“私は存在するだけで光と影がある”
友達と日々の出来事を語ること
くだらないことで大笑いすること
最近たべた美味しいものを教えあったりすること
音楽や芸術に触れること
そうしているうちに、少しずつ心が柔らかさを取り戻して、魂が休息できる気がする。
だいすきな時間。
今週の休日は、作家、寒川裕人さんの個展「ユージーン・スタジオ 新しい海 After the rainbow」を観に東京現代美術館へ。
“私は存在するだけで光と影がある”
“一枚の絵を折り曲げて、太陽にあてると、光と影ができる。光が当たるところは褪色し、影の部分は守られる。”
この作品が伝えている、光と影の存在。
環境や状況によって存在の捉え方は多角的になる。
存在しているだけで、光が当たるところがあり、反対に影ができるところがある。
なんというか、ものすごく、言葉のちからを感じる。
光も影も、自分。
これも私、それも私。
それもあなた、あれもあなた。
どれが正解でも、どれが間違いでもない。
物事を多角的にみることはとても大切だなあと改めて想像させてくれる作品ばかり。
何も描かれていないようにみえる真っ白なキャンバスは、実は世界中の人々の接吻の跡が重なっている。
当然、世の中目に見えるものがすべてではないので、その先を想像するということはとても大切で
この世界の、目に見えるものと見えないもの。
真っ白な世界。
その先にあるものを想像してみて!と言われているようで、すごくわくわくした作品だった。
音楽と同じで、自分の乾いた部分にやさしく潤いを与えてくれる作品との出会いは本当に嬉しいし、心がとびっきりげんきになる。
作家、寒川裕人さんの、人間的であたたかみのある視点。
そして想像の先をはるかに越えていく、創造力。
光と影、真っ白な世界の先にあるもの。
その中でお互いが「共に生きる」ということを想像させられた一日だった。