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曲の分析の仕方/作り方(仮)「トニックとドミナントに全てを集約する」
お久しぶりです。Rinjuです。
今日はシェンカー理論(音楽理論の一つ)の概要に触れました。その中で音楽をI V Iに還元する工程が登場し、面白いと感じました。
そこで、試しに知ってるコード進行とメロディをI V Iに還元してみようと思いました。この流れを逆行すればコード進行とメロディを作るのにも役立つかもしれません。
まずはコード進行です。
コード編
ルール
V7 IとIII7 VIm+偽終止までを「V I」とする。
Scale tone motion(456進行やその逆)やFunctional motion(4536進行など)に登場するVはIとする。
サブドミナントはIとする。
セカンダリードミナントはIとする。
Key:Cで書きます。なんとなく4文字で「〇〇型」と書いていますが、どこにVが来るのかをマクロな視点で捉えるイメージをしていおり、4つのコードのどこかにVが来る進行だけを想定しているわけではありません。カッコ内の表現(「最後にVを持ってくる」「最後から一つ前にVを持ってくる」~…)で考えてください。
I I I V型(最後にVを持ってくるタイプ)
C Am7 Dm7 G7
C G Am Em F C F G
Dm7 Em7 FΔ7 G7
C Em7 FΔ7 G7
Am G F Em Dm C B7 E7
C Em7(♭5)・A7 Dm7 G7
I I V I型(最後から一つ前にVを持ってくるタイプ)
Am7 Dm7 G7 C
FΔ7 Dm7(♭5) G7 CΔ7
Am F7 E7 Am
F G/F E7 Am7
I V I I型(前半の終わりにVを持ってくるタイプ)
FΔ7 E7 Am7 C7
I I I I型(Vが出てこないタイプ)
FΔ7 G6 Em7 Am7
FΔ7 C G Am7
Am7 FΔ7 C G(ループする場合)
C G Am F
Am7 G FΔ7 G(ループする場合)
FΔ7 Em7 Dm7 CΔ7
Am7 Em7 FΔ7 C
Am AmΔ7 Am7 Am6
どうでしょうか。
どこに緊張を置くかに着目すると、分析・作曲の両面で役立つかもしれませんね。
メロディも「I V I」に還元していきます。
はじめに:これが役に立つ可能性は大分低い!!!!!(書いたことを若干後悔しています) 〇〇型という分け方はめっちゃ難しい。というか意味があっただろうか???
メロディ編
ルール
シ→ド、ファ→ミ、ソ♯→ラ、を「V I」とする。
上述のメロディのうち、目立たないものは「V I」とはせず「I I」とする。
その他のテンションリゾルブ/アヴォイドリゾルブ(それぞれEm7でのラ→ソ、ド→シなど)は「I I」とする。
ディレイドリゾルブ(Am7でのファ→レ→ミなど)は2つあるアプローチトーンのどちらか片方にでも「V I」となるメロディのいずれかを含んでいれば「V I」、その他の場合には「I I」とする。
クロマチックアプローチ(Am7でのレ♯→ミなど)は「I I」とする。
Vはできるだけ少なくする。同種の「V I」が著しく繰り返されている場合には「I I」に置き換える。メロディが解決していたら「I」にする。
できるだけマクロに捉える
I I I V型(一区切りの最後の方に「V I」となるメロディが来る)
信仰は儚き人間のために サビ(I I I I I I V V、I I I I I I V Vとなっている)
(この部分のコード進行はI I I V型)
I I V I型(一区切りの最後から少し手前に「V I」となるメロディが来る)
U.N.オーエンは彼女なのか? サビ(I I V I、I I V Iとなっている)
(この部分のコード進行はI I I I型)
風神少女 サビ(I I V I I I I I、I I V V V V I Iとなっている。※Vが著しく多いため一部Iに変えている)
(この部分のコード進行はI I I I型)
M八七 サビ前半(I I V I)
(この部分のコード進行はI I V I型)
FIRE BIRD サビのはじめ(I I I・I V・I)
(この部分のコード進行はI I I・V I・I)
I V I V型(交互に「V I」となるメロディを入れる)
unravel サビ(I V I V I V I V)
(この部分のコード進行はI I I I型)
I I I I型(「V I」のメロディがない(語弊)タイプ)
紅蓮の弓矢 サビ
(この部分のコード進行はI I V I型)
紅蓮の弓矢 Aメロ
(この部分のコード進行はI I I I型)
紅蓮華 サビ前半(I I I I I I I I)
(この部分のコード進行はI I I I型)
表記を粗くしすぎてうまく分類できませんでした。
楽譜に書いてたらまだ違ったかもしれません。
ただ、はじめに「どこを緊張させるか?」を決めて、それから細かいパーツを作りこんでいくという考え方はもしかすると曲を作るときに役に立つかもしれません。
シェンカー理論について学んだらまた考えてみます。