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Studio Oneでクラップ自作

これはKCS AdventCalendar2021の16日目の記事です。

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こんにちは、音楽班のRinjuです。DTMの話をします。

フォーリーとかパーカッション類とか録音して自作できると楽しいですよね。

例えばこの曲ではいろいろと録音して、足音や人の息、箱を開ける音などを作っています。このときはSHURE 588SBを使った気がします。


また、この曲ではドアを開け閉めする音や鍋の音、掃除機の音を録音によって作っています。iPhoneで録った気がします。

さて、今回はクラップを自分で録音して作ってみました。マイクにはAKG LYRAを使いました。
初めの2音が生音、次の2音がエフェクトをかけた後の音です(完成ではないです)。2回繰り返してるのはそっちの方がわかりやすいかなと思っただけで違いはありません。

※上の曲より音量が小さいです。すみません。

元の音に対してどんなエフェクトをかけたか述べます。
ここで僕が大事にしていることをお伝えするのですが、DAWの使い方を教えるときには内蔵音源・内蔵エフェクトだけでできるようにすることにしているので、今回も内蔵エフェクトだけでやっています。

エフェクト1: Expander

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一定以下の音量の音を消すエフェクトです。
バックグラウンドノイズを消します。
iZotopeのRXとかでもいいんじゃないでしょうか。

エフェクト2: Pro EQ

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(黄色)なんか中低域の狭い範囲にノイズが入ってたので(マイクが乗ってる机の振動とか?)、ピーキングで小さくしました。
(水色)音が暗かったので中高~高域を全体的に上げました。

エフェクト3: Pro EQ

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(赤色)別にエフェクト2でやってもよかったんですが、ローカットで低域を削りました。
(緑色)クラップの「パッ」という部分が1kHz当たりにあるっぽかったのでそこを上げました。
(黄色)上げた方がバランス取れたので上げました。
(水色)上げた方がバランス(ry
(緑色)高音にクラップらしくない印象の音があったのでピーキングで削りました。

エフェクト4: Compressor

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リリース部分(サスティン部分?)が寂しかったので上げました。
リダクション(上図中、「Compressor」の下の0.00 dBと書いてあるところ。音が入力されると変わる)が-11.39 dBになるようにThresholdを調節しました。超ガッツリですね。加工感上等。

エフェクト5: Open AIR

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リリース成分のちょい足しです。Brick Wallというドラムに挿すといい感じになる系のImpulse Responseを読み込んで(Studio Oneの「ファイル」タグで検索かければ出て来ます)、Length 200.0ms、Mix 7.0%でちょい足ししました。コンボリューションリバーブでこういう使い方をするのかはわかりませんが、ゲートリバーブをかけるのに似た気分でやりました。要するにリリース成分のちょい足しです()

エフェクト6: Compressor

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ちょい足しとは言えリバーブをかけたので音をまとめるつもりでかけました。リバーブの後にディストーションをかけてリリースの長いインパクトを作るとか、そういうノリです。

エフェクト7: Fat Channel

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Studio Oneの無料アドオンで、Fat Channel内部で使えるRC500 Compressorをかけました。これをかける前はパッでかけた後はパ(ゥァ)ッって感じです。リリースの波形が若干盛り上がります。後述の画像を見比べてみてください。

エフェクトをかける前後での波形の比較

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上がエフェクトをかける前、下がかけた後です。
リリースが持ち上がっていますね。

ただ、ここで、例えばTR909のクラップ(Studio Oneの「ファイル」タブで検索かければ出てくると思うので調べてみてください)を見てみると、

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全然アタック小さいですね…(リリースが大きいとも言う)

そこでトランジェントをいじりたくなってきます。もう手っ取り早くアタックを小さくしたいということです。

ここでトランジェントシェイパーでも使えればよかったんですが多分Studio Oneにはありません。Studio One 5ではクリップゲインエンベロープで波形を見ながら音量の編集ができるのですが、僕のS1は4.6なのと、早く書き終えて寝たい気持ちとを考えて、単にフェードインでアタックを弱くすることにしました。

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フェードイン!!

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はい。

出来上がったやつ+何となくドラム組んで作ったやつがこちらです。

音量は先ほどと変わらないくらいだと思うのでそのまま聴いていただければよいかと思います。


エフェクト8: Chorus

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Impact XTとかSample Oneでピッチ下げることもしてますが、エフェクトらしいエフェクトといえばこれを追加しました。「パッ」の広がりが欲しいなと思ったので。

最初の2音はコーラスかけてない音です。
その次に裏で鳴ってるクラッシュシンバルっぽいのは、同じクラップに僕が組んだFXチェーン「S1 Impact Maker」をかけてちょっといじって作りました。Studio Oneの「クラウド」→「Presonus Exchange」で検索すればインストールできるので是非。

そんなこんなでStudio Oneでクラップを作ってみましたが、どうだったでしょうか? 自分で録音するときっと楽しいし、著作権的にも完全にクリーンで気分爽快だと思います。まずはお手元のスマホやらパソコンやらで音を録ってDAWに取り込んで、いろいろ作ってみましょう。

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