社会人5年目問題
「社会人5年目問題」という言葉をご存知だろうか。
この4月から社会人6年目に突入した私がたった今考えた言葉なのだが、社会人5年目にもなると水面下にあった問題・悩みがいろいろ表出してくる年次であることは間違いない。
「社会人5年目問題」の具体例を以下に書き連ねたのでぜひ一読してほしい。
・自分の社内的立場
日本の伝統的な大手企業(Japanese Traditional Campany、以下JTC)勤務だと入社5年目になると社内の位置付けが変わってくる。
JTCでは1年目に現場研修(工場派遣等)があり、2年目から「お客さん」として扱われる期間が終わり、「正社員」として扱われるケースが多い。
そして少し仕事に慣れ始めた3年目にようやく一人前になったと評価され、責任ある仕事が任されるようになるのがだいたいの流れだ。
JTCの社会人5年目は大きな仕事が回ってくるようになり、後輩も増え、部下を持つ立場へ移行する時期であり、どんどん責任が重くなってくる。
3年目程度の若手と呼ばれる時期には先輩にも気軽に質問などができていたが、5年目の若手と呼べるか微妙な立場になると、先輩からの期待(=プレッシャー)も大きくなり、初歩的な質問はしづらくなる。
場合によっては後輩の失敗の尻拭いなど、トラブル対応を任されることもあるかもしれない。 それらとどう向き合うか。
社会人5年目のサラリーマンたちは社内の壁にぶち当たっている。
・自分のキャリア
同じ会社に5年も勤めると、だいたいどのような速度で出世していって、どのようなポストにつき、どのような仕事をしていくかが見えるようになってくる。
自分の隣の席の先輩、部署の課長の入社年次を聞けば、自分の数年後の姿、数十年後の姿がイメージできる。
将来の自分がどのようになっているのか、自分のキャリアパスを描きやすいという点では年功序列制度は良いのかもしれない。
ただ、社外の同世代の活躍を見ると「自分はこのままこの会社で昇格ベルトコンベアに乗っているだけで良いのだろうか」という疑問がふつふつと湧き上がってくる。
大学の同期たちは既に転職をしていたり、人によっては起業を経験している。
一方自分はどうなのか。
それなりに責任のある仕事は任されるが、自分に決定権はなく、上司の匙加減一つで全てが覆される。
大きな歯車の中のいつでも替えが効くようなパーツの一つにすぎない自分。
年次が上がるにつれて、歯車のパーツとして徐々に大きくなることはできるが、自分は本当にそれで良いのだろうか。
それを望んでいるのだろうか。
「で、お前はどうしたいの?」
と天の声が自分に問いかけてくるのがちょうど社会人5年目を迎える頃である。
・自分のモチベーション
入社したばかりのまだ目に生気が宿っていたあの頃は何もわかっていなかったが、社会人5年目にもなるとわかりすぎるくらいに自分の無能さが身に染みる。
5年の歳月がたっても自分は圧倒的成長ができていないのだ。
入社したばかりの頃、圧倒的成長と声高に叫んでいた自分を恥入る。 圧倒的成長ってなんだよ、と。
また新海誠監督の「秒速5センチメートル」にこんな名台詞がある。
「この数年間とにかく前に進みたくて、届かないものに手を触れたくて、それが具体的に何を指すのかも、ほとんど脅迫的とも言えるようなその思いがどこから湧いてくるのかもわからずに、僕はただ働き続け、気付けば日々弾力を失っていく心がひたすらつらかった。そしてある朝、かつてあれほどまでに真剣で切実であった思いがきれいに失われていることに僕は気付き、もう限界だと知ったとき、会社を辞めた。」
このセリフが心に深々と刺さるのが社会人5年目問題なのである。
・社会人5年目問題に直面したとき、どうするべきか。
頭を悩ませていようと仕事はどんどん降ってくるので、立ち止まっている暇はない。
そうこうしているうちに6年目に突入して異動など社内事情で業務が根本から変わってくる。
時間と忙しさが、問題を頭の隅へと追いやるのだ。
ただ、これは根本解決ではないので、少しでも環境を変え、前進したいと思うのであれば、転職サイトに登録してみてはいかがだろうか。
客観的に自分の市場価値を提示され絶望するかもしれないが、何も行動を起こさず悩むだけの現状よりはよっぽど意味のあるものになるだろう。
また業務にゆとりがあるのであれば、会社とは別のコミュニティに参画したり、他者とのコミュニケーションの機会を増やすのもよいだろう。
他者と話すということはインプットもアウトプットもできるチャンスなので、話しているうちに問題解決の糸口が見つかるかもしれない。
また、「手の届く範囲で手を動かし続ける」ということも一つの手だ。
少なくとも手を動かしている限りは現状を打破して、常に「自分」は変化している。
カッコ悪くてもがき続けることでしかきっと「社会人5年目問題」は解決されないのだろう。
