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長距離ウォーカーへの50の質問の回答①


今回の記事は普段とはまた違った趣旨のお話になります。


このアメブロ(元文章はnoteではなくアメブロに記載)以外でもX(Twitter)で多くのウォーカーさんと交流させていただいていますが

その中のお一方から長距離ウォーカーさんへの質問がありましたので自分もお答えしたいと思います。

その方はまだウォーク歴自体は2年ほどの若い方ですが積極的に100kmウォークなどの大会に出場し好成績を残しながら、個人的な長距離ウォークを楽しんだり、日々着実に努力している姿に感心しています。



質問は大きく分けて3つあり

・「基本の質問」

・「好みの傾向」

・「ウォーキング大会」

についてで、全部で50の質問があります。

全部に答えると長くなるので、2回に分けてまずは「基本の質問」から答えようと思います。


こういうの好きなんですよね。

歩きながら、または歩いていない時でも

「なぜ自分は歩いているのだろう?」「歩くっていったい何?」

といった哲学的な考察や

「自分はこういう歩きのスタイル」や「こういうところが自分の特徴・売りにしているところ」

などなど様々考える事も多いです。

このブログ(アメブロ)でもあちこち歩いている様子をレポートしていく中でそんな話をしてきたこともありますが

せっかくなので今一度色々と振り返り、自分の「歩き」に対しての考え方をまとめる良い機会だな、と回答しました。


それでは回答を始めましょう。

 
正直言って長いです(笑)


基本の質問


1 . 長距離を歩きはじめたのはいつ頃?


その前にまず、「歩く」ことを始めたのは2009年11月ごろでした。

ブログを始めたはいいものの、何か書く「ネタ」がないかな?と思っていたところ

当時TVで放映されていた「ちい散歩」(地井武男さんのお散歩番組・現在は高田純次さんの「じゅん散歩」に継承」)を見て

あ、そうだ、地元の紹介を兼ねてお散歩してみよう、という事がきっかけでした。


最寄りの相鉄線・鶴ヶ峰駅前(2009年ごろ)


こちらがその第1回。そこから120回以上の「りん散歩」を続けてきました。

かれこれもう15年になる訳(3年ほどのブランクはありましたが)ですね。

自分が「歩くきっかけ」となったのは「ブログのネタ探し」「お散歩番組を参考」だったことは今でも続く「自分のスタイル」にも影響していまして

「ブログやSNSでの投稿ありき」な面が大きいとも言えます。

TVのお散歩番組や旅番組・情報番組のように歩いた様子をレポートする、というのが自分の特徴的なスタイルだと思います。

つまり自分にとって「歩く」事とは

歩く事そのものだけではなく、加えて(事前のコース設定も含め)それをブログなりSNSなりでレポートし、どう伝えるかという事までを含んでいるのです。思い切って言うとブログやSNSでレポートするために歩いている、とさえ言えます。いわば「取材」に近いとも言えます。

あ、さっそく長くなりましたね😅。

さて、どこからが「長距離ウォーク」なのか定義が難しいですが

10kmくらいがそうだとして本格的に長い距離を歩いたのは、こちら2010年3月の「ひとり箱根駅伝」でした。


2 . きっかけは?


きっかけについては、当時店長(代理)として働いていたコンビニの店舗近くで箱根駅伝を生観戦したことがきっかけです。

箱根駅伝の生観戦は今も毎年恒例になっていますね。

それで箱根駅伝を生観戦して、ふと「箱根駅伝を走ることはできないけど、コースを歩くことってできないのかな?」

と思い切ってやってみようと始めました。箱根駅伝は1区間大体20kmですが、それの半分の10kmを10回に区切って歩きました。
(川崎〜箱根芦ノ湖までは往路区間、川崎〜日本橋は復路区間)

箱根の山も歩き、日本橋にゴールした頃にはすっかりと長距離ウォークの楽しさに「ハマって」しまいました。やっぱり長い距離を歩き切ると達成感半端ないですからね。クセになります。

そして長距離ウォークは完全に自分の生活の中の一部になり、その後の「ひとりR16(国道16号歩き)」や「東海道中ひざびっくり(東海道歩き)」などの「歩き旅」に発展していきました。



3 . 過去の運動経験は?

小学校で少年サッカー、中学ではサッカー部、高校ではハンドボール部に所属していました。球技がうまい訳ではなかったのですが、短距離・長距離とも走るのは得意でした。一見そうでもなさそうですが「体育会気質」な面もあります。

社会人になってからは特に運動経験はほとんどありません。

中学のサッカー部ではさんざん走らせられまして体力・脚力つきました。

年末の恒例となった「除夜の鐘ランニング」、つまりグラウンド108周のランニング(21.6km)を経験し、クタクタになりながらも走りきって、やればできるじゃん、と達成感を味わったことが

その後の長距離ウォークにも大きく生かされていると感じています。



4 . 歩くことがもたらした身体的な効果・変化は?


う~ん、何だろう?

