おじさん社員はしゃべりたい
おじさん社員はしゃべりたい。
全ての人が当てはまるとは言えないが、混入率はかなり高い。
どうしてもしゃべりたいんだろうな。
しゃべりたくて、しゃべりたくて仕方がないんだろうな。
ぼくもおじさん社員の一人だが、口数は少ない方だと思っている。
しかし状況次第で口のエンジンがかかってしまう時がある。
それは自分の得意分野の話題になった時。
しゃべらないようにしようとするが、溢れ出してくる言葉たちが口から漏れてくるのを止められない。
特にお酒はガソリンみたいなものだ。
その心境は・・・。
相手が知らないことを教えてあげようと言う親切心でしかない。
「それは知らなかったなぁ・・・」、なんて言われたら、これでもかぁ!、って言うくらい教えたくなる。
ではなんでそんなに教えたいのか?
やはりマウントを取りたいのだろう。
誰も知らないことをぼくは知っている。
相手がそう言わなくても、自分で自分をそう思うだけでなんと幸せな気持ちになれることか。
もう自己満足の世界だ。
一度満足を得れば、もっと欲しくなる。
そうなれば、相手の心がぼくに押し付けられた知識で飽和してしまおうがお構いなしに注ぎ続ける。
相手はうんざりしていることを薄々はわかっているが、満足を得る中毒にぼくの心が侵されている。
自分が逆の立場になったらうんざりなのにね。
親切の押し売りほど迷惑なものはない。
おしゃべりおじさんを極めないように、もっと人生修行、頑張ります。
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小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。