米津玄師2023tour空想レポ
1.カムパネルラ
米津玄師が出てきたのが見えた瞬間から泣いてて、この曲中ずっと泣いてた。後ろに流れる映像が銀河鉄道の夜モチーフで最上級にお洒落だった。多分彼の手描きだと思うとまた涙が出てきた。「光を受け止めて跳ね返り輝くクリスタル、君がつけた傷も輝きのその一つ」でとどめ刺されてさらに泣いた。
2.迷える羊
「君の持つ寂しさが遥かな時を超え、誰かを救うその日を待ってるよきっと」で泣いた。今まで何度も聴いた曲ではあるんだけど、彼がすぐ側でその瞬間歌っていたことによって五億倍くらい歌詞が染みてダメだった。この時点で9000円分あった。
3.感電
イントロの時点で楽しくなっちゃった。さっきまでボロ泣きしてたのに、口角が上がりまくってとんでもない笑顔で腕振り回してた。米津玄師の明るい曲、本当に楽しくて嬉しい(アホの感想)。楽しさを忘れないながらもシリアスパートが入ってきて、「愛し合うように喧嘩しようぜ、やるせなさ引っ提げて」のげのところの声が掠れてたのすごい尊かった。高いもんね、そこの音。多分感電の最高音だよねって思いながら聴いてた。米津さん地声めっちゃ低いのに裏声めっちゃ高くまで出るのすごい。でも掠れた裏声も掠れた裏声でそれにしかない良さがはちゃめちゃにあるから、ありがとうって思った。
4.街
正直歌うと思ってなかった。米津玄師名義でのファーストアルバム1番の曲だから、ぜんぜん歌うと思ってなかった。前回の変身が割と新規に優しいセトリだったのもあって、今回ファーストアルバムから曲を引っ張ってきたのが驚きだった。街、好きだよ。「ほら、君が疑うもの全ていつのまにか、君から抜け出した君だ」のところで泣きかけたのをグッと堪えた。音楽を続けてくれてありがとう、昔の曲を、まだハチと両名義だった頃の歌を歌ってくれてありがとう。愛してる。街歌ってる時だけ上から布が降ってきて(?)米津玄師のところだけ天井が低くなったのも原点回帰ぽくて良かった。
MC(楽しかったこと、マインスイーパーを作曲の合間のリフレッシュにしていたら、日常生活に支障がでたした。)
5.Decollete
ライブが始まる前勝手に予想してたセトリの中にあった曲なので私信を感じて沸いた。泣き出すのはユーモアのところが、やっぱり私の名前に聞こえてドキリとした。デコルテは「はたと冷めたアールグレイ、マイファニーバレンタイン……」からの歌詞が語感も意味も大天才なので生で聞けて嬉しかった。横のモニターがこの時だけ白黒になってたのもはちゃめちゃにオシャレで良かった。エモ担当大臣かもしれない。センスの塊だった。
6.優しい人
最初から最後まで泣かせにきてる歌詞で泣いた。「頭を撫でて、ただいい子だって言って。あの子へ向けるその目で見つめて。」が過去の自分と重なりすぎて号泣不可避だった。私も、あなたみたいに優しく生きられたなら良かったな。
7.Lemon
前回の公演の時は歌詞を間違えてたけど今回は間違えてなくて良かった。なんか、歌うたびに上手くなってる気がする。紅白の時も、去年の公演も、ありえないくらい上手いレモンだったけど、今回はさらにそれを超えてきた感じ。前言ってたボイトレの成果が出つつあるのかなと思ったら尊い。
8.M八七
「物語の始まりは微かな寂しさ」が天才だった、どう考えても天才の歌い方だった。「君が望むならそれは強く応えてくれるから」って歌詞がどこかのMCで言ってた「実生活がままならない人も、何となく大丈夫だよ」と重なってすごい良かった。
MC(マインスイーパーにハマりすぎて曲の締め切りが間に合わない話、いつも通りの通り独り、こんな日々もはや懲り懲りってワードを入れてた)
9.LOSER