身体的な変化はそんなには変わらないかな。ふくらはぎの筋肉が発達したとかかな。

年齢も年齢なので(50歳)、痩せたとかはないです(笑)



5 . 歩くことがもたらした精神的な効果・変化は?


これも昔過ぎて始める前と後でどうだったかはあまり覚えていませんが

歩いている時にいわゆる「ゾーン」に入ることがありまして

自分の体なんだけど自分の体でないような、周囲と溶け込むような感覚はたまに感じます。

集中して研ぎ澄まされるといいますか、頭の中が澄んでクリアになる感覚とでも言ったらよいでしょうか。

サウナの「ととのう」に近い感覚ですかね。

やはりそういう時には気持ちが良いですし、ストレス解消にも大きく寄与しているのではないかと思います。

もっともどちらかというとお気楽な性格なので元々のストレス耐性はそれなりに強い方だとは思いますが。



6 . 自分が歩く行為をどう表現する?(ウォーキング/散歩/徒歩など)


これはその都度違う感じですね。

特定のエリアをゆっくり散策・探索しながら歩くのは「お散歩」

街道歩きや国道歩きなどA→B→Cと順を追って歩いていくのは「歩き旅」

特定の事柄テーマについて歩くのは「○○歩き」と表現することが多い(例えば「区境歩き」)ですがちょっと曖昧。

タイムを意識した、よりスポーツ的な感覚で歩くときは「○○ウォーク(ウォーキング)」と呼ぶことが多いです。



7 . 普段の歩行量は?


歩きに出かけるのは月に1・2回程度。

距離はその時によりけりで15~50kmくらいです。

普段の通勤や生活でも1日1万3、4千歩は歩くので、なんだかんだで毎日10km近く(歩数ベース)歩いているのではないでしょうか。

ちなみにスマートウォッチは持っていない(持たない主義)です。普段の歩きは速さとかペースとかほとんど気にしないことが多いので、「宝の持ち腐れ」でもったいないかなと思いまして。

距離を測るのはもっぱら歩数計ベースです。あとはグーグルマップも利用します。



8 . 定番のシューズは?


歩きを始める前の20代のころからシューズは「ニューバランス」を愛用しています。

以前は普段使いのシューズで歩いていたのですが、ここ3、4年でウォーキング用・ランニング用のシューズを履くようになりました。やはり普通のスニーカーとは性能が段違いです。

今履いているのは

こちら、ニューバランスFresh Form X1080 V13です。

本格的なランニングシューズは初めてでしたが、驚くほどのふかふかしたクッション性で足裏のダメージがかなり軽減されました。お気に入りの一足になりました。


9 . 歩行フォームの特徴は?


普段はさほどフォームは気にしていないです。

ですが、大会に出た時などよりスピードを出したいときには「競歩式」のフォームで歩くこともあります。


元競歩オリンピック選手だった柳澤哲さんの動画を参考にしました。

前へ歩幅を広げるのではなく、後ろに残す感覚で伸ばしていくとより推進力が増す、という解説に目から鱗でした。



10 . 歩くうえで大切にしていることは?

前述の歩く事そのものに加えてそれをどうレポートするかまでを含めているので

「色んな道を歩きたい、色んな街を見てみたい」、というのが基本スタンス。ですから自分の場合その都度コースが変わっていきます。

ほとんどの場所が1度だけしか歩かないかもしれない「一期一会」の出会いなので、大切にしていることはその土地・その街や道に敬意をもって歩くことですね。

どんな土地にもそれぞれの魅力がある、という事を念頭に何か興味深いものはないか、歩く前にかなり綿密に調べ、歩いている途中でも探しています。

そして、できる限りその地を歩いた模様を詳細に伝える。こんな良い所ありますよ、こんな興味深い所ありますよ、とその地の魅力をブログやSNSで発信して

見た人が面白そう、行ってみたい、歩いてみたいと思ってもらえるような歩きの質とレポートの表現をこれからも磨いていきたいと思っています。


11 . 「歩いていてよかった」と思ったことは?


これは前の質問とも関連することですが

歩くスピードなので、その場所場所で気になるもの・興味深いものをじっくりと見ることができますし、ふと面白いものに気が付くこともできることだと思います。

曲がった道路標識・顔出し歯科看板・マンホール

有名なスポット・史跡だけにとどまらず、地元の方の憩いの場の公園だったり、例えば長年収集しているマンホール写真。最近では歯科看板や曲がった標識などの路上で見かけるちょっと面白い小ネタ的なものにも気が付きます。路上は面白いネタの宝庫なんです。

そうやって様々なことに好奇心を持ってアンテナを立てて歩いていると次第にキャッチしやすくなるんですよ。嗅覚が発達したともいえますが。

それに加えて、歩いた地域の例えば犬の散歩やご近所さんとの立ち話、子供たちが登下校している様子など、その地の生活感を味わえる所も歩きの良い点だと思います。


12 . 歩く人としての理想像は?

