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ワールドカップのウォーミングアップはこれで決まり!〜FIFAが展開する動画配信サービス「FIFA+」を徹底解説〜

サッカーファンの4年に一度の祭典、FIFAワールドカップまでいよいよあと8日まで迫りました!今大会は初の中東での開催に加え、欧州サッカーシーズン中の開催とあってこれまでと違った条件の中での大会となります。
強豪国揃いのグループに入った我らが日本代表がどう戦うのか、どんなスターが誕生するのか、どんな雰囲気の中で後世に語り継がれる伝説が生まれるのかetc…今から楽しみでいっぱいですね!

突然ですが、皆さんはFIFA+という動画配信サービスをご存知でしょうか?
FIFA+はこれまでのW杯の名勝負を視聴できたり、ここでしか見ることができないオリジナルドキュメンタリーなどを無料で視聴できるFIFA(国際サッカー連盟)が展開する動画配信サービスです!

ヨコハマ・フットボール映画祭note公式マガジン第69回は、映画祭スタッフ・加藤がW杯前に見ていただきたいおすすめコンテンツなど、FIFA+の楽しみ方を徹底解説します。


FIFA+はどうやって見れるの?

FIFA+は大きく下記2つの方法で視聴することが可能です。

スマートフォン用アプリ
iPhoneAndroidの両方で専用のアプリを配信しているので、ダウンロードした上でそこから視聴できます。

ブラウザ
PC・スマートフォンからFIFA公式サイトにあるFIFA+のページにアクセスすればブラウザ上からのコンテンツ視聴が可能です。

また、スマートフォンからFire TVスティックやChrome Castといったストリーミング・メディアプレイヤーにキャストをしたり、PS4などゲーム機のブラウザを活用することでTVでの視聴もできるので、皆さんのスタイルに合った視聴方法でお楽しみください!

名勝負を振り返れる!豊富すぎるアーカイブ

参照元:FIFA+(https://www.fifa.com/fifaplus/en)

FIFA+の最大の特徴は、過去の主催大会のアーカイブが豊富な点です。W杯に関してはハイライトを配信しているだけではなく、1966年イングランド大会からフルマッチで配信しているゲームが多くあります。

ペレ、マラドーナ、クライフ、ベッケンバウアー、プラティニといったスーパースターや、オランダのトータルフットボール、黄金のカルテットを擁したブラジルといった記憶に残るチームなど、語り継がれる伝説を見ることができます。
特に90年イタリア大会以降は、ほぼ全ての試合をフルマッチで見直すことが可能です。

また、ベストゴール集や各大会で目立った選手・チームの特集を”コレクション”というビデオタイプにまとめて配信しているので
「初めて見たW杯をベストゴールで振り返りたい!」
「あの大会で活躍した選手のプレーを見たい!」
など手軽にW杯のコンテンツを見ることができます。

アーカイブ内の検索機能もなかなかの優れもので、〇〇年大会といったような絞り込みだけではなく
・ビデオタイプ(フルマッチ、ハイライト、ゴールクリップetc)
・ラウンド
・チーム
といったように様々な条件を加えた動画の検索を実現しています。

74年西ドイツ大会のオランダのフルマッチで絞り込んだ検索結果(PCブラウザより)
参照元:FIFA+(https://www.fifa.com/fifaplus/en)

アーカイブで検索をする際は、日本語の設定のままだと上手くフィルタリングがかからない箇所があるので言語を英語に切り替えることを推奨します。

FIFA+だけでしか見れないオリジナルコンテンツ!

FIFA+では、自前で制作したオリジナルコンテンツも数多く配信しています。その中身はW杯に関連したものや、選手やチームにフォーカスしたドキュメンタリーだけではなく、各国のサッカーカルチャーなどがテーマの作品など幅が広いです。こちらは日本語字幕を付けてチェックすることができます。
今回は数あるFIFA+オリジナルコンテンツの中から、W杯前に皆さんに是非チェックして欲しいものをピックアップしました!

