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今も続く、良きご縁

私が20年以上、ファンでいるタレント・グッチ裕三さんがいます。

20年以上前、NHK教育テレビで「ハッチポッチステーション」という番組が放送されていました。
最初は「なんじゃこりゃ!?」と驚きました。もともと洋楽が好きだったことと、グッチさんが洋楽を独自にアレンジしたものを作中で流しており、それがとてもハッチポッチの世界観にマッチしたもので、これは面白い番組を見つけたと、毎日、放送を楽しみにしていました。(毎月~金曜)

私はオタクなので、コミケでも、ハッチポッチの同人誌はないかと探しましたが無く、オタクの発想としてあるのが「無いなら自分で作ればいい」の精神で、私は早速、原稿用紙に向かい、その年の夏のコミケで販売しました。

すると、その日のうちにコピーで作ったハッチポッチ本はほぼ完売、自分の保管用として3部ほど取っておいたもの以外、売れてしまいました。これには私自身、大変に驚きました。

その年、グッチさんのライブが山梨であると知り、在来線に乗り、ライブへ赴きました。
私はクイズに当たったことで、ステージへ上がらせてもらい、憧れのグッチさんとお目もじがかない、直に花束と、拙同人誌(今思い返すと非常に恐ろしいことをしたものだと冷や汗ものです、同人誌は通常、原作者や版元、本人の目に触れることはご法度なのです。まあ、若気の至りということでひとつ…笑)をグッチさんご本人に押し付けたのです。

すると数日後、何やらグッチさんの事務所から封書が届いておりました(!)
「素敵な御本をありがとうございました、グッチさんも喜んでおります」と書いたメモが入っており、ハッチポッチのステッカーがいくつか封入されておりました。あの時は、飛びあがるほど嬉しかったです(ご法度を許してくれたグッチさんの懐の深さに感謝です)

以来、私とグッチさんは、とても素敵な、いいお付き合いをさせていただいております(変な意味じゃなくてですよ)

ライブ、ディナーショーへは必ず行き、CDは必ず買い、テレビも欠かさずチェックし、ハッチポッチは番組終了までずっと欠かさず見ていました。

そのうち、グッチさんは料理もお得意ですので「グッチ裕三のこれは旨い!」というお料理のコーナーを某局の番組内で持つようになり、観覧に来ませんかと事務所からお誘いをいただき、試食役をほんの数分だけやらせていただき、私の顔がテレビに映りました(ビデオがまだあります)

その後、グッチさんプロデュースの料理店「旨いぞぉ」がオープン、オープニングパーティにもお呼ばれされたこともありました。

その後もやはり、ライブ、ディナーショーがあれば必ず行き、グッチさんは私の顔を見ると「よぉ!」と気さくにお声をかけて下さるようにまでなりました。

そうしたある日、グッチさんがテレビに出ていたのを見て、ベースマンが見たことのない方に変わっていて、グッチさんお抱えバンド「グッチーズ」のベーシストさんはお辞めになられたのかと事務所にお訊ねしたところ「亡くなりました」と返信をいただきました。

あまりに突拍子もなく、現実味を帯びていない出来事すぎて、私の頭がついてゆかず、またどうお声がけして良いかもわからず、ただただ戸惑うばかりで、数年過ぎていきました。

けどやはり、そのベーシスト「ハチロー・ユキ」さんが亡くなられたことは、私的にどうしても引っかかっていて、大人としてお悔やみも言わないのは如何なものかと思い、事務所に「今さらですが、お花を送って良いですか、ご迷惑なら無理に送りません」と断りのメールを出したところ「喜んでお受けします、迷惑なんてとんでもないです」と返信がきて、お花を送ったところ「りんなさん(←実際は本名)のお心遣いを、〇〇(グッチさんの本名)家、グッチーズ一同、心より感謝いたします」とのメールが後日、届きました。

ちなみに、ハチロー・ユキさんはこんな感じの方です。(描いたのが私で恐縮ですが、本物はもっとイケメンですよ)

とても素敵なベースマンでした


おげんさんといっしょ×ハッチポッチコラボ記念イラスト、もうプレゼントしました

以後、ハチローさんのご命日には、毎年必ずお花を送っております。いつも快くお受け取りいただきありがとうございます。グッチさんも、グッチーズの皆さまも、本当に懐が深いといいますか…ただただ感謝です。このイラストも送っており、ハチローさんの遺影の隣に置いて下さっています。

あれから、グッチさんは料理番組もあまりやらなくなり、テレビにもあまり出なくなりましたが、YouTubeチャンネルをお持ちなので(グッチ裕三のバイアスかかってますという番組です)そちらを観ています。

また、ハッチポッチのDVDが出る予定はないかとメールでお訊ねしたこともあります。娘がまだお腹にいたころ、生まれてくる子供と一緒にハッチポッチを見たいとメールに書いたところ、著作権の問題もあるので、DVDが出ることはこの先も無いとの回答をいただきました。が、メールを見たグッチさんが、私のためにと、独自に編集したDVDを送って下さったことがあります。そのDVDは今でも大切にとってあります。私の家宝です(笑)私が死んだら、必ず棺に入れてもらいます。←

ごくたまにメールを出すこともあり、私がこの度、出展が決まっている純展の招待状も出させていただきました。(もちろん、来るか否かはグッチさん側で決めてくれて構わないと断りのメールを事前に入れましたよ)
スケジュールがどうかわからないが、招待状を一通送ってくれとのお返事がきたので、特定記録をつけてお出ししています。
グッチさんご本人がいらして下さるなどと都合のいいことは考えていませんが、もし万が一と思うと、それだけで心躍ります(^^)

こんな風に、20年以上もご縁を持って下さるグッチさんには、ただただ感謝しかありません。グッチさんがいなければ、ハッチポッチに魅力も感じなかったかも知れませんし、藤枝リュウジ先生という(ハッチポッチのキャラデザをした先生)私の中では神といえる絵師さんに出会えましたし、歌、ギャグ、トーク、料理、こんなにエンタメ性に富んだ方に出会えたのは、私の人生で一番の財産と言えますし、学べることもたくさんあります。

また、お互い、いい感じで距離を持てていることも、お付き合いが長続きできている要因かと思います。グッチさんは一見、明るく、ユーモアに溢れた素敵なおじさまに見えますが、少々気難しいところもお有りとお見受けしています(私、グッチさんと同じA型なのでわかるのです、私も妙なところで気難しいところがあると言われたことがあるので)
このぐらいの距離感でちょうどいいと思っております。グッチさんはタレントさんで、雲の上の御方、私はあくまでただのいちファン、その位置づけなので、あまり踏み込んで、僭越な真似をしてはならないと気をつけています。

強いて不満を言うなら、コロナ前にあったライブ以来、ずっとライブ、ディナーショーがないことです(笑)やはり、YouTubeの画面越しではなく、ナマの歌声を聴きたいのです。

素敵な方との素敵なご縁、これからも大事にしていきたいと思います(^^)



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