あのMCからのルーザーはぶち上がるしかなかった。もうなんか、気が狂ったみたいに叫んじゃった。「歩き回ってやっと着いた、ここはどうだ楽園か」をライブで歌うことによって意味の幅が広がってて、今私たちがいるこの会場は間違いなく楽園だよって言いたかった。あなたが作ってくれた、嫋やかで優しい世界だよって。
10.Nighthawks
「くだらない世界でも愛おしいよと君が言うこの世界がいいや」と「終わらないよ僕たちは 歪なまま生きていける」で息ができなくなるくらい泣いた。今回昔の曲多くて嬉しいなってなった。私は、ハチの頃の曲も両名義時代の曲も米津玄師だけになった今の曲も全て愛してるけど、もうない時代の曲を歌ってくれてありがとう。もうない時代はもうない時代で愛し続けるからさ、これからもたまに歌ってくれるとヲタクは嬉しいです。
11.ひまわり
結構最近のインタビューで親友より歳上になっちゃったみたいなこと言ってたのを思い出して泣いた。去年も歌ってくれたし、あんまり言及するのも野暮だけど、やっぱりこれは親友への愛悼歌なんだなぁと思って少しだけ涙が溢れた。「もしもおなじ街に生まれたら君のようになれたかな」と「聞こえるなら強く叫んでくれ僕の名をもう一度」で本当にダメだった。米津さんの曲で名前を呼ぶって行為は本当に特別なことだからそれもあって泣いた。
12.ゴーゴー幽霊船
1-2-3のところのカウントがめっちゃ良かった。会場ごとぶち上がってた。12345678の8の部分で音がめっちゃ上がるの可愛かった。米津玄師ってかっこいい上に可愛いんですよ。はい。「ちょっと病弱なセブンティーン」で自分が17歳の頃の時のこと思い出してジーンときた。「ずっと病欠のセブンティーン」も割と私なんだ(自語り)。「あんまり急に笑うので」のところの声バリバリに良かった。ずっと声いいけど。
13.KICK BACK
努力未来a beautiful starってみんなが口ずさみだすのめっちゃ良かった。前回同様狂った自撮りタイムがあったのもとても良かった。米津玄師のがなりと力強さが全て詰まってる、「ハングリー拗らせて吐きそうな人生」のハングリーがアングリーに聞こえるくらいがなってた。「やまない雨はないより先にその傘をくれよ」が共感しすぎてやばかった。本当にその通り。本人もブチ上がりすぎて「なんかすごいいい感じ」があんまり言えてなくて可愛かった。
MC(今回のツアー名を空想にした理由。自分が内に篭りがちな子供で空想家だったこと。普通の子達が(普通って言葉はあんまりすきじゃないけど)知っていることを自分は知らなくて、チュートリアルがないゲームをプレイしている感覚でくるしかったけど、いつも空想が、頭の中の美しい世界が自分を救ってくれたこと。)
14.月を見ていた
フルで聴いたの始めてだったけど歌詞が良すぎて号泣した。特に2番の「生まれ変わったとして、思い出せなくたって、見つけてみせるだろう あなたのその姿」の詩がよすぎて、歌い方が切実すぎて泣いた。「名前を呼んで もう一度だけ 優しく包むその柔い声で」も割と涙腺が無理だった。だから、米津玄師の曲で名前を呼ぶって行為は最上級の愛情表現なんだって……これ以上私の情緒を破壊しないでください。天才の曲作らないでください、もう。
15.打上花火
1人で歌い出したからびっくりした、女性パートも男性パートもどっちも米津玄師の打ち上げ花火、豪華すぎる。ぜひ音源で売ってくださいって感じの完成度だった。本来デュエットの曲を彼が1人で歌うことでより感情が泡立って、情景が流れ込んできてすごく良かった。一言で言うと一夏の悲恋って感じだけど、聞き終わった後、いるはずのない幼馴染と離れ離れになっちゃった感情になった。
