【連続note小説】日向食堂 小日向真司49歳
ある定休日のことだった。
日向食堂に一人の青年が訪ねてきた。
「突然すみません、
今日はお願いがあってお伺いしました。
この店で働かせてください」
「ん?」
それは8年前に日向食堂で両親に連れられて、晩御飯を食べた小学生の子だった。
高校を卒業して、この店で働きたいと言う。
吾郎:「8年前にこの店でいただいたハンバーグの味が忘れられません。
ぼくもオヤジさんのように人を感動させる料理を作りたいんです。
どうかぼくをこの店で働かせてください」
真司:「ご両親は何て言っているんだい」
吾郎:「はい、納得してくれています」
真司:「だけど、うちはそんなにいい給金もだせないし・・・」
吾郎:「お金は食べていけるだけあれば結構です」
真司:「しかしなぁ、もっと他にいい就職先があるんじゃないのかい」
吾郎:「いえ、他の就職先は全て断ってきました」
真司:「本当かい、君の名前は?」
吾郎:「香川吾郎です」
この日から真司と吾郎の長い付き合いが始まった。
ある日突然のことだった。
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<続く…>
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