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【連続note小説】日向食堂 小日向真司49歳

ある定休日のことだった。
日向食堂に一人の青年が訪ねてきた。
「突然すみません、
今日はお願いがあってお伺いしました。
この店で働かせてください」
「ん?」
 
それは8年前に日向食堂で両親に連れられて、晩御飯を食べた小学生の子だった。
高校を卒業して、この店で働きたいと言う。
 
吾郎:「8年前にこの店でいただいたハンバーグの味が忘れられません。
ぼくもオヤジさんのように人を感動させる料理を作りたいんです。
どうかぼくをこの店で働かせてください」
真司:「ご両親は何て言っているんだい」
吾郎:「はい、納得してくれています」
真司:「だけど、うちはそんなにいい給金もだせないし・・・」
吾郎:「お金は食べていけるだけあれば結構です」
真司:「しかしなぁ、もっと他にいい就職先があるんじゃないのかい」
吾郎:「いえ、他の就職先は全て断ってきました」
真司:「本当かい、君の名前は?」
吾郎:「香川吾郎です」
 
この日から真司と吾郎の長い付き合いが始まった。
ある日突然のことだった。


▼関連エピソードはこちら


真司が生まれてから人生を全うするまでを連載小説として描いていきます。

<続く…>


<前回のお話はこちら>

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鈴々堂/rinrin_dou@昭真
小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。