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好きなようにしていいんだよ

「どうしたの?」


と言っただけで泣き出すクライエントは沢山います。


それだけ皆さん、毎日
がんばってがんばって生きているんだよね。


本当は泣きたい時でも、平気なふりして
強がって


誰に負けたくないのかも、もはや分からないのに
負けたくなくて


世間体とか常識とか親の目とか、気にしたくないのに
気になって


「女だから」って言われたくないから
感情を押し殺して


仕事のせいにも、家庭のせいにもしたくないから
両方がんばっちゃって


それなのに
何だか全部が中途半端な気がして・・・


そりゃ疲れるし
泣きたくもなるわね。

先日開催したセミナーの中で一人の方が


「あの時の私は、何が好きで何が嫌いなのかも
全然分からなくなっていました」と


過去に私のカウンセリングを受けて下さった時の
辛かった時期のことを
話して下さいました。


今日の方もまさにその様な状態でした。


多分、今日の彼女に一番刺さった言葉は


「〇〇さんの好きにしていいんだよ」


という言葉。


「え?好きにしていいって・・・。
何が好きなんだろう。
どうしたいんだろう、私」


軽いパニック状態。


好きなことが分からない。
やりたいことが分からない。


という人に対して


「好きにしていいんだよ」


は残酷な言葉です。


でも、そうでも言わないと
気づかないんです。


自分が言っていることが
いかに表面的で短絡的かということに。


多分こうなんですよ。でも・・・
きっとこうなんですよ。でも・・・
あぁ、こうかもしれない。でも・・・


あまりに忙しすぎて、目の前のことに追われていると
あまりに周囲に合わせすぎたり、世間体に囚われすぎていると
あまりに「勝ち負け」にこだわりすぎていると


「自分」が無くなる。
自分のアイデンティティが空っぽになる。


自分が空洞なんだから
何が好きか
どうしたいか
なんて出てくるはずがない。


先日のセミナーで
体験談を話して下さった方は


「私はその頃
何を見ても、いちいち
私はこれ好きなのかな?嫌いなのかな?
って確認する様にしていました」


とおっしゃっていました。


誰かに聞くのではなく
世間がそう言っているからではなく


自分で感じないとね。


今日のクライエントは最後に


「私、今日ずっと
ああでもない、こうでもないって
沢山お話ししましたけど
本当はこうなんです」


と、やっと自分の気持ちが出てきました。


そうだよ。
それが本当の自分の声なんだよ。


キレイごととか表面的なこと言っても
仕方ないんだよ。


条件だけで転職したって上手くいかないのと一緒。


条件だけで、転職や結婚が上手くいくなら
そんな簡単でラクなことないよね。


心の声を聞かないとね。


「感情」というのは
心のセンサーだから


それを感じ取ることが出来なくなったら
人間らしい生活は出来なくなると思う。


目の前のことに一生懸命なことも
我慢することも
周囲に合わせることも


生きていく上で大事なことだと思います。


だけど、何でも「バランス」が大切。


時々は
少し先のことを考えたり
自分を甘やかしたり
わがままを言ったり
すること


そして、自分と向き合う時間をつくることが
大切だと思います。


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