起業1年目を振り返る

2024年の振り返りをするにあたり、やはり独立1年目と言うことで起業してどうだったか、多くの皆さんが気になるところでもあると思うので、書いてみようと思います。
とはいえ、起業のノウハウについては関連する書籍やセミナーがたくさんあるので、「どうしたらうまく行くか」「売り上げを伸ばすには」といった内容は専門家の方々にお任せすることにし、実際に起業してみての実感をポイントを絞ってお伝えしたいと思います。


起業って大変?

私の場合には大きな設備投資が必要な事業でもなく、法人化すらまだしてないスモールスタートで始めているので、大変な面もあったけど、おそらく一般的に思い浮かべるような起業の大変さ(今時のスタートアップ的なハードシングス)のそれと比べるとそこまでではないというのが実感です。
そもそもそこを目指してないというのもありますが。

一口に起業といっても資金調達をしてスタートアップとして会社を起こすといったものから、地元の商店街で家族で店を構えるようなものまで業態も様々だし、業種もそれこそ総務省が定めた業種の大分類だけで33あり、さらに細かく分けると数千あるので一括りには出来ないものです。

ご参考:日本標準産業分類(平成25年10月改定)
https://www.soumu.go.jp/toukei_toukatsu/index/seido/sangyo/02toukatsu01_03000044.html

総務省

そもそもそのことに気づけたのは大きかったかもしれません。私の場合、20年以上会社員をやって来た人生で、周囲の起業している知人に話を聞いたり本やネットで色々読んではいましたが、それでもやっぱり解像度が低かったように思います。なかなか実態としてイメージしにくいというか。
会社員と言っても様々であるように起業・独立と言っても様々。むしろ自由度が格段に広がる起業・独立の方が人の数だけやり方や大変さも千差万別。だから会社員時代に持っていたイメージに変に縛られなくて良いのだということに気づけました。

会社員との違い

では楽勝だったかと言われると当然そんなわけもなく、会社員時代と比較しながら実際どうだったのか、独立してからよく質問されることを中心に振り返ります。

自由な時間が増える

圧倒的に自由です。どう時間を使うかは全て自分次第。1日中寝ていても遊んでいてもOKです。笑
とはいえ現実には一緒に働く方達との関係で平日稼働、土日休みの方が仕事がしやすいのでこのパターンになることが多かったりもします。
私の場合には土日にも仕事が発生することが多く、気づいたら6連勤とかなりやすく、そうならないようにスケジュール調整してました。
会社で決まってない分、休むスケジュールの管理をするもの大事だと思っています。有休なんてありがたい制度もありませんから。笑
自由な時間が増える分、自己管理が必要になるということですね。

スイッチを自分で入れないといけない

上記とも関連しますが、自分が何もしないと何も進みません。放っておいても誰かが仕事をしてくれるなんてことはないので、最初の「スイッチ」を全て自分で入れないといけない。
これが地味に大変で、会社員時代と大きく変わった点かなと思います。
私は直近スタートアップでの勤務が多かったのでセルフスターター的な働き方には慣れていたつもりですが、独立するとその比ではないですね。
とはいえ1年近く経ち慣れて来た面もあり、慣れたら慣れたで私は自分に合ってる気もしています。笑

バックオフィスのありがたみを実感する

これは私が主にマーケ・セールス等のフロントを主として業務を担当して来たからだとは思いますが、今まで気づかなかったバックオフィスの有り難みを実感します。笑
事業を始めると経理・会計・法律業務を避けては通れないのですが、全然わからず。笑
なので勉強しました。もちろんアウトソースすれば良いと言われましたが、何も理解せずにアウトソースするより、最初はひとまず自分でやってみてある程度理解しておいた方が良いと思って、勉強しながら実務やりながら現在進行形で理解を深めています。
大変ではありますが、それはそれでまた新しい知識が増えていくので面白い面でもありました。

資金繰り!!

これはもう規模の大小に関わらず組織に属さなくなったら避けては通れない道。
とにかく利益を出して資金ショートしないようにしないと生活できなくなりますからね。
なのでどうやって資金調達するか、融資・補助金・助成金について始めて勉強しましたし、そのために事業計画書もゼミに入って勉強して作成しました。
事業計画については必要派・不要派、双方いらっしゃるようですが、私の場合には勉強も兼ねていたので作成してよかったと思っています。
金融機関とのお付き合いの仕方等も始めてでしたが振り返れば良い経験になりました。
これまでとても遠い存在だと思っていましたが、私を担当くださった方は事業を応援してくださったりして嬉しく思うこともありました。

人の有り難みをさらに実感した1年

もしかするとこれが実は会社員時代と一番違う点かもしれません。
当たり前のようにあった「看板」や「ブランド」も何もない人間と一緒に仕事してくださるなんてそれだけでとても有難いことだなと実感することが非常に増えました。誰に言われなくても自然と感謝の念が湧き上がってくる感じです。
独立すると自分一人でできることなんてほんの一握りだということも嫌でも思い知らされますから。

実際私も事業やサービスの構想の段階からLP、HPといったWeb制作をし、集客し、サービスの提供を始めるまで、数えきれないくらいの方に話を聞いていただたり相談にも乗っていただきました。
また実際にサービス提供にあたり仕事をご一緒いただき、協力・サポートいただいている方も何人もいらっしゃいます。
本当にいろんな方に支えられて事業をスタートしました。私一人だったら到底出来なかったでしょう。

そして何より自分の考えたサービスをご購入いただいたお客様にも感謝の気持ちがとても大きいです。
結局どんな事業であれ、サービスを享受いただく方がいないことには成り立ちません。
ややもするとサービスを提供する側が上で受ける側は下だとか、あるいはその逆の関係性になりがちですが、お互いがないと成り立たないという意味では本来はイーブンな関係性なのではないかと思っています。

私の事業の最後のピースを埋めてくださっているお客様(私の場合にはスクール事業をやっているので受講生の方々)も本当に有難い存在ですし、感謝の念でいっぱいです。

2025年の抱負

年が明けたら考えようかなと思っています。笑
1つ確かなことは、成長はしていきたいとは思っています。
通常、ビジネスの世界で事業の成長=売上ですが、それ以外の成長を目指したいと思っています。(もちろん売上も大事ではあります)
それが何なのか、これから考えつつ、2024年を送り、2025年を迎えたいと思います。

最後に、今年1年お世話になった皆さま、本当にありがとうございました!
そしてずっと20年以上会社員やってきた人間が独立するとどんな感じなのか、気になっている方に届きましたら幸いです。

皆さま、どうぞ良いお年をお迎えください。



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