16.灰色と青
これも1人で歌い出したからびっくりした。菅田将暉パートも米津玄師が歌うっていう、私はこのパターン始めて聞きました。ぜひ音源で売ってください(2回目)。2人用の曲なんだけど、1人で歌っても全く違和感なく作られてるからそれもすごいなって思ったりした。「なぜかわけもないのに胸が痛くて、滲む顔、霞む色」からの声の震え方が天才の所業だった。語彙力なくてごめん。本当に心を震わされる感じの声の震わせ方で、米津玄師はこれからも進化していくんだなって、音楽は終わらないんだなって、思ってじんわりきた。もう何度目かわからない感動をした。
17.かいじゅうのマーチ
突然の懐古曲、とても良かった。今回懐かし目の曲多かったね。「さぁ出かけよう砂漠を抜けて、悲しいこともあるだろうけど虹の根元を探しに行こう」にハチらしさと米津玄師らしさが同時に存在しててすごく好き。あと、「今あなたと出会えてほんとに良かったな 胸に残る一番星、悲しいのに嬉しいのに」のところの歌い方がベリベリキュートで良かったです。あの声で可愛い歌い方まで出来ちゃうの凄すぎる。何も言えない。
18.馬と鹿
前回のライブでは歌われてなかった気がする。途中までノリノリで聴いてたのに、2番の「傷跡隠して歩いた、そのくせ影をばら撒いた。気づいて欲しかった」でドバドバ泣いた。わかる、わかるってなった。その後のサビの「誰も悲しまぬように微笑むことが上手くできなかった」も過去の私にブッ刺さった。空気悪くしたくないから愛想笑い頑張るんだけど、うまく笑えなかった瞬間を思い出してうあってなった。言語化の天才なんだよね。
アンコール
MC(メンバーとゲスト紹介。中ちゃんがサイボーグだったと告白、米津さん驚く。ここいっぱい笑っててかわいかった。バンドメンバー、ゲストの皆さん、裏方のみんなに拍手を送る時間。)
19.新曲
このイントロ知らないなって思ったら新曲きて禿げた。せめてタイトルを教えてくれ米津玄師。2番の「私が愛した人は誰も知らない場所へ行ってしまった」の誰も知らない場所が天国なのか、それとも自分の目の前から姿を消したことの暗喩なのかめちゃくちゃ気になった。
20.POP SONG
がなりまくっててよかった。ワン、ツー、スリーを一番は生で言ってて二番は言ってなかった気がする。「誰でもいいけど君がいいんだよ、愛を歌っておくれ! それもまた、」でマイクを観客席に向けてた気がしてそれもよかった。違ったらごめんなさい。
21.Flamingo
2番の「あ、ああ、はい。」をちゃんと言ってて可愛かった。「愛おしいその声だけ聴いていたい」と「このステージで光るのは、あなただけでいい」がその時の私の心情とリンクしすぎてて吐きそうだった。身体に無理せず一生ライブしてください。あと円盤も出してください、もう一度この感動を味わいたいです。
22.春雷
正直めちゃくちゃ聞きたかったのでイントロが流れた瞬間飛び跳ねかけた。米津玄師の両腕を開くポーズ、ナマケモノの威嚇すぎて世界一好きです。どんどんやってくれ?
これ言うの何回目かわからないけど「花びらが散ればあなたとおさらば、それなら僕と踊りませんか」が口説き文句として完璧すぎる。日文の女は全員落ちる。春雷は全体的に日本語の美しさを全面に生かした歌詞で、一度も好きとか愛してるって言葉を使わずに好きを表現してるから本当に聴いたことがない人は今すぐ聴いてほしい。
23.LADY
何回聴いても歌詞が不穏だけどサックス隊の生演奏も相まってすごい良かった。「レディ、何も言わないで。はにー、僕の手を取ってくれ。君以外考えられないだけ」のところの声が優しすぎてキャーーって叫びかけた。危なかった。