【連続note小説】日向食堂 小日向真司31歳
真司とあおいの間に二人目の赤ちゃんが生まれた。
今度は男の子で、「幸次」と名付けられた。
真司夫婦は二人の子供に恵まれて、慎ましく暮らしていた。
その矢先、たいへんなことが真司の家族に起こってしまった。
真司が勤める工場の経営が悪化していた。
そしてリストラを余儀なくされた。
なんと子供が生まれたばかりの真司が、リストラの対象にされてしまった。
“これでは家族が路頭に迷う”、真司は何とかならないかと向上に掛け合った。
しかし真司は無残にも放り出されるようにして工場を後にした。
真司は次の職を求めて、いくつもの会社を歩き回る生活を始めた。
しかしどの会社も相手にすらしてくれない。
時間だけが過ぎて行く。
早く職を見つけなければ、幸次のおむつすら買えなくなる。
真司が途方に暮れて家に帰った時、一本の電話が鳴った。
それは司法試験に合格して、とある法律事務所に勤めていた歳之からだった。
「兄ちゃんか、失業したって。
次の仕事が見つかるまで、ぼくがお金を送るよ。
今まで散々世話になったからね。
やっとおれの出番が来たな」
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<続く…>
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小説を読んでいただきありがとうございます。鈴々堂プロジェクトに興味を持ってサポートいただけましたらうれしいです。夫婦で夢をかなえる一歩にしたいです。よろしくお願いします。