この4月から社会人6年目に突入した私がたった今考えた言葉なのだが、社会人5年目にもなると水面下にあった問題・悩みがいろいろ表出してくる年次であることは間違いない。
「社会人5年目問題」の具体例を以下に書き連ねたのでぜひ一読してほしい。
・自分の社内的立場
日本の伝統的な大手企業(Japanese Traditional Campany、以下JTC)勤務だと入社5年目になると社内の位置付けが変わってくる。
JTCでは1年目に現場研修(工場派遣等)があり、2年目から「お客さん」として扱われる期間が終わり、「正社員」として扱われるケースが多い。
そして少し仕事に慣れ始めた3年目にようやく一人前になったと評価され、責任ある仕事が任されるようになるのがだいたいの流れだ。
JTCの社会人5年目は大きな仕事が回ってくるようになり、後輩も増え、部下を持つ立場へ移行する時期であり、どんどん責任が重くなってくる。
3年目程度の若手と呼ばれる時期には先輩にも気軽に質問などができていたが、5年目の若手と呼べるか微妙な立場になると、先輩からの期待(=プレッシャー)も大きくなり、初歩的な質問はしづらくなる。
場合によっては後輩の失敗の尻拭いなど、トラブル対応を任されることもあるかもしれない。 それらとどう向き合うか。
社会人5年目のサラリーマンたちは社内の壁にぶち当たっている。
・自分のキャリア
同じ会社に5年も勤めると、だいたいどのような速度で出世していって、どのようなポストにつき、どのような仕事をしていくかが見えるようになってくる。
自分の隣の席の先輩、部署の課長の入社年次を聞けば、自分の数年後の姿、数十年後の姿がイメージできる。
将来の自分がどのようになっているのか、自分のキャリアパスを描きやすいという点では年功序列制度は良いのかもしれない。
ただ、社外の同世代の活躍を見ると「自分はこのままこの会社で昇格ベルトコンベアに乗っているだけで良いのだろうか」という疑問がふつふつと湧き上がってくる。
大学の同期たちは既に転職をしていたり、人によっては起業を経験している。
一方自分はどうなのか。
それなりに責任のある仕事は任されるが、自分に決定権はなく、上司の匙加減一つで全てが覆される。
大きな歯車の中のいつでも替えが効くようなパーツの一つにすぎない自分。
年次が上がるにつれて、歯車のパーツとして徐々に大きくなることはできるが、自分は本当にそれで良いのだろうか。
それを望んでいるのだろうか。
「で、お前はどうしたいの?」
と天の声が自分に問いかけてくるのがちょうど社会人5年目を迎える頃である。
・自分のモチベーション
入社したばかりのまだ目に生気が宿っていたあの頃は何もわかっていなかったが、社会人5年目にもなるとわかりすぎるくらいに自分の無能さが身に染みる。
5年の歳月がたっても自分は圧倒的成長ができていないのだ。
入社したばかりの頃、圧倒的成長と声高に叫んでいた自分を恥入る。 圧倒的成長ってなんだよ、と。
また新海誠監督の「秒速5センチメートル」にこんな名台詞がある。
「この数年間とにかく前に進みたくて、届かないものに手を触れたくて、それが具体的に何を指すのかも、ほとんど脅迫的とも言えるようなその思いがどこから湧いてくるのかもわからずに、僕はただ働き続け、気付けば日々弾力を失っていく心がひたすらつらかった。そしてある朝、かつてあれほどまでに真剣で切実であった思いがきれいに失われていることに僕は気付き、もう限界だと知ったとき、会社を辞めた。」
このセリフが心に深々と刺さるのが社会人5年目問題なのである。
・社会人5年目問題に直面したとき、どうするべきか。
頭を悩ませていようと仕事はどんどん降ってくるので、立ち止まっている暇はない。
そうこうしているうちに6年目に突入して異動など社内事情で業務が根本から変わってくる。
時間と忙しさが、問題を頭の隅へと追いやるのだ。
ただ、これは根本解決ではないので、少しでも環境を変え、前進したいと思うのであれば、転職サイトに登録してみてはいかがだろうか。
客観的に自分の市場価値を提示され絶望するかもしれないが、何も行動を起こさず悩むだけの現状よりはよっぽど意味のあるものになるだろう。
また業務にゆとりがあるのであれば、会社とは別のコミュニティに参画したり、他者とのコミュニケーションの機会を増やすのもよいだろう。
他者と話すということはインプットもアウトプットもできるチャンスなので、話しているうちに問題解決の糸口が見つかるかもしれない。
また、「手の届く範囲で手を動かし続ける」ということも一つの手だ。
少なくとも手を動かしている限りは現状を打破して、常に「自分」は変化している。
カッコ悪くてもがき続けることでしかきっと「社会人5年目問題」は解決されないのだろう。
いいなと思ったら応援しよう!
サポートしていただけると私のやる気につながります。