしながら心の中で該当するものを選んでみてください。
いかがでしょうか?
上記1つ目と3つ目の答えはそれぞれ、
① 投げの強み → 床割れ
③ 投げ抜けのコマンド → RP
となります。
飛鳥の白山という強い投げです。
※技名までは覚えなくても良いですが、人と情報共有をする時に『飛鳥の投げの白山、あのRPでしか抜けられない投げ』というような感じで伝えやすくなったり自分でも覚えやすくなるので主要な投げは名前を覚えることも有効です。
これに対して投げが抜けられなかった頃の私は、投げの強みを解答できない、モーションだけ見て投げ抜けコマンドや強みを導き出せない、解答を間違える、などの3つのうちの1つ以上、もしくは全てに対して『分からない』と答えることしかできませんでした。
投げ抜けは投げてくる相手キャラの手元を見てしか抜けていなかったですし、その先の投げの強さや演出で分かるかどうかというところまでは理解しようとしていなかったのです。これが投げへの『理解』が足りないと思い至った私が改善しようと思った所以です。
これは自分から投げられないという悩みに対して『投げ抜けは壁背負ってるとかの状況を見て抜けてる』とアドバイスをくれた先輩の意見に合致してます。
投げへの『理解』が進むとこのような予測を立てることができます。
投げ抜けができるようになることに大事なのは、以下の2つだと私は考えています。
『理解』と『予測』
これが練習方法を教える時に本当は添えて伝えるべきだった投げ抜けができるようになる重要な要因なのではないかと私は考えています。
◆ 投げを『理解』して明確に考え方が変わってきた
見違えるほど投げ抜けができるようになってきたと思ってから1ヵ月程たった時、本格的にPLAY STATSが反映されるランクマに1日潜って雷神到達の時の投げ抜けがS+判定になっていました。
投げ抜けのためにnoteをまとめる以前は投げ抜けD~Bを行き来していたのでS+はいきなりの大躍進でした。自分でも同段との対戦での投げは勿論、段位が高い夫や夫の友人との対戦の中での投げ抜け成功率も格段に上がったと思いました。たとえ抜けられなくても『これは○○投げ、投げ抜けは△△…床が割れるやつ…』と試合の中で冷静に思い出すことができるようになりました。
あれだけ掴まれても分からなかった時の投げは、ステージのギミックや自分の今の状況(壁を背負ってるか否か)から推測してどうしても抜けないとやばい投げを理解して抜けることができるようになりました。
床割れで言えば準、デビル仁、そして記事の中でも取り上げた飛鳥の3キャラが持つ白山という投げ、ブライアンの投げのほぼ全て、ドラグノフのWP投げ等が強いので意識して先に床を割るようになりました。相手にとって投げるメリットのひとつであるステージギミックを先に排除するという立ち回りをするように心がけるようになったのです。
逆に言えば、投げに強さを割いていない、シンプルなキャラクターの投げへの過剰な警戒をしなくなりました。(※アリサ、クラウディオ、リー、レオ、リロイ、リリ、ヴィクター、ザフィーナ、リディア、クライヴなど)
どのキャラクターでも強い投げを持っているわけではないと調べていくと分かってきます。ステージギミックに対応してるキャラクターは強すぎるから警戒するけど上記のキャラクター達に対しては『LPやRPでしか抜けられない強いコマ投げを持たないキャラクターはホーミングエフェクトが見えたらLPかRPを押せばいいし、ホーミングエフェクトが見えなかったらWP抜けを意識する程度でいい、というかもっと試合中は別のことに気を払うべき』、とスパッと割り切ることができるようになりました。
『私は投げが抜けられないんだからずっと相手の手元を見て警戒してなきゃ!!!』と思いながら過剰に脳のリソースを割くような考え方をしなくなったのでだいぶ気が楽になりました。
前述した投げが強いキャラクターに対してはステージギミックというものを自分から潰しに行くという戦略は脳のリソースを割かないようにする為でもあります。投げを『理解』したことで投げてうまみがある要素を潰しにかかる、というのも立派な戦略です。
◆ 『Q&A方式』で自分に問いかける
前述したように『プラクティスで相手キャラクターに投げを再生させて自分がパンチボタンを押して投げ抜け練習』というやり方はまったく私に合っていませんでした。
