カナダで保育:みんなで近所をお散歩
今日はとても天気が良かった事と、現在園庭の一部を工事中と言う事もあって、園の近所へ散歩に行きました。
散歩に行く前には色々と準備が必要で、先ずはオムツ交換。
現在トイレトレーニング中の子も念の為オムツを着用。
そして外履きの靴と帽子を被ったら写真を撮ります。
これは万が一子どもがお散歩中に迷子になった時にその子が何を着ていたかを知る為です。
そして上から園のTシャツとリストバンド(園の名前と電話番号付きで蛍光色)を着(付け)ます。
保育士は子どもの写真を撮ったカメラ(もしくはiPad)、First Aidのキットや子ども達の名簿、代えの着替えやオムツなどが入ったバックパックを背負い、スマホをポケットに入れていざ出発!
お散歩中子ども達は本当に色々なものを見つけます。
私達も目に見えるものを言葉にして子ども達と共有します。
特に子ども達が大好きなゴミ収集車は見つけたら立ち止まって見えなくなるまで見送ります。
運転手さんも子ども達が見ているのをわかっているから通り過ぎる時に手を振ってくれたりクラクションを鳴らしてくれたり(好意で)するのですが、うちのクラスの子ども達はそれが怖い子も多くて
「It’s too loud!」(うるさい!)
「I don’t like it!」(嫌だ!)
「I’m scared」(怖い)
などあまり好評ではありません💦
大人が子どもに喜んでもらおうと思って好意でする事が裏目に出てしまうという事は何気にあって、それを目の当たりにするとちょっと切なくなったりもします。
そしてそんなお散歩中に個人的に一番楽しみにしているのが、手を繋いでいる子どもとの会話。
最近はちゃんと「会話」になっているけれど、何気に彼らの返しが色んな方向から返ってくるので本当に面白いです!
子ども達はとにかく何が散歩中にみたいかという事を話します。
特に人気なのはGarbage Truck(ゴミ収集車)、Fire truck(消防車)、Squirrel(リス)、そしてGoose(ガチョウ)です。
その中でもGooseは本当に偶にしか出会えないので、見た日には大興奮!
先日の散歩中に偶々公園で昼寝中のGooseに遭遇してから、特にその公園に行く時には兎に角「Goose 探し」
今日はこんな感じでした。
「I want to see goose!」(グースが見たい!)
「Yes, me too」(うん、私も見たいよ)
「I want to see goose!!」(グースが見たい‼)
「I know! But I'm not sure where they are. So we can check the park! Maybe they are sleeping at there, like last time」(わかってるよ(笑)、でもどこにいるかはわからないなぁ。だから公園を見てみよう!もしかしたらこの前みたいにそこでお昼寝しているかもしれないし)
「Okay, let's check it」(オッケー、調べよう)
ー公園到着、でも今日はグースは発見できませんでしたー
「Where is goose?」(グースはどこ?)
「They are not here today. Maybe they found another place to have nap」(今日はここにはいないみたい。他のお昼寝できる場所を見つけたのかもね)
「But I want to see goose」(でもグースが見たい)
「I know, but I don't know where they are」(わかってるよ、でもどこにいるのかわからないんだよね)
「You can call them!」(コールすれば良いよ!)
「How can I call them?」(どうやってコールすれば良いの?)
「You can ask where is goose」(グースがどこにいるのかを聞くの)
「Ask who?」(誰に?)
「Goose!」(グース!)
「How can I ask goose?」(どうやってグースに聞けばいい?)
「Call them!」(コールして)
「Okay, but I don't know how to call them so can you call them for me?」(わかった、でもどうやって彼らにコールすれば良いかわからないから、私の代わりにしてくれる?)
「Sure. GOOSE!WHERE ARE YOU??(Shout)」(良いよ。グース!どこにいるの??(叫び))
Callは単純に呼びかける時もですが電話をかける時にも使うので、どっちの意味で言ってるのかなぁと本人にしてもらったらまさかのアナログ的な叫びでした(笑)
この会話以外にも、花の香りがするから何の香りだろうと聞けば「スパイダーマンのにおい!」と返ってくるし、工事現場のクレーンを見れば「You need to climb up!」(登って来て!)とクレーンに登るよう指示されるし、消防車に対してもグースの時と同じような会話が繰り広げられたりと、子どもの発想って本当に自由だなぁと再確認するお散歩の時間でした!