#14 欅との日々
書く習慣1か月チャレンジ
DAY14【これまで夢中になったこと、もの】
音楽番組で流れてきた楽曲に一目惚れした。強烈なインスピレーション。ビビッ!ときたのだ。
メッセージ性が強い歌詞にも驚いたし、ダンスや表情からは独特の世界観を感じた。
歌手なら歌、アイドルならかわいいダンス…と勝手ながらつくられていた固定観念は見事に破壊され、気になって仕方がない存在になったのは欅坂だ。
それぞれのダンス、それらを緻密に計算されて構成されているだろうフォーメーション。音楽の盛り上がりとともに場面の転換が凄まじい。誰が誰かは分からない。でもこの子たち、作詞作曲者、アレンジャー、振り付け師…とグループとしての作品を感じた。
おそらく欅坂の曲は、刺さる人と刺さらない人。両極端に分かれるのだろう。
わたしはドストライクで射抜かれてしまった人間だ。
元々アイドルは好きだった。
小学生の頃にはハロプロブームに乗っていたし、AKB全盛期もメンバーの顔はほぼ把握してるくらい。ヲタク化した友だちにアルバムを借りたりして、良いな〜と思った曲だけ聴いたりすることも多かった。
ところが、ついにがっつりとハマってしまった。
欅坂のYouTubeにあがっているライブ動画を遡ってみていくと、果てしなく自分がこの世界観に吸い込まれていくのがわかる。
その後の改名に至るまでの全楽曲総じて、お気に入りはたくさんある。
ただ強いて言うなら、中でも好きなのは不協和音のカップリング「エキセントリック」だ。
変わり者でいい
普通なんかごめんだ
その言葉たちのおかげで少し自分を好きになれた気がする。
音楽やアレンジもさることながら、表現する欅坂のメンバーも強い。
この曲の映像などを観ていても基本的に顔が映らず、誰が映ってるのかもはや分からない。
アイドルらしからぬ…の言われるのはこういう点だと思う。
よくよく彼女たちを知っていくと、曲を表現することにとにかく全身全霊で、自分たちを可愛く見せたいという欲は二の次なのだと感じる節が度々ある。
音楽や言葉に対する誠実な姿勢にリスペクトを抱いた。
5thシングルあたりからリアルタイムで彼女たちを応援するようになり、冠番組も観るようになる。
すると、こちらではちょっと不器用な、でも一生懸命な普通の女の子たちの素顔を見ることができ、可愛いアイドルであることを思い出させてくれる。
とって魅力的なグループだった。
それまでのわたしは、クラシックのコンサートに行く機会は多かったけど、アーティストのライブに足を運んだことはほとんど無かった。
でもこの人たちはライブが絶対熱い!欅坂の曲をとにかく生で聴きたい!と思いようやくチケットを取ったのが2018欅共和国だ。
どうしても行きたい。妊娠していた当時、大きなお腹をかかえながら実家族と夫とで小旅行をした。
ライブの世界観に圧倒された。更に富士急ハイランドの屋外。水が降ってくる降ってくる。泡も降ってくる。夏のお祭りみたいだった。
中でもやっぱり中心にいる平手友梨奈ちゃんには惹かれる。彼女の本気を全力で受け止めたかったし、たまに見る笑顔をみるとわが子のように愛しくなる。どうか自分に正直に。幸せであってくれと願うばかりだった。
ただなんとなく恥ずかしくてSNSなどでアイドル関係の発信はしたことないし、本人達に会いに行ったりメッセージを送ったことはない。
もう、とにかくひっそりコソコソと応援していたわたしの唯一の話し相手をしてくれたのは夫で、一緒にライブに行くのも夫でしかなかった。
欅坂は約5年で改名。
その5年間でわたしは夫と出会って付き合い欅坂にハマり、不協和音のロケ地を結婚式場から眺め、新居に入居した夜はがらんと家具のない広い部屋でサイマジョを踊り、旅行で長時間のドライブにはCDをかけカラオケしたり。大きなお腹でライブに行ったかと思えば、翌年生まれてからも家族を交えた小旅行も兼ねて遠征し…。と確かに同じ時間を過ごしてきた。
「次はここでライブやるんだって!」といえば父と母が「じゃぁみんなでいこう」と旅行計画が始まる。ライブ中は両親が必ず近くの宿泊施設で娘の子守りをしてくれていたのだ。
わたしも嬉しい、家族もワクワク。
とんでもなく欅坂には、楽しみをたくさん増やしてもらった。
推せるときに推せとはよくいうが本当にそれだ。
一緒の時間を共有できるって凄いこと。
たしかに本人たちへ届くようにアプローチするのもその時だけだけど、わたしはひっそり応援しただけでもハラハラしたり、嬉しかったり、楽しい思い出がたくさん増えた。それでよかった。
アイドルだけじゃなく、どんな人とでもそうだと思う。
やっぱり同じ時間に同じことを想う。
そういう瞬間の心が通った感覚がわたしは好きなんだ。
彼女たちにとても感謝している。
それぞれがこれからも幸せになってほしいと心から思う。
ずっと更新できなかった「夢中になったこと」
ハマっていたからこその情報量がありすぎて、うまくまとめられなかった。
本当は好きな曲もっとたくさんあるし、このライブのここ!というピンポイントで紹介したいところまである。
誰かに語れる日は来るだろうか。
欅坂46好きさんいたら今更だけどお友だちになってほしい。
体調やスケジュールが落ち着いたので、とりあえずまた書く習慣チャレンジ再開。