そうしてプラクティスでの投げ再生の練習を辞め、投げの演出から投げを覚えていったり、ホーミングや床割れなど通常の投げとは違って状況やステージによって強さが変わる投げについても重点的に調べていってからランクマッチやクイックマッチに望んだ後に『投げてくるタイミングは血の通った人間との試合からしか得られない。だからこそ相手がなぜその投げを選んで繰り出してきたのかを自分なりに考えるのが大切なんだ』と思いました。
例えば試合をしていて投げを通されるとこのような疑問が湧き上がる時があるかと思います。それに対する私なりの解答をQ&A方式で挙げてみました。
…といった感じで、血の通った人間との対戦で繰り出される投げでは、一応的外れではない解答を出すことが出来ます。アンサー部分の本当のところは相手にしからないと思いますがそれでもいいのです。これは自分自身の成長を目的としたQ&A方式だからです。
上記のQ&Aが自分では導き出せない時や解答に満足がいかない時は、友達や自分より段位や鉄拳力が高い熟練者に『なぜこの場面で投げをしたのですか?』と素直に聞いてみるのもひとつの手です。自分より段位が高い人が仕込む投げには自分では気づけない理由が隠されていることがあります。
…などなど、こちら側の立ち回りの癖を読んで置いていた投げへの解答を得られることがあります。自分の癖や相手キャラクターの有利フレームや安定行動というのは初心者の頃は気づけないこともあるので聞くことは利しかありません。聞ける人がいたらどんどん聞いてその人なりのアンサーを自分の知識の引き出しとして有難く頂いていきましょう。聞いて答えてくれたその人とまた対戦する時にその引き出しが増えた自分というのを見せることが最大の恩返しです。そうすると自然と読み合いの質が上がるのでお互いに学びが見つかりやすいし成長にも繋がるという完全win-winな関係になれます。
試合の中でK.O.されたり2先の試合をしている時は試合が始まるまでの待機時間があるため、その時に『Q&A方式で自分に問いかけてみる』というのも投げ抜け上達への近道です。リプレイ機能で観戦している時も活用できます。
勿論投げ以外にもこのQ&A方式での自分への問いかけは使うことが出来るので是非色々な場面で使って頂けたらと思います。
余談ですが私は自分の立ち回りや確反の甘さやそれこそ投げ抜けが出来なかった、それのせいで負けた、という事実が受け止めきれず、そしてあまりにも許せなかったのでそれによってその時々や数日間落ち込むことが多かったのですがQ&Aをしていると『そもそも落ち込む余裕がなくなる』という感じになるので以前よりもメンタル的に落ち着いて鉄拳ができるようになりました。
皆様も学業やお仕事等で忙しくしていると気が紛れる、というような経験があるかもしれません。試合の合間にQ&A問いかけを行うと落ち込む余地を生まなくなってメンタル安定への特効薬にもなるのでおすすめです🍀︎(メンタル激弱だった筆者より)
◆ 投げ抜けは『慣れ』って教えてませんか?
投げ抜けは『慣れ』だよ。
幾度となく投げ抜けについての情報を漁るたび、人に聞くたびに出てきた言葉です。この言葉、私はあまり好きではありません。
『いやいや!慣れって!!こんなに練習して一生懸命に画面見て自分でも投げてみてもまったく抜けられない人がここにいますから!!投げを抜けるなんていう高度な技術を慣れのひとことで片付けないでくださいよ!!なんかもっと!!もっとこう!!先輩方は知ってて私が知らない重要なコツがあるんでしょう!?』
これは私の心からの叫びでした。
だって…鉄拳7からやってるのに抜けられないんですから…。
勿論、投げ抜けは『慣れ』で伝えてる人が事実として投げと投げ抜けに慣れて今があるから、投げ抜けは『慣れ』、と伝えてしまっているという事実もあると思います。
投げられて投げられて『ちくしょう!また投げられた!投げばっかりしやがって!今に見てろよ!次は抜けてやるし、こっちだって投げを通してみせる!次は絶対に勝つからな!』というような気持ちで努力して覚えて今がある人もたくさんいると思います。
────でも、それをひとことで、投げ抜けは『慣れ』、という言葉に行き着いてしまうのは、少し勿体ない気がしませんか…?
