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若手ソフトウェアエンジニアのための出る杭になる方法

・はじめに
ソフトウェアエンジニアの世界に入ったからには技術に興味があり、その道のプロになることを志している方が大半だと思います。しかし、技術力の向上だけではプロフェッショナルとして成功するには不足です。ビジネススキルやヒューマンスキルを同時に鍛えることでビジネスマンとして大成することができます。

・カッツの3能力
ロバート・カッツによって提唱された考え方で、以下の3つの能力が言及されています。
(1)テクニカルスキル
 業務を遂行するうえで必要な知識や技術。エンジニアならプログラミングなど。
(2)ヒューマンスキル
 対人関係能力。コミュニケーション力、交渉力、調整力など。
(3)コンセプチュアルスキル
 概念化能力。周囲の事象や状況を把握し、問題の本質をとらえる能力。

上記3つのスキルは各階層(役職)によって必要となる比重が異なります。

カッツモデル(3つの階層と3つのスキル)

つまり技術的なスキルだけを追求していたのではロワーマネジメント(係長)止まりであり、大きな影響力を持つことはできません。ヒューマンスキルやコンセプチュアルスキルを磨くことで上位の階層へ登っていくことができます。

・余談:昇進しない生き方ができるか?
私もそうでしたが、出来る仕事だけして昇進も望まずつつましく生活したいと考える方もいると思います。しかし、実際に社会に出てみると年齢を経るにつれて外部からの圧力を感じるようになります。要は「さっさと上位職に就け」とか「その年齢でなんで管理の仕事ができないの?」とかです。日本社会はまだまだメンバーシップ型雇用の色が濃いため、昇進を避けて働くのは困難だと思います。

・どのような能力を磨くべきか?
ここではヒューマンスキルとコンセプチュアルスキルのうち、まずどのようなスキルを磨くべきか述べます。

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