ありがとう、イタリアのみんな
1年弱過ごしたイタリアから帰国する数日前に書いていたことが、今の私の原点だと思っている。
* * *
明後日フィレンツェを発って日本に帰る。
一言で言えるのは、日本を出て、イタリアに来て良かったということ。
一生の中で、この一年は間違いなく例外的な一年になるのではないかなぁと思っている。
うん、なるだろうな。
イタリアの日常会話でよくcome vuoi、つまり、あなたのしたいようにって言われたし、言ってるのもよく聞いたけど、
私にとっては、より身近にあるcome voglio (自分がしたいように)ってのを選択することが果てしなく難しくて、
「あんたはどうしたいの?」って自問していたら、生きるのが気楽になっていた。
日本にいた時は、日常の小さなちいさな一コマをとっても、まず他人がどうするかをとにかく把握して、自分のことは後回しで、結果良ければ全て良しとしていることがあったけれど、
そんなのは自分が一人の人間として生きるという視点に立てば、なんともつまらない思想で、そこにはもはや自分もいないも同然。
というか、人間が持っているはずの欲というものに、あまりにも鈍感に振る舞い過ぎていたような気がする。
この国で出会った人たちの人間らしさが、私にとって何よりも衝撃で、かつ、本当に尊敬したし、その素晴らしさが彼らには普通であるので、
私の得た感動について彼らに感謝しても、うまく伝えられる感じがしなくて、どことなくもどかしい。
とりあえず、今をその都度選択していくことが大切で、何より、楽しく生きることが自分の人生の第一条件になったので、
日本に帰ろうが、日本を再び出ようが、そういう意味では、何の違いもないのかなぁと。
未来は誰にもわからないので、今はまず日本に戻り、ここでこの一年に対してどんな感情を抱くのか、
それによって自分がどう何を選択するのかなんて、全く予想できないけれど、止まることなく常に前向きでありたいと思う。
* * *
こうして今、noteで発信している。
当時はそんなこと全く予想していなかった・・・。
そんな今の自分も、止まることなく、前向きに生きてきた自分から生まれたものだと思う。
イタリアで出会った人たちの感謝を忘れずにいたい。
今日も読んでくださってありがとうございます!
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