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ハッチポッチステーション

ある朝、とあるTV番組に目がとまりました。

見るとグッチ裕三さんがいる?そしてパペットたちと何やらコントらしきものをやり、グッチさんがロックバンド「KISS」に紛してパロディーソングを熱唱、番組表を見ると「ハッチポッチステーション」とあり、グッチさんの帯番組であることがわかり、あっという間にハッチポッチの虜になりました。
毎朝ビデオをセットして仕事へ行き、帰宅してハッチポッチの録画を見ながら夕飯を食べるのが習慣になり、お抱えバンド「グッチーズ」の皆さんと全国を営業していることもわかりました。

こうなるとやはりライブに行ってみたくなるもので、当時つきあっていた夫に、ライブに付き合ってほしいと言ったところ、夫はいいよ行こうと言ってくれ、一緒に行きました。

帰りにご飯を食べながら、夫はすべてどの歌がなんのパロかわかっていて、ギターのエレキ賢明さんのギターはストラトか、あのベースかっこいいね、ドラムのリズムが全くよれず正確そのもの等、元バンド小僧であった夫も楽しかったようで「またライブがあったら行こう」と言ってくれ、とても嬉しかったです。

夫に、次はライブいつあるのと聞かれ、調べると甲府…私と夫は在来線で甲府へいき、当時、グッチさんのライブでは、音楽クイズがあり、それに当たった子供はステージへあげられ、グッチさんと握手するというファンサをしてくれていました。

甲府では前から4番目の席、音楽クイズにあたった私はステージにあげられ、グッチさんへまさかのファンアートを手渡しするという暴挙に出ました(若気の至りですすみませんすみませんすみry
そしてディナーショー、ライブがあると欠かさず行き、グッチさんも私と夫を覚えてくれるようになりました。

ハッチポッチは放送が終わっても大好きで、録画したビデオを何度も見返していました。
ある日、グッチさんたちがなにかの歌番組に出ていると夫が教えてくれ「ベースが違う」と言い、FCに訊ねたところ、亡くなりましたと返信がきました……

私はあまりのことに頭が真っ白、茫然となり、夫も驚いていました。当時の私は咄嗟にお悔みの言葉も出ないほど若く未熟で、あまりに現実離れした、ピンとこない話でした。

やはりどうしても気になり、後日FCに「今さらですが、お花を送っても良いですか」と断りを入れてみました。FCは喜んでとお返事をくれ、以後ずっとお花は送っていますし私が死ぬまで送ります。

ハッチポッチは今でも私の青春で、DVDにならないかとFCに訊ねたところ、ハッチポッチはパロソングがたくさんあり、TVで放送する程度ならいいものの、著作権の絡みで、今後もDVDになることはないと回答があり、とてもがっかりしました。

その問い合わせをしたとき、私のお腹には娘がいて、娘と一緒にハッチポッチを楽しめたらと思っていたので、とてもがっかりしました(大事なことなので二度)グッチさんが独自に編集してくれたDVDを送ってくれました。一生の宝物です。

ベースマンはハチロー・ユキさんと仰る方で、夫もハチローさんを、あんなかっこいいベースマンはいないと言ったくらいで、業界では有名な方だったらしく、DJ赤坂さんも「ユキちゃんは天国で、グッチさんとグッチーズのみんなを見守ってくれてるよ!」とも仰ったとか。


ハチローさん

ハッチポッチに話をもどすと、もとは関根勤さんが演じていたこともあったようですが、グッチさんで当たりでしたね。ターゲットは子供でしたが、気がつくと、育児に疲れた母親たちが見ていたそうです。

子供番組の視聴率ナンバーワンを獲ったこともあり、当時のハッチポッチ人気は本当にすごかったです。ライブ、ディナーショーはいつも満員御礼、グッズもたくさんありました(そのグッズを未だに持っている私は勝ち組)

出演は、主人公(?)ジャーニー・タビスキヤネンⅢ世(演・林家正蔵さん)ハッチポッチステーションの駅員さん。勤続5年。ミス・ダイヤモンドの大ファンというミーハー。仕事ぶりはスチャラカ社員です(笑)

グッチさん(グッチ裕三さん)ホテル、劇場、カルチャースクールとどれも適当な経営で、よくジャーニーをサクラに使っています。夢は世界のエンターテイナー。

ダイヤ・グラム(演・兵藤まこさん)ハッチポッチステーションの売店のお姉さん。のちに売店はコンビニ「トランクマート」になり、商魂逞しく、力持ちで、怒るととてもおっかないです。実の正体はミス・ダイヤモンド。

トランク:ダイヤさんの飼い犬。落とし物のトランクの中にいたことからこの名前がつき、魔法のトランクから、でたらめなものをポンと出してみたりします。

エチケットじいさん(演・中尾隆聖さん)語尾に「これ、エチケットやで」とつけます。のらくらと生きており、わりと嫌味なおじいさん。

ミス・ダイヤモンド(ダイヤさんと同じ)ダイヤさんの本職。大スターで、ジャーニーの憧れ(ジャーニーは正体がダイヤさんと知りません)

歌とコントだけでなく、ミニコーナーも充実していて、グッチさんがパペットたちといかにも楽しそうにわちゃわちゃやっているのが大好きで、見ていてとても幸せな気持ちになれたものです。

「WHAT'S ENTERTAINMENT?」は音楽パロのコーナーで、ビートルズ、KISS、マイケル・ジャクソン、ディープ・パープル、QUEENなど、本当に色々あるのですが、やはり著作権のからみでCDに載せられなかったもの、放送時に別の曲に差し替えられた曲もあり、グッチさんたちはとてもがっかりされたそうです。

グッチさんは言うまでもないですが天才。グッチーズの皆さんも一流も一流と夫が評しております。「青春のポップス」で「アンチェインド・メロディ」を歌ったときは圧巻でした。あんなキーで歌える方は、グッチさんだけです。

ただやはり、洋楽パロは子供がわかりづらかったのでしょう、結果、母親たち、私のようなオタク、夫のようなバンドかぶれが楽しむようになりました。

赤い声援(?)

ハッチポッチが終わって20年、それでも未だに大好きです。
その後、映画「ボヘミアン・ラプソディー」が公開され、グッチさんのパロ曲「犬のおまわりさん」がYouTubeでありえないくらいの再生回数をとったり。

このニュースはとても嬉しく、この動画も何回も観ました。

私はハッチポッチのおかげで、グッチさん、グッチーズのみなさまと、とてもいい交流ができるようになりました。お花を毎年快く受け取ってくださり、私の拙いファンアートを快く受け取っていただけたり、去年の純展には、ドラムス・ジャイアントさんがお運びくださるなど。ただのいちファンなのに、本当に恐縮です。(去年、ジャイアントさんとは純展の際、お茶をご一緒させていただきました。ジャイアントさんはとても気さくで素敵な紳士でした)

ジャイアントさん

私とグッチさんたちのご縁をつないでくれたハッチポッチ、今もこれからもずっとずっと大好きです(⁠^⁠^⁠)これからもずっと推していきます!


ハッチポッチ、いまでも大好き


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りんな
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