初心者に対して『実は俺も初心者の頃は抜けられなくてさ~、クソ!って何回も思ったよ。試合を何回もする中で覚えていったり、友達と対戦して、時々キレながら覚えていったり、また自分が教えたりして情報交換してさ、お互いに投げて投げられながら覚えてきて今があるんだよね~』と先輩として伝えてあげたら、めちゃめちゃスマートで格好良くありませんか?✨
伝え方しだいなんだな、と思います。
最近投げ抜けができるようになってきたまだまだ若輩者の私ではありますが、ここでひとつ、初心者が入ってくるその時々のタイミングのために、先輩方の皆様におかれましては新規で入ってきてくれる初心者のためにも、心を尽くしてお言葉をかけて頂けたらなと思います。
投げ抜けができるようになった経緯や経験談など、是非たくさん伝えてあげてください。その中から自分に合った練習方法や投げを理解する方法を見つけて、投げ抜けができるようになって『鉄拳めちゃめちゃ面白いじゃん!!出来なかったことが出来るって楽しくね!?!?』と沼ってくれる人が必ず現れます。底なし沼に引きずり込みましょう😎✨
◆ 投げ抜け練習についての参考動画
最初に紹介する動画を除いてバージョン変更・アプデ以前の動画となり、ホーミング投げにホーミングエフェクトが出る前の動画になりますが最終的にはLPやRPなどの特定のボタンを押さなければ抜けられない投げを抜けられるようになることを目標としているので現在のバージョンでも通じるものがあります。
実際に動画を見て私が参考になったものをいくつか挙げておきます。
◇ 投げ抜け練習をする "前" に見てほしい月海さんの動画 従来の練習方法は投げ抜けがある程度できる人が成功率を上げる練習、投げ抜けができない人が投げ抜けをできるようになる練習ではないとした上で、視覚だけでどの投げで投げられたのかを判断できるように練習するという斬新な視点が素晴らしいです
今回の私の記事のタイトルでもある投げへの『理解』と内容が近い動画です。上にも書きましたが、よくあるプラクティスで相手キャラクターに投げを再生させてこちら側がボタンを押して投げ抜けする練習、というのは投げ抜けがある程度できる人が成功率を上げるための練習であり投げ抜けができない人ができるようになる練習ではないという所を伝えてくれています。その上で視覚だけでどの投げで投げられたのかを判断する、投げ抜けの練習以前にこの投げはWP投げ、左投げ、というふうに判断する練習をする、というのは、まさに今回の記事の投げへの『理解』で私が伝えたかったことを端的に表現しているものでした。素晴らしい動画を作ってくださり感謝しています。まずは理解、そして判断。投げと指を連動させる練習。その後に投げ抜け練習。投げ抜け練習より前の段階での練習を教えてくれる素晴らしい動画です。
◇ 鉄拳8の投げ抜け動画の中で圧倒的再生回数を誇るペコスさんの動画 投げを再生する中に派生技や重い下段を混ぜるというレベルアップに繋がる練習方法を教えてくれるのが最大の魅力です
最初に画面どこを見たら良いのか、目線をどこに置いたら良いのか、という基本をまず教えてくれます。投げのモーションに慣れること、どちらの手が伸びているか意識すること、実際にやってみること、など段階的な方法を示してくれています。投げ抜けを練習する相手キャラについても仁かデビル仁、と固有のコマ投げを持つキャラクターに限定しているので『とりあえずどのキャラで練習したらいいの?』という疑問を解消してくれるのも優しいです。投げ抜けの練習の中に確定反撃がある技や中上の派生技(しゃがめる連携)を混ぜたり、発生が遅くて重い下段のブライアンのスネークエッジ(3LK)、リリのエーデルワイス(1RK)などを入れておく、という練習方法も紹介してくれています。また、WPのスライド入力では先にLPかRPが反応してしまって投げが抜けられない、などのあるあるも紹介されているので、だからこそ最初はWP抜けを意識しましょう、と教えてくれるので実際抜けられなかった時に『これあの時ペコスさんが言ってくれてたスライド入力になってるのかも…?』『ボタンの押し方見直してみようかな…?』というやり方を見直すきっかけにもなります。
投げ抜けの練習方法に関しては最初にこれを見ておけば間違いない!というくらいレベルアップしやすい方法で、しかも確反のある技や派生がある技、重い下段などの練習も同時に意識できるという、より実戦に近い状況判断能力を養う方法を教えてくれています。ある程度投げ抜けという技術が分かるようになってきた人に練習方法と練習する時に工夫する部分などを教えたい時はペコスさんの動画を見れば動画1本で伝えることができるのでおすすめです。
◇ 丁寧な解説と動画作りで初心者が理解しやすいAlan Fistさんの動画 ほかでは見ることができない投げを記録して再生させる時のやり方を教えてくれます
Alan Fistさんの投げ抜け練習動画は投げを記録させて再生する時に『ランダムタイミング、ランダムな行動の後に投げを再生する(※ディフェンスの記録機能でジャブ、3LP、投げ、やジャブジャブジャブ、投げ、というような形で何種類か記録)』『自分ではどのタイミングでどの投げが来るのか分からないようにする』というやり方を紹介されていて他の方の動画では見ない練習方法だったのが素晴らしかったです。練習方法については多くの動画が出ていますが練習のバリエーションを増やすという意味で大変参考になりました。
