コロナで出てきた中小企業のデジタルシフトについての課題①地方メーカー編
マスク警察が苦手です。皆様お疲れ様です。
さて!
元々0-1系の案件や中小企業案件も多かったのですが最近増えたご相談が
①規模はともかくメーカーとしては小売店を通して安定していた
②コロナで苦戦し通販や新しい戦略を模索している、あるいは仕込みを始めている
といったお仕事。メーカー側の立ち位置で仕事したりアドバイスのみの仕事もありますね。
今回はこういった案件にマーケティング支援とかDX(にたぶんふくまれる)支援を実施している、あるいはこの条件に該当する企業様向けのネタでも。
①そもそもコロナで変化したこと
こちらはパターンが一定ありまして。
【ダメージを受けた業種】
漠然に明記すると「人が直接アクションする仕事」
もっとわかりやすくいうと、お客様が店頭や実際に現地に動かないといけない仕事。
旅行業・飲食店・鉄道会社・航空会社
→飲食店は打開策としてテイクアウトやデリバリーや通販(これは飲食店へ供給する酒メーカー等)に移行し、復活を図ってるのは皆さまのご存じの通りかと。(ターニングポイントは年末かと思いますが。)
これは夜の接待系の店が特に打撃を受けたのはニュースでもご存じのとおりですね。
【特需を得た産業】
こちらは通販系とか家具・家電、toBも含めると物流も主な例かと思われます。
家で過ごす時間、過ごし方を考えるようになった人が増えて、状況が大きく変わりました。
こちらとかいい例ではないでしょうか。
要するに「家の過ごし方」を軸にした様式が増えたかと。
不動産はちょっと特殊でインターネット上の動きはアクティブになり、来店が減るというパターンも多かったようです。
②いざ通販を立ち上げよう!どうやって?いくら?注意点は?
結果、店舗を持っていた会社が通販を立ち上げることが増えましたね。IT導入補助金を活用している会社さんも多いかと。
で、意外と多い相談が以下でした。
①通販をやりたいが、いくらかかるものなのか
→作って終わり になりがちな気配のケースも。
②売上を上げる方法
→これも①と同じですね。むしろここは見えない課題かもしれません。ちなみに実はAmazonで売るのも通販なのですがここの部分を置いておくことが多いのは。。。ご時世的な要因が強い気がします。
⑤未知との遭遇その一(業務フロー的な意味で)
他にも意外な課題感として・・・
【対応どうするの?】
通販=toC間口の課題になるため、当然
・発送連絡
・個別発送準備
・カード決済の対応
この辺りは確実に発生する業務ですし、必要に応じてSNSでのPRから広告の出稿管理、分析、リピーター向けのメールはワンセットです。東京ならまだしも地方ではこのジャンルのスキルを(レベル問わず)少数派の為、そもそも人手が足りないという現実が出現します。つまり事前の役割分担の想定を構築することが大事になります。
会社によってはデジタル慣れをしていない会社もあるので、そこも大きな障害になります。(パソコン使ってない会社もあるんです。)
⑥未知との遭遇その二(競合的な意味で)
通販=全国展開&世界展開 と同義になります。
つまり競合企業も増えるわけなのでここの対策も必要になるわけです。
要するに何も準備していないと太平洋に小舟で食料なしで繰り出すようなものです、えぇ確実に餓死します。残るのは船の製造費です。
通販は便利ですが同時に壁を壊す=良くも悪くも平等の世界が始まるわけです。
そのため、どういった売り方をしていくかはすごく大事な要素になります。
※小売店との付き合い方も考える必要があります。
⑦まとめ:実は前提でやっておいた方がいいこと
・どんな通販をやるか
・通販でどんな顧客を集めるか
・どうやって顧客を集めるか
・誰が業務をすすめるか≠どこまで社内で対応するか
・何件までが対応できる売上件数か
この辺りは決めたうえでやらないと「作っただけ」で終わりますし、いくら発注がきても、「配送しきれませんでした~!」となると、ヘイトを生むだけで回復できないダメージを受けるので・・・
「通販で売上を伸ばしましょう!」
「広告で売上増やしましょう」といった営業を受けて失敗しますよ、、、、という話でした。あくまで受け皿と売り方ありきの話なので
【会社状況にあったマーケティングをやる】
ということが大事だと考えます。通販のシステムや集客を担う会社は業務フローの支援まではしないのでここを加味してリスクのない全力投球の通販をやってほしいと願ってます。(各ポジションの方々と幸せな連携をしましょう、という話でした。)
どうせ出す船なら幸せな船旅をしたいのは皆さま同じだと思います・・・!
こちらのネタは不定期にシリーズ的に書いてみようかと思います。