12月1日
ことしも、12月がやってきた。
真冬の風が、吹き抜ける。
真夏の風も、せつないが、
真冬の風も、このうえなく、せつない。
わたしは、寂しい。
だからこそ、わたしはこの文脈を紡いでいる。
世間には、わたしと関係ないよろこびが、
かなしみが、なみだが。
美しい生きざま、とは、どういったことだろう。
他人から見て、美しくなくとも良い。
自分の納得いく美しさを、
わたしは今日も、さがし続けている。
12月。
せつない月だ。
真冬の風に病んだこころを、
この両手でつつみこんで、
そっと、生きよう。