エッセイ「徒然なる日々の瞬き」3.写真
常に何かいいものはないか、と思って物を見ているわけではない。たまたまその瞬間に出会えた時にシャッターを切る。それが一番素敵な出会いだと信じている。
最近は手に入れたばかりのフィルムカメラを持ち歩いているが、それでもスマホで撮ってしまうことも、よくある。癖というのはそう簡単にはなくならない。思いがけない瞬間を、と思えば思うほど、最初に手に取るのはスマホになる。あれ、これでは“たまたま”の出会いではなくなっているのでは。
誰かが撮った写真を見るのも好きだが、やっぱり自分で撮ったものを見返すほうが楽しい。これはよく撮れたなとか、この画角は最高だとか、そんなことを考えながらアルバムをスクロールする。勘違いしないで。決して、ナルシストではありません。でもこのくらいの軽い気持ちで楽しめる趣味があっても、よいと思いませんか?
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