The Long Walk

参照元:FIFA+(https://www.fifa.com/fifaplus/ja)

W杯史上初めてPK戦に突入した82年スペイン大会準決勝 西ドイツvsフランスから18年ロシア大会まで、PK戦をテーマにした全3回のドキュメンタリーシリーズです。人々の記憶に残る死闘を演じた選手たちへのインタビューからPK戦の舞台裏が語られます。

特にイングランド代表が、大舞台でのPK戦に勝てないという28年に渡る呪縛をロシア大会で解くに至った意識改革のインタビューは必見です。

また、心理学や物理学から見たPKのポイントも紹介しているので、ここに注目してみると更にW杯を楽しめるかもしれません。

Captains

参照元:FIFA+(https://www.fifa.com/fifaplus/ja)

ルカ・モドリッチ(クロアチア)
ピエール=エメリク・オーバメヤン(ガボン)
チアゴ・シウバ(ブラジル)
アンドレ・ブレイク(ジャマイカ)
ブライアン・カルタク(バヌアツ)
ハッサン・マートゥーク(レバノン)
カタール大会を目指しW杯予選を戦った6名の代表チームのキャプテンにフォーカスした全8回のドキュメンタリーシリーズです。

ブラジルのような結果のみならず内容を求められる常連国はもちろん、国民からの期待がありながらも本戦出場から長年遠ざかっている国、選手のほとんどがアマチュア選手の国まで、それぞれのキャプテンはどんな想いでカタールを目指したのか?
31ヵ国しか手に入れることができないW杯の切符を巡る戦いを、1年に渡り密着しています。

Die Mannschaft

参照元:FIFA+(https://www.fifa.com/fifaplus/ja)

2014年ブラジル大会で24年ぶりのW杯優勝を果たしたドイツ代表のドキュメンタリーです。
大会期間中はもちろんのこと、大会前の事前キャンプからベルリンでの優勝セレモニーまでドイツ代表の選手たちに迫り、ここでしか見ることができない映像が満載の作品になっています。

ちなみにこの作品は、YFFF2016ならびに全国各地で開催したYFFFジャパンツアーにて上映されており、YFFFアワード2016では観客賞を受賞しました。
日本語字幕付きで視聴できるのはこの上映以来だと思いますので、当時見逃してしまった方や改めて観たい方も必見です。

その他にも、86年メキシコ大会のマラドーナの神の手ゴールを決められたイングランド代表選手たちが当時を振り返る『The Hand of God』など
ここでしか見ることができないW杯に関するオリジナルコンテンツが配信されていますので、そちらも要チェックです!
W杯関連のオリジナルコンテンツはこちら

W杯をまとめて振り返りたい方は公式フィルムがオススメ!

54年スイス大会から毎大会制作されているW杯の公式フィルムを日本語字幕付きで視聴することもできます。
日本においても2006年ドイツ大会まではソフト化されたり、66年イングランド大会のフィルムは『ゴール!サッカー1966世界選手権戦』というタイトルで67年に劇場公開されてきましたが、10年南アフリカ大会以降は日本語字幕付きで見ることができない状態でした。

この公式フィルムは一つの大会をまるっと追っている作品なので、これまでのW杯を全体的に追いかけたいという方にはオススメのコンテンツです。

また、『007』で主人公 ジェームズ・ボンドを演じたショーン・コネリー(82年スペイン大会)とピアース・ブロスナン(06年ドイツ大会)など、名俳優がナレーションを務めている作品もあります。
映画好きのサッカーファンの方は、ここにも注目してみてはいかがでしょうか?

W杯後も楽しめるFIFA+!

今回の記事はW杯関連のコンテンツのみの紹介となりましたが、前述の通りFIFA+では様々な視点からサッカーを楽しむことができるコンテンツが満載です。
中でも私は、ディエゴ・マラドーナから多大な影響を受けた人たちの声から、彼が遺したレガシーを辿る『After Diego』に感銘を受けました。

日本サッカーについても、2011年の女子W杯ドイツ大会で優勝を果たしたなでしこジャパンの選手たちのドキュメンタリー『Nadeshiko』や、アジア各国のサッカーカルチャーなどを取り上げる『Asia Stories』でも日本の特集などで紹介されています。
海外のジャーナリストの目で見る”日本サッカー”は興味深いです。

加えてアーカイブには、アンダー年代のW杯や女子W杯に関する映像もありますので、W杯後も自分好みのサッカーコンテンツをFIFA+で是非楽しんでみてください!

最後までお読みいただきありがとうございました!
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