ナスカの地上絵
場所
ペルー南部にあるナスカ地方の砂漠地帯
日時
1500年以上前
内容
古代の巨大線画群のことで、約450㎢もの範囲にわたって1000点以上の線画が描かれている。直線と幾何学的な模様から成り、クモやハチドリなどの動物や花や木を描いたものもある。
線画はどれも、驚くほど大きい。中でも、最大の線画とされるペリカンは全長285mにもなり、直線に至っては12km以上ものもある。
この絵を「どうやって」「何のために」描いたかは詳しく分かっておらず、謎である。
真相
この地に栄えたナスカ文化を担った古代アンデス人の手によるものだ。彼らは、黒っぽく固まった表土を丁寧に取り除き、明るい色の下層を露出させて描いたのだ。
(ナスカ文化(ナスカぶんか)は、紀元前後から800年頃まで現在のペルー共和国海岸地帯のナスカ市周辺に栄えた文化。)
1920年代にこれらの線画が再発見されて、「何のためにこの線が書かれたのか」という謎は解かれていない。以来、考古学者やUFOファンがその解明に挑み続けている。
儀式で使った通路ではないか、UFOを誘導する航空標識ではないか、雨を降らせるための山の神への信仰と関係しているのではないかなど、様々な説が唱えられている。
ここでクイズ!
ナスカの地上絵は、1500年も前に描かれている。描く方法も表面に溝を掘っているのみで、その溝の深さもせいぜい20cm程らしい。ここでこんな疑問が。
Q なぜ、ナスカの地上絵は今も消えずに残っているのか?
主な理由として5つ挙げられている。( )に当てはまるものがわかるだろうか。
1 この土地は( )ず、侵食されないから。
2 細かい( )があるから。
3 空気の層が( )の蓄積を防いでくれるから。
4 ( )が生息していなかったから。
5 マリアライへさんが保護活動に努めたから。
答え
1 この土地は( 雨が降ら )ず、侵食されないから。
ナスカは、1年中通して雨が極度に降らない砂漠地帯である。周りは木が1本も生えてないどこまでも黄土色の大地が続いている。また、この大地は砂漠の分類では、土砂漠(つちさばく)岩砂漠(いわさばく)、石砂漠(いしさばく)が混じっており、砂が風で巻き上がったりすることは少ない。
https://www.alrc.tottori-u.ac.jp/japanese/sabaku_hakase/sabaku01.html
2 細かい( 霧 )があるから。
ナスカの地上絵が描かれた大地は50㎞先に太平洋があり、海の海水温が上昇することで水蒸気が多く発生し、雲になる。通常であれば、雨雲をつくり雨を降らすのだが、砂漠気候では上空の気温も高く900mの高さで23℃あり、雨雲が出来ない。(凝結しない、水蒸気→水に変わる)
水蒸気は上昇して雲にならず、急激な気温変化によって霧という姿になってナスカの大地を覆い、細かい霧が大地が固く合わさって描いた線が消えにくくなっています。この大地の砂には石膏の成分である硫酸カルシウムがふくまれており、霧と混ざると石が土台と合わせり固くなる。
空気のでき方
https://chuugakurika.com/2017/12/11/post-1039/
石膏とは
https://karatz.jp/gypsum-gemstone/
https://www.istone.org/gypsum.html
3 空気の層が( 砂 )の蓄積を防いでくれるから。
平均気温は25度で、日中は25℃~30℃までの気温が上昇してとても暑い。
日中の太陽の光がガンガンに大地や岩石を照らし地面の温度が上昇し、それにより、地面から上空まで1mぐらいの暖かい空気層が出来る。
南から北に抜けていく風があるが、温められた空気層が大地のカーテンのような役割をしてくれていて、砂の蓄積を防いでくれている。
4 ( 動物 )が生息していなかったから。
ナスカの大地は、近くに人は住んでいたが、野生の動物が駆け回っている事はなく大地が荒らされてなかったために、かなりの数の絵が現代まで残っていると考えられる。
5 マリアライへさんが保護活動に努めたから。
絵の上に道路を作ったり、車が普及して大地の上を通りすぎてしまう事が多々あり、今でも、車のタイヤの跡が地上絵の上に重なる形で残っている。ドイツ人のマリアライへ(考古学者・数学者)さんは、全世界にナスカの地上絵の重要さと素晴らしさを訴え続け保護活動に従事してくれた。
自分の感想
どうやって描いたかも説はあるが、分かっておらず、不思議です。その描いた方法の説も、調べてみたい。