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新卒で大手SIerに入社して2年が経った今 ー就活時の考え方についてー

タイトルの通り、新卒で大手SIerに入社し、もうすぐ2年になる今の状況や思いをつらつらと綴っていく。
これから就活をしてSIerってどうなの?って思っている学生や、転職を考えている方々の参考になればと思います。

まず、私の経歴ですが、国公立大学で情報系を専攻しており、そのまま大学院を修士まで出たのち入社しました。学生時代は機械学習の応用研究に従事しており、割と真面目に研究に取り組んでいました。

私が学生の頃、今の会社に入社した理由としては、ざっくりいうと
機械学習を社会へ応用したい、グローバルな仕事もやってみたい。という2本の軸でした。
学生時代の研究は熱心にやっていたもののアカデミックに閉じてしまっており
もっと社会に、実世界で感じれるような応用をしてみたい!と思ったのが大きな理由でした。
また、特に解決したいような問題にこだわりはなく、広く貢献していきたいと思っていたのもあり
事業会社ではなく、幅広い業界に顧客を抱える大手SIerは当時とても魅力的に感じました。

懸念していたポイントとして、大手Sierに行くと「パワポエンジニア」「エクセルエンジニア」になってしまうといった噂を周りからよく聞いていました。
よく考えると、当然のようなことで、
システム開発を行う上でSierは上流を担当しがちです。特に大手となればなおさら。
上流の業務では、所謂“開発“業務ではなく、それらを管理する業務がメインです。
そのため、顧客へのプレゼンのためにパワポを作るのに必死になったり、
管理のためにエクセルを使用したりとなっていくわけなのです。

情報系の学生ならではかもしれませんが、
せっかくなら技術を身につけたい!と、開発業務に憧れを抱いている方も多いと思います。
技術をつけて食べていきたい。当時私もそう思っていました。
せっかく大学院でも学んだし、興味もある。しかも専門としていたAIは当時もホットなテーマでした。(研究界隈ではやや下火だったかもですが、企業からはよく声がかかっていました)
また、私はプログラミングが苦手ではなく、むしろとあるプログラミング系コンテストで1位になる程、得意で好きだったので、皆と同じようにプログラミングでご飯を食べていくと思っていました。

そんな私も、就活時期に将来のことを考えてみました。
自分の性格から合う企業はなんなのか、安定した職ってなんだっけ。など考えることはいくつもありました。
まず、自分自身に説いたのは「本当にずっとプログラミングしていくの?」といった本質でした。
なんとなくプログラムは好きだし、やっていけるとは思いましたが
私はとても飽き性な性格だし、ずっとは無理なのでは?とも思ってました。
また、当時修士でしたが、多くの後輩のマネジメントみたいなことをしていました。
研究室の教授がとても忙しい、かつ、他の修士の学生は研究室に来ないといった状況から
私が何人もの研究テーマの相談に乗ったり方針をマネジメントするようなタスクをこなしていました。
その時、割とマネジメントもできるのかも、と新しい自分の面に気づきました。
プログラミングが得意だったため、後輩にも「こうしたいからやってみて」とお願いするだけでなく、「XXのXXをXXのように変えてみてほしい」と的確な指示を出すこともできていたので
知識を活かせるポジションなのかも、とその時擬似的に体験し感じました。

そこから、上流でかつAIに携われ、プログラミングはしなくても
その知識を活用できる、社会的意義のある会社を探しました。

その次に、「大手かペンチャー」と誰もが悩むようなテーマが私の前にも現れました。
結果的には大手に進みましたが、私もとてもとても悩みました。
正直どちらがよくてどちらが悪いとかはないと思っていますが、新卒には「新卒カード」があります。
大手からベンチャーにはいきやすいが、ベンチャーから大手は行きにくい。とよく言われます。
そう、後から転職すればどうとでもなるのですが、大手に行くのは難しいのです。
大手に行くなら「新卒カード」を切るのが一番簡単なのです。
まずは、経歴に“箔“をつけるために業界内では誰もが知っているような企業に入るのが良い。と私は考えました。
嫌になったらその先にも選択肢があるだろうと考えたためです。
そうして、まずは大手ってどんなもんか様子でも見るかと今の会社を選んだのです。

ここまでが、就活で私の考えです。

では、実際に入社してみてどうだったのか、次の記事で書いていこうと思います。

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