タイプ4の 美的センス/自分探し/妬み について
タイプ4に関しての最新の解釈。
ネットに出回っているタイプ4像には誤解が多いと感じる。
例えばタイプ4の「自分らしくありたい」は目立ちたいとか輪を乱したいというものとは違うし、「自分探し」は類型界隈の人がハマりがちな自己分析とはニュアンスが異なるよ〜という説明。
どこまでも「本物」であろうとする
タイプ4は「見せかけ」を恥とし、どこまでも自然であろうとする。
「自然」であろうとするのであって、「自然体」であろうとするのではない。(自然体であろうとするのはタイプ8の「無邪気」「正直」に近い。)
どこにも「わざとらしい」意図を感じさせない人であろうとする。
「自分らしくありたい」=自分として自然なスタイルの追求
「自分の望む姿こそが自分自身であってほしい」と願うタイプ3とは異なる。タイプ4は「どうしたら本物になれるのか」を追い求める。
「さりげない」という言葉が似合うのかもしれない。タイプ4は取り入れたどんなものでさえ「もともと私に備わっていたもの」と感じさせるような雰囲気を持つ。馴染ませる。自分に馴染むもの=自分らしい。
無理をして取り繕っている様子は「似合わない、自分にぴったりではない、心からのものではない」と恥に感じるため避けようとする。
探求
タイプ4の自己探求は「自分のために用意されたものを探す」に近い。
あらゆるものが自分に馴染んでいないと感じる=自分の居場所ではない、自分らしく居られていないという感覚。
「どれも自分のために用意されたものではないようだ」という不適合感から「他のどこかにあるであろう、自分にぴったりな何か」を探し続ける。
浮いているのなら自分らしくなく、浮いていないのなら自分らしい
タイプ4の「自分らしさ」に関してはこう解釈するのがニュアンス的に近い。
一般的に「ユニークである」「独特のセンスを持つ」というとあたかも浮いている人を指しているようだが、タイプ4が求めるのはそれとは別のものである。
確かにタイプ4には「一般的な生活は耐えられない」と感じる所があるが、タイプ4は独特なライフスタイルを “初めからそういう生活を送る運命として生まれてきた人” として見られることを願う。こうした生活は「勝手気まま」と見られやすいが、タイプ4はそれに関して「私はこれをするために生まれてきたのだから」という特別意識があり、そういう人だと分かってもらおうとする。
タイプ4は自分軸のタイプであるから、「自分らしくありたい」とは「自分にとって自然だと感じられる自分の姿でありたい」という意味になる。
自分に似合うライフスタイルを送りたいというのが近い。
妬み
タイプ4は他の人の持っている「素敵なもの」を羨む。「私にも手に入ったら良いのに」と思いながら、実際に手に入ったら「大したものじゃなかった」と感じてしまう所がある。
欲しいものが手に入る喜びが感じられない。これが嫉妬の囚われに繋がる。
自分とは程遠い存在ほど良く見えて、自分と身近にある存在ほど悪く見える。
タイプ4は自分は不幸であるとよく感じるが、これは「身近である限り満足できない」という心を持っているからだ。
身近であるほど俗っぽいと感じて、まだ手に入れたことのない異世界を経験してみたがる。しかし「異世界」だったものが「身近な世界」になってしまった途端に、かつてあった魅力は失われてしまう。タイプ4が夢想の中を生きると言われているのはこういう所を指す。
タイプ4に関してのまとめ
自分らしさへの欲求:自分に合ったライフスタイルが見つからない→自分に合ったライフスタイルを追い求める
自分探し:「自分に馴染むもの」「自分のために用意されたもの」を探す
「私は特別」:自分は一般的な生活を送るために生まれてきたのではない→わがままな生活を送っても許されると感じる
独特のセンス:「この人は普通の人とは違う運命を持って生まれてきた」と感じさせる雰囲気。自然でフィットしていて、どこにも作為的なものが感じられない。
「本物」と恥:どこにも作った意図を感じさせない「正真正銘」の自分を生きようとする。わざとらしいと思われるのが恥。
嫉妬の囚われ:自分の近くにあるものほど魅力がなくて、自分から遠いものほど魅力的だと感じる