”留学生”の人生が白紙に。家族と離れ路頭に迷う子供。コロナで人生がつむ人は、企業や内定者だけではない
新型コロナウイルスの感染拡大が世界のいたるところに影響を及ぼしている。感染防止のために、集会、イベント等の自粛、学校の休校などが相次ぎ、関係している企業は大きな影響を受けてる。
薬局ではマスクや消毒液が売りきれ、SNSで拡散されたデマの影響で、トイレットペーパーやティッシュも姿を消した。本来マスクが必要とされる医療従事者もマスクが手に入りにくい状況であるような緊急事態である。
そんなコロナウイルスによる緊急事態が自分の人生を変えてしまうほどの大きな影響を受けている人もいる。倒産に追い込まれた企業の失業者。また内定取り消しをされた人。パンデミックを期待できず、多くの負債を抱えてしまった人だ。そして、あまり焦点を当てられにくいが、海外留学生がいきなり路頭に迷おうとしている。今日はそのことを少しでも多くの人に知ってほいと思って書いてみようと思う。
一つも影響を受けていない人は世界に1人もいない。
卒業式や入学式中止、休校、春学期の授業の延期
「マスク姿で異例の卒業式」そんなことを聞くのはもう珍しくなくなった。外に出れはマスクがある限りする。大きなイベントはほとんど中止・・
大学では感染防止のために濃厚接触を減らすための政策がとられている。また不特定多数が集まりやすい行事イベント、卒業式や入学式の中止などにも大きな影響を与えている。東京大学は4月からの授業をオンライン授業を推進し、早稲田大学、慶應義塾大、東京理科大学など、様々な大学が春学期の授業開始日を4月後半から開始するなどしている。それは経済活動だけではなく学生生活において大きな影響になっている。
コロナウイルスによるパンデミックは日本だけにとどまらず世界全土で起こっている。感染マップを見ると世界中にすさまじい勢いでウイルスが萬栄しているのがわかりやすい。
Googleは、コロナウイルス(COVID-19)に関する感染予防に関する知識や全世界の感染状況を可視化するサイトを公開している。(english only for now)
海外からみた日本の大学の人気ランキング上位10%に位置する大学が、救済措置なしに春学期の入学取り消し
上智大学は、コロナウイルスによる感染終息の見通しが立たたず、留学プログラムの実施は難しいとし、非正規生の2020年度春学期の受け入れを中止すると発表した。そこで問題なのは、延期やオンライン授業の導入、他大学への推薦制度などの救済措置が一つもないことだ。上智大学は日本の大学の人気ランキング上位10%に位置する大学である。(日本に就学を希望している学生が見る就学情報サイトより※)つまり、念願である研究機関で勉強できる機会をやっと手に入れたのに、やっと開いたと思った人生の扉がいきなり閉ざされた感覚なのだ。
現在、世界中における新型コロナウィルスの感染拡大と、それに伴う各国政府の対応措置(国境封鎖や入国・出国制限など)などの影響を踏まえて、本学としては、2020年度春学期については、既に来日済の学生も含め、新規の交換留学生、Non-Degree生、外国人特別研究生、聴講生の受け入れを中止することとしました。また、6月に開催を予定していたサマーセッションも中止します。
上智大学がもともと春学期の授業を始める予定だった日は4月13日。この情報を公開したのは一か月弱前の3月18日。留学するときに一か月前にその国に入国して、生活を慣れさせるそんなことは普通にあり得る話なのだ。この入学取り消しの学生は、来日済みの者も含まれ、今は本当にいたたまれない状況なのだと思う。
私がこのツイートを知ったのは友人のSNSから、彼女は国際交流系のサークルに入っているのだが、留学生の一斉入学取り消しから成立できなくなると心配していた。大学の一つの大きな取り組みである組織、サークルは大事にされつつも、何か起きたときに一番最初に大きな影響を受けやすく対策ができない状況である。
また、コロナウイルスによる人生が一転してしまうことは、2020年度の春学期からだけの学生だけではない。多くの留学エージェントやワーキングホリデーを促進しているエージェントは、プログラムを中止している。異文化学習の機会を提供する教育団体であるAFSは、新型コロナウイルス感染拡大に伴う全てのプログラム中止し、すでに留学している人は強制帰国を強いるという政策をおこなっている。
ビザの取り消しで、人生が180度変わってしまう人がいる。強制帰国で家族と離れて路頭に迷う未成年も
ビザの年齢には制限があるものも存在する。ワーキングホリデーでは、ビザ申請の年齢制限はほとんどの国が18~30歳までと定められている。また生活環境などの問題で「最後」のチャンスが閉ざされた人も存在する。
学部生として日本に4年住んだ外国人で、突然修士課程の資格がキャンセルされ日本在住の資格がなくなって、人生のスケジュールが全て白紙になっている場合。もしこんな状況があったら、妥当だと思いますか?外国人だけでこんな酷いことを?
