エニアグラムの「囚われ」とは何か
エニアグラムの囚われとは「“〇〇すれば大丈夫だ” という信条に従っていれば、欲求が満たせて、恐れに直面するはずなどない」というものだと考えている。
恐れに直面すると「私は〇〇していたはずなのに防げなかった」→「もっと〇〇しなくては」と信条を強める。
これが “囚われを強めること(不健全化)” になる。
各タイプの囚われ
このパターンが悪循環を引き起こしていることを理解し、自分にとって「こんな事したら恐れに直面してしまう」と感じることを実行して、その結果求めていたものが得られることを学習し、「自分は悪循環に囚われていたんだなぁ」ということに気づくのが『統合』だと考えている。
『統合』とは説明を読んで「確かにそれは不健全だし良くないよなー」と書かれている内容を鵜呑みにすることとは違い、「そんなはずないだろ」と感じる事を実行する必要性を理解する、という極めてハードレベルなことだ。
そのため、基本的に自分のタイプを読んだ時に「嫌な奴だなぁ」と感じることはないと考えている。例外として、自分の悪い所に気付き改善の結果を実感しているという “統合した人” なら過去の自分の過ちを理解しているという意味で「これは悪い」と感じるが、自分のタイプだからという理由で “自分の人生における成長” を免罪符にして特定のタイプ叩き(頑張った自分が偉くて、頑張らない他人を悪く言いたい)をしている人達はまず健全ではないと私は考えている。この場合、標的を作らないと精神状態が維持できないのは通常段階の一番下である段階6の『鉛の法則』に該当する。
まとめ
つまり、エニアグラムにおける『囚われ』とは悪循環のことを指す。
欲求→ 超自我の声(〜すれば大丈夫だ)→ 恐れ→ 受け取ったメッセージ(〜するのはよくない)→ 超自我の声(〜すれば大丈夫だ)→ 恐れ→ …
↑これを繰り返すうちに求めている結果から遠ざかっていくのが『囚われ』である。
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