その前にこちら、以前自分で作ってみた「歩く」に関してのチャート表。

縦軸は距離の長い短い、横軸はスポーツ的かカルチャー的かで分類してみました(あくまでも私の個人的分析)。

それでいくとお散歩・街歩きや街道歩きなど自分はどちらかというと右側のカルチャー的な歩きが多い印象です。

一方100kmなどの大会に出るとどちらかというとスポーツ的に歩いている方が多いなという印象を受けました。

そこで理想像としましては、どんな距離や(さすがに100km超は難しそうですが)どんな種類・ジャンル(スポーツ的かカルチャー重視か)でも対応できる

歩きのオールラウンダー」をこれからも目指していきたいと思ってます。ってかっこ良過ぎに言ってみた。

1つのジャンルだけにとどまらず様々な「歩き」をバランスよく続けていきたいと思います。

ただ、このチャート表の中央にある「登山」については、装備がかなり必要なのとアクセスの面でなかなか大変です。時間的・経済的な面から本格的な登山には意識的にタッチはしていません。多分始めると「ハマって」しまいそうなので😅。

後はですね、こちらのXの投稿にもあるように

様々なジャンルやネタ・企画を扱うという事から、野球でいうと「多彩な変化球を駆使する技巧派投手」みたいなウォーカーでもありたいと常々思っています。


13 . 時間や金銭などを度外視できるなら、いつか歩いてみたい場所は?


そうですね。時間や金銭度外視という事でしたら、ここはひとつ海外で歩いていみたいです。

学生のころスペイン留学したので、そこで暮らしていたバルセロナはもちろんまた歩いてみたいです。

スペイン・バルセロナのグエル公園にあるトカゲの噴水

「りん散歩バルセロナ編」はいつかやってみたいです(もちろんマドリードなど他の都市も散歩してみたいです)。

スペインに関しては西部のサンティアゴ・デ・コンポステーラというキリスト教の三大聖地の1つ(他はエルサレムとローマ)がありまして

そのサンティアゴへ向かう巡礼道「カミーノ(Camino「道」という意味のスペイン語)」というものがあります。


道自体が世界遺産になっているのはこの「カミーノ」と日本の熊野古道だけなんです。

キリスト教徒ではなく仏教徒ではありますが、この「カミーノ」は全部とはいかないものの一部でもいつか歩いてみたいです。

あとは「ローマ街道歩き旅」なんてのもやってみたいですね。

夢は広がります。



14 . これから挑戦してみたいことは?


一方、こちらはより現実的に挑戦してみたい、というか今挑戦中なのは

「歩いて本州縦断」「中山道歩き」です。

どちらかというとこうした街道歩きや歩き旅が趣味の「本職」みたいなものです。

本州縦断は以前歩いた東海道と日光街道のその先を歩いています。北はこの間栃木県の矢板まで、西は京都三条大橋までなのでその続きになります。

こういう本州縦断や街道歩きは何日も続けて「通しで」歩く方が多いです。しかし自分の場合は時間の都合上区切りながら歩かなければならず、どうしても日帰りになるか宿泊できても年に1・2回程度です。

なので少なく見積もっても歩き終えるにはあと10年はかかるだろうなと思います。遠くに行けば行くほど旅費もかかりますからね。

50歳を過ぎたのである意味「一生の趣味」というか「ライフワーク」みたいなものになると思います。



15 . これから先もずっと歩き続けたいと思う?

もちろん、これからも歩き続けたいと思います。

先ほどの本州縦断や中山道、他にも大会でも歩きたい場所ありますし、色々な街もお散歩したいので、足が動かなくなるまでは続けようと思います。

現在多くのウォーカーさんと交流・情報交換していますが、その中で思うのはもしかすると自分はちょっと毛色が違うタイプかもしれない、という事です。

それは先ほどの「レポートをするために歩いている」と同じように、思い切って言えば、歩く事は目的であると同時に「手段」でもある事。歩いた道や土地の良さを味わうのが本当の目的、とでも言ったら良いでしょうか。または歩いている自分が主役ではなく脇役で

主役は歩いた場所そのもの、という考え方です。その場所の魅力をできるだけ引き出すために歩いたり観察したりしているとも言えます。


Xのプロフィールにもありますが

「歩いて旅する人」とあるように

「旅」がメインに来ていて、その旅をするための手段として「歩く」という考え方なんです。


この投稿にもあるように

「旅」としてあちこち歩きたい。歩きながらも旅の「ナビゲーター・レポーター」として見ている人が隣で歩いているように、案内をするように

その場の雰囲気やどんなところなのかを伝えたい。

そう思ってこれからも歩き続けたいと思います。


・・・う〜ん、むちゃくちゃ長くなってしまった😅。全部で6000文字超えちゃったみたい。こういう話をするとつい長くなりますね。おじさん話長くなりがち(笑)


まだ質問の3分の1も終わってないですが、次回はもう少し端的に話したいと思います。


②に続く。




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