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「日向食堂」終了のご挨拶

思い起こせば第一話を掲載したのが今年の5月12日でした。
あれから三ヶ月半が経ってしまいました。
皆様、「日向食堂」を長い間ご愛読いただき誠にありがとうございました。
 
普段はエッセイを掲載していたのですが、少し長くて堅苦しい内容のものが多かったと思います。
それでフォロワーの方々に、気軽に楽しく読んでいただくにはどうすればいいのかと考えてみました。
 
文章が短くなり過ぎてしまうと内容が伝わらない。
端的に楽しく読んでいただける文章にするためにはどうすればいいのか、何日もあれこれと悩んでいました。
ある日のこと通勤電車に揺られながらそのことをぼっーと考えていると、突然ぼくの頭の中にストーリーが降臨してきました。
「だれかの一生を連載で描く」
それもありふれた人生に共感していただけるような・・・。
 
主人公の小日向真司は、どこにでもいる際立った人物ではありません。
ただ周りの人達の幸せを願う、という思いだけは誰よりも強かったかもしれません。
そんな真司なので、家族や日向食堂にやって来るお客さんとどういう風に触れ合うのか、なんとなくですが想像ができました。
 
第一部をご愛読いただいた方々には、真司の半生についてどのように思われたでしょうか。
予想通りでしたでしょうか、ドラマチックが足りなかったでしょうか。
できることなら真司が作る“魔法の料理”を食べながら、皆様と議論してみたいです。
 
晩年の真司について、まだ私が経験したことのない“老い”がテーマとなりました。
イメージすることにかなり戸惑いがありました。
 
そこで別のエッセイ(「信念のままに生きる(7月1日)」)にも登場した学生時代のアルバイト先にいた老人“若菜さん”をモデルにしてみました。
なかなかの頑固爺さんなのですが、なぜか学生たちから慕われていました。
そんな若菜さんが真司のイメージにぴったりでした。
 
その真司も最期を迎えてしまいました。
どこにでもある唯一無二の人生。
真司はたくさんの人たちから惜しまれて旅立っていきました。
ぼくの最期もそうでありたいと願います。


「日向食堂」1話からマガジンにまとめています。
小日向真司の人生の旅をご一緒に。


▼「日向食堂」はカクヨムでもお読みいただけます。
1話から読みやすい形式で掲載されていますので、こちらからもぜひ読んでみてください。


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鈴々堂/rinrin_dou@昭真
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。