グローバル化が進んだいま、家族が世界でいろいろ別れながら生活をしてる人も珍しくない。だからこそ家族滞在ビザを利用している人もいるだろう。
最近では家族間で国籍が違うことも珍しくない。だからこそ存在する家族滞在ビザ。コロナでビザの発行が中止される。
その下りるはずだった家族滞在ビザが強制帰国を強いられる子供がいる。も、しその子供がもし学生ビザを持っておらず、観光客や短期ビザで入国していたとしたら、まだ幼いのに家族と離れ路頭に迷う。この家族滞在ビザを使う人のほとんどは、未成年。
家族滞在ビザが適応されるのは20歳以下の扶養内の子供。20歳からでも場合によっては適応可能ではあるが、ほとんど適応されるのは未成年。
未成年でこの緊急事態で親と会えず、取り合えず一人で生きていかないといけない環境はつらすぎる。そして自分でものごとを解決できる年齢でもない。しかし何かを発信できるわけでもなく、どこに助けを求めればいいのかわからない状況である。
海外にいる日本人留学生も支援が止まり路頭に迷い生活に困窮する危機に直面してる
文部科学省の方針を受け、ほとんどの奨学金支援が4月から中止される予定である。また政府は安全面を考慮して、「帰国後14日間の自宅・ホテル待機」、「公共交通機関を利用しないこと」を留学生に要請している。しかしながら、援助がいきなりとまり強制帰国また感染予防のための対策をすべて自費で行わなければいけない。
飛行機の費用。2週間のホテルの費用。その間の食費や公共交通機関を使わないための費用・・・・安くても30万は余裕で超える。パンデミックを防ぐための方針として仕方がない部分もあるのだが、きつい額でもある。
また、今はまだ出てきていないが、風評被害も起こりえないため、世間や不特定多数からのバッシングが予想され、生活的圧倒的困窮してしまうのだ。
少しずつ自分で行動して活動している人も少なくはないが、それは全体の中のごく少数である。
非難されがちな大学だけど経営状態の悪化や苦肉の策である。薬局の人だけじゃない、政府の人もがんばっている
今回取り上げた上智大学。留学生の数は年間3000人弱(正規生も含め)。学生の在籍数は約12000人なので、単純計算で4人に1人は影響を受けやすい環境。この数字は正規生も含まれているので、コロナウイルスの感染拡大防止の影響で入学、通学できない人の数は正確には分からないのだが、影響を受ける人はおおいのではないのだろうか。大学も期待していた学生を確保することができなくなった。学費はすべて返金。今回の騒動の負債も少なくはない。学校もビジネスなのだ。
逆に今回大学がプログラムを中止せず、日本へ無事に渡れたとしても、ホームステイ先や学生寮でオンライン授業を受けることになっていたのかもしれないまた母国へ強制帰国になる可能性も多いに存在する。だからこそ非正規生の交換留学を2020年の春を中止したのは賢明な策だったのか・・
感染拡大の中、マスクなどの品薄が続くというか今現在ほとんど手に入ることはない。そのマスクなどが手に入れることができる薬局。ドラッグストアの店員らに客からの問い合わせや苦情が殺到した。そんな中頑張って働いている人もいる。
薬局の店員さんだけじゃない。私には官僚の友人がいる。彼らが今なにも言わずに頑張っているのだ。お休みもなく、いろんな政策を政策を早急に作らないといけない。という使命感に追われ、ここのところ毎日残業、土日出勤・・・膨大な仕事に追われながら頑張っている。彼らも人間なのだ。だけどめちゃくちゃ頑張っている。そんな彼らがいることも少しだけ頭にいれておいてほしい。
<読み終わられた皆様へのお願い>
大学の正確な経営状態や実際の留学生についての情報偏な部分も多いに存在する。焦点が当てられづらい海外から日本にくる学生について焦点を当てられにくい問題について少しでも多くの人に知ってもらいたいと思い、今回の記事を書きました。
一度留学を経験したものとして、留学にはたくさんの不安や期待があることを知っている。そして私の人生を変える大きなきっかけにもなった。だからこそ、その希望をコロナウイルスの影響でなくなってほしくない。
情報がまちがっているならば、コメントで教えてほしいです。よろしくお願いします。一刻も早くこのパンデミックによる影響がが終息することを祈ります。
最後まで読んでいただきありがとうございました。
≪関連情報ホームページ≫
・新型コロナウイルス関連肺炎(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000164708_00001.html
・外務省海外安全ホームページ
http://www.anzen.mofa.go.jp
・国立感染症研究所ホームページ
https://www.niid.go.jp/niid/ja/from-idsc.html
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