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映画【サイレント・ボイス 愛を虹にのせて】から学ぶ''非核''、


こんばんは。

今回は隠れた名作映画をご紹介します。

【サイレント・ボイス 愛を虹にのせて】

1987年公開

監督は「ハリーポッターと炎のゴブレット」の
マイク・ニューウェル。


アメリカの田舎町に住む野球少年チャックが
核兵器の恐ろしさを知り、

核兵器が無くなるまで野球はやらない

と宣言し、政府をはじめ、全世界までも動かす物語。



1人の少年の勇気ある行動に感動したスポーツ選手たちがひとつになり核廃絶に向けてたたかう姿がほんとうに素敵な映画です。




今日では、非核に向けて様々な動きがあり
毎日のようにテレビで報道され、

一向に非核が進まず地団駄を踏んでいる状態で

それが、まるで、日常になっている。




核はおそろしいものだと、
小学生のときに学校で教えられた。

教科書の四隅に黒いきのこ状の煙の写真が載っていた。よく覚えている。


でも、その時はいまいち核のおそろしさを掴むことは出来なかった。
こんな爆弾もあるんだ、って。


中学生に上がってから
学校でも核の問題について触れたり
家でも母が核について話しているのを聞いたり

そこでやっと、

「こわいものだ」

と心から思ったのを覚えている。



しかし、映画の主人公チャックは
小学生ながらに核のおそろしさに気付き、
自分の大好きな野球を捨ててまで非核に向き合った。

いや、小学生という幼く純粋で無垢な心を持っているからこそ

ダメなもの」

に真剣に向き合ったからこその行動なのだと思う。



劇中では
大統領がソ連との交渉で
7年後に核を全廃することが決定し、チャックに野球のマウンドに立つことをお願いするシーンがある。



しかし、
チャックは「7年も待てない」と断る。




わたしは、このチャックの一切妥協しない姿にとても感動し、感心した。



''熱い釘は熱いうちに打たないと''

というように、一歩進めたからこそできる全てを尽くすのがあるべき姿だ。



「7年後」と聞いて、どうだろう?


長い、と感じるかもしれないが
7年後が約束出来るのであれば、と
妥協してしまうかもしれない。


大人になるにつれて妥協することを覚えていく


するべき妥協と
してはいけない妥協


わかるようでわからないその境界線


私たちは
いくつ大事なものにたいして妥協してきた?


チャックのその姿を観た時に
ハッとさせられる気持ちになった。



子どもの真っ直ぐに芯を貫く姿は本当に美しい


立派で正統で綺麗なわがままだ




''核をなくす''

核はすべてを奪う、
人も、土地も、すべて。


たしかにおそろしい。
でも、おそろしいのは核だけだろうか?


核以外のミサイルも、おそろしいし

銃だって、おそろしい。


すべて私たち人間が作り上げたものだ。

核をなくすのであれば、せめて爆弾に含まれるものはすべて排除すべきなのでは、と思ってしまう。

核の援護をしているようだけれど
核だけがおそろしいしダメなんじゃない

順を追ってでも、核をなくすのであればすべて無くすべきなのではないか。


簡単な話ではないのはわかっている
だからこそシンプルに考えるべきなのではないか

作っているなら、作らなきゃいいのに


いつ、世界から核がなくなる日が来るのだろう


なんて考えても不毛になるだけだが


映画のセリフには

無くなったらそれは素敵なことじゃないか」

とある。

たしかにそうだ、素敵なことだ。


妥協し、諦めてしまうことが多いこの時代だからこそ、この言葉を噛み締め、いつかの平和を願おうと思いました。




希望と諦めない強さを感じられる、
素敵な映画です。

DVD化はしていないので
スターチャンネルなどBS番組で見る機会があれば、是非。



さ、パソコンかちゃかちゃします!


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