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voice training〜自分だけのじかん〜

産後4年ほどのブランクを経て

ヴォイストレーナー業を再開した。
現在はカリフォルニア州Orange county内に、
アトリエを構えて営んでいる。
lamaison_nagi 
(サービス内容は、よもぎ蒸しとヴォイストレーニングです)

上記のブランクを除いたら、10年以上教える仕事に従事している。

特にここ数年は、”セラピーの一環” としての
ヴォイストレーニングが楽しい。



レッスンを受けたいクライアントさんの中には
「歌が上手くなりたい」
「歌の苦手な部分を克服したい」
などが主である。

しかし
「歌う」
ってとても奥が深くって

特に苦手意識が強い方は
「声を出す」
という事さえも、最初は思うようにできなかったりする。

そこで

声が楽器である。

ということを理解していただくようにしている。

上手くなるためには、
苦手意識を取り払うには、
”自分で鳴らす、響かせる、コントロールする”
事が必要となってくる。

そして自ずと自分の身体、筋肉、はたまた自身のmindを知らなければ
(解剖生理学、心理学とでも言おうか)
”鳴らす、コントロールする”

という事は不可能に近くなる。

そして現代人には難しい傾向にある
”身体を緩める” ということ。

もちろん、そんなレベルの事を求めていない。
とか、人並みレベルで歌って満足している方には
必要のないトレーニングであると思う。

敢えてその扉をぶち破って、
開けて来てくださった方には
ほんとに勇気が要ったよな〜と心で拍手を送りながら、
ほんと来てくれてありがとう!
という思いで向き合わせていただいてる。


わたしは、
この仕事に従事して
いろんな年代、性別、性格の方々を見てきた。
本当にカウンセラーのような仕事だなと感じている。

声の出し方
話の仕方
身体の使い方をみて
その方の性格や性質、
今日のコンディションまでもわかるくらい。
よく「りの先生、そんなことまで分かったのこわいですね。。」

とか言われたり。


過去にあったケースで、
普段温厚な性格のクライアントさんが
レッスンに来られた際、
「なんだかいつもと違うな〜なんかあったんだな」

という雰囲気は念頭に置きながら、その日のレッスンを進めていたが
途中でマッサージベッドに仰向けになってもらった。
(当時、北海道で ”ロマラン”
というアロマテラピーとヴォイストレーニングのサロンを営んでいた)

アロマトリートメントを行った。
すると、クライアントさんのお腹や鳩尾あたりが硬く、
湯気っぽいのが見えたので
(わたしはスピリチュアル系ではないんだけど)
「ああーー、腹立たしくて怒ってらっしゃるんだな」
と分かり、質問。

すると
「ひどく腹の立つ事があったんです。がっかりもしている。
 なんで分かったんですか?!!!」
と。。
ひたすた感じた事を吐露してもらい、呼吸し、
そしてアロマトリートメントも功を奏したようで
「ものすごくスッキリした!話も聞いてくださってありがとう!」
と、笑顔で帰って行かれた。


北海道の自営サロンでの一コマ

「心で辛いことや悲しいこと、怒っている」
などの感情は、
身体が硬くなって、
縮こまりやすかったりする。気もどんどん消耗する。

だからこそ、
声を出したり
いつもより深く呼吸したり
いっぱい休んだり
美味しい飲み物や食べ物に救ってもらったり。
1人時間を守ったり
好きな人とだけ時間を過ごす。

そんなことをして、バランスを取っていくこと。

それが大事になる。必須であるとも言いたい。

上記の体験は特に印象深かった。

「心と身体」

そしてその感情が最も現れる「声」



それは
切っても切り離せない、

私たちの身体の神秘であり
宝物である。


先日あったもうひとつの事。
ヴォイストレーニングの中で
沢山の質問を下さったクライアントさんがいた。

「歌うとき、どんなことを考えたら良いんですか?
「気持ちを伝えたり、表現したいならいつも心が安定してる方が良いのかな?」

と。
答えは1番目の方はここでは割愛するが、
2番目の質問の回答は「No」

いつも心と身体が安定して、
いつも同じように変わらず居れる人っているのかな。

それはとても不自然である様に思う。

季節が移ろうように
毎日天気が違うように

いろんな自然の働き、動きの中で(人間関係も大いに)

私たち人間は日々変化し、
立ち止まったり進んだり
笑ったり泣いたり、喜んだり悲しかったりするから。

だからその人自身に溢れる、
何者にも侵されない
自然体のままの
まるまるの気持ちを
歌にぶつけてほしい。

日常の中で、そんな

自分だけのじかん

を築けたら。


そんな思いを紡いだ、過去の1シーン in Osaka

そしてレッスンに来られた際は、
その時に必要なremedyをあげられるよう
わたしも真剣でいる。

落ち込んでいたり、胸がざわざわしていたりする時なんかは
自分で自分を落ち着かせるような
発声を一緒にしたりする。

それくらい

歌うって自分を発見してあげて、
心と体に向き合わなくちゃいけない作業があるのです。


だからこそ、
そこに真剣に取り組んだ人の歌には
プロ、ノンプロ関係なく
魂が宿っていて

”訴う”
”心に響く”
ことができるんだと思う。





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