動画冒頭には投げの使い方についても説明されていてこちらも非常に参考になります。初心者向けシリーズの動画の中の投げに特化した内容となっているのでこちらの投げや投げ抜けの動画から見てその他の動画に飛んでみると大きな学びがあると思います。
◇ 実況解説でおなじみのゲンヤさんの動画 投げ抜けについての練習方法と実際に投げ抜けしているところを長く見せてくれるので投げ抜けのお手本として大変参考になります
ゲンヤさんが初心者向けに作った動画集の中のひとつです。特にキャラ人気が高いドラグノフを例にして説明してくださっているのもポイントです。プラクティス画面での投げ抜けを動画内で25秒もの長さで見せてくれるのでこちらも正解はどっちだ!?と思いながら投げ抜けの模擬体験できます。こんなふうにランダムで再生される中でここまで正確に抜けられるのが本当に素晴らしいです。途中左投げが全然来ない時があり、私ならどこかで絶対間違えたボタンを押しちゃう…と思うようなハラハラする時間が流れても、いざ左投げが来たときに事も無げに抜けているので『これが…自らもトップで闘って解説し続けてきたゲンヤさんの底力…凄い…!!』となります。息を吸って吐くくらい自然と投げ抜けができるようになりたい、私もこうなりたい、と思えるお手本のような抜け方を(しかも喋りながら)されているのも衝撃で開いた口が塞がらなかったです。投げ抜け練習をする時のお手本として、目標として、とても参考になる御方です。
◇ 音声ありが苦手な人にもおすすめの鉄拳攻略ノアさんの動画 投げのつかみモーションを1P/2P側で作ってくれているのでどちら側でプレイする人にも優しくて丁寧なのが魅力です
私は実況文化が根付いた鉄拳の動画を見すぎているので音声ありでの解説動画は平気になってきましたが、最初の頃は音声が乗った解説動画を観るのが苦手という時期もありました。自分の声を載せて作ることが多い解説動画の中で鉄拳攻略ノアさんの動画は音声無しなので集中して見やすいです。投げのつかみモーションは拡大して映してくれているのでとても見やすく、またスローで再生してくれている部分もあるため分かりやすい作りとなっています。1P側/2P側でどちらも作ってくれているのも丁寧で相手キャラが反対側に行った時の動きどんな感じ?という疑問も動画で解決できるところもポイントです。関連動画に、投げの性能と「対策」、という動画もあるので投げの基本情報の動画等にも飛ぶことが出来るので学びが深まります。
◇ TeamYAMASAさんでおなじみのノビさんの動画 中級者~上級者向けで投げ抜けの最高峰、カウンター投げ特化の練習方法を教えてくれます
動画中盤にカウンターの投げ抜け練習があります。投げ抜けの動画は数多くありますが、『鉄拳8 投げ抜け』などでYouTubeで調べてカウンター投げ特化型の練習方法をまとめてくれたのはノビさんしか見当たりませんでした。相手キャラの特定の行動の後に自分が技を出してわざと相手の投げをカウンターさせてから抜ける、という方法です。最前線で闘っているノビさんならではのカウンター投げへの所感も語ってくれています。投げ抜けができるようになってきた中級者~上級者向けの投げ抜け練習動画となっています。動画前半の空耳シリーズも面白いのでおすすめです。
◆ 終わりに
今回の記事では、私自身の投げへの『理解』が足りなかったから投げ抜けができなかったんだ、という事実に気づいた所から、じゃあ投げへの『理解』ってなんだろう?という部分を突き詰めて、投げの演出から投げ抜けコマンドや強みを導き出せるようにしてみよう、鉄拳8を開かなくても投げを学べるように作ってみよう、予測を立てて警戒する投げを決めよう、投げへの過剰な警戒はキャラによってはやめてみよう、なんで投げたのかに着目して自分でQ&A方式で考えてみよう、…というような段階を経て投げ抜けができるようになってきた経緯を見逃しがないように拾い上げて説明してきたつもりです。
恐らく、こんな風に『投げの演出(モーション)から逆算して投げを理解してやろう、だったら動画撮ってGIF作ろう、そのGIF載せた記事作っとこう、技名と発生フレームと投げの強みとか投げ抜けコマンドとか書いとこう、巻末にキャラクターごとに投げ抜けのコメント載せとこう、読んでくれる方にできるようになった経緯を上手く説明できるように自分の変化を終始観察しとこう、それをまた共有できるように記事を書こう』とかいうどう考えても泥臭すぎることをするのは私くらいだと思うので(←)、皆様はXやdiscordやYouTubeなどで初心者の方に優しくマイルドに言葉を尽くして教えてくださればと思います。
予想外に白熱して長くなりました。
読んでくださった皆様ありがとうございました🙇♀️
この記事が誰かの一助となれば幸いです。投げ抜けに悩みを抱える方をひとりでも救い上げることができたらそれ以上に嬉しいことはありません。
鉄拳の沼はいいぞ♂