フィクションを楽しみ、フィクションを生きる!
時々、この世の中の全てが『作りもの=フィクション』だと思うことがある。
もともと自然への憧れを強く抱いて生きていて、
自然こそ美しいと思っていた。
音楽の美しさも
自然であってほしいと勝手に願っていたけど、
その音楽だって、
私が奏でる楽音だって、
人間が生み出したもの。
自然な音楽って何?ってことになった。
ただ声は人間の体の一部で、
進化したと言えど、人間の創作物ではないから、
声を奏でるということは、感覚的にとても面白い。
世の中の思想や自分の思考回路だって、
環境や時代によって導かれていくところがあって、
自分のことだとしても『本来の姿』の正解はわからない。
そして『本来の姿』のままであり続けることが自然なこととも言えない。
どう生きたって、
どう頑張ったって、
どんなこともフィクションになり得るのだから、
自分にとってプラスな方向に考えたら良い。
だから私は、
自分が美しいと感じることを規準にして生きる。
自然か不自然かではなく、
その音楽が、その考え方が、その気持ちが美しいかどうか。
その規準もまたフィクションかもしれないけれど、
私は私のフィクションを信じている。