#16 栄冠ナイン軽めに振り返り 4年目

順調にチームが強くなりつつある4年目。

この年の有望新入生は広角打法・初球〇・アウトコースヒッターなど強特殊を持つ二塁手のごろりさん。盗塁Aを持つ外野手のベルさん。
他の新入生は思っていたよりも大人しい能力値の選手ばかりになってしまって、少し不安なスタートとなった。

3年間ベンチウォーマーとして過ごしたOB脇山が意外と呉山高校を気にかけて訪れてくれることに感動したり、投手から二塁手にコンバートまでさせた米村の存在を忘れてて練習試合でスタメンにし忘れるなどのハプニングが起こったりしてる春。
練習試合の相手である小豆島高校には5対1で勝利し、オリーブオイルを購入して中堅高校に昇格。ここから育成効率も上昇していく。

そして迎えた夏大会。
初戦の丸亀戦は打線が爆発して14点とったので、育成のために新入生たちを出したら、即座に7点取り返されてちょっとヒヤヒヤしつつ14対8で勝利。
2戦目の三豊は早々に2点取られるも、じりじりと点を取り返して逆転した後、抑えきって2対3での勝利。
3戦目は練習試合で勝利した小豆島高校との戦い。練習試合の時よりも苦戦させられたものの、相変わらず冴えわたる先発しろくまおのピッチングで抑えきって1対2で勝利。

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讃岐のドクターK ニックから渡されたバトンを見事に継承している。
しかし4戦目は強豪 香川高校。先発しろくまおが相変わらずの好投を見せ、
投……二塁手の米村が2アウトから鍛えに鍛え抜いたセーフィティバントを決めて得点するなど素晴らしい活躍を見せて同点でゲームを進めるも、ベンチにはしろくまおのスタミナを支えられる人材がおらず、試合終了まで投げ切る事はできない。訪れるスタミナ切れ。
「この流れで投手を辞めさせて二塁手にした米村をマウンドに立たせたらめっちゃ面白くね?」と悪魔が囁く中、不安を抱えながらリリーフ霜田が後を継ぐも、やはりまだ発展途上の選手。9回裏にサヨナラ打を決められてしまい、2対3でゲームセット。ふぁぼ立呉山高校の夏は終わってしまった。
そしてそれは讃岐の速球王しろくまお、俊足巧打で文字通りチームを引っ張ってきたキャプテンからすちゃんの引退も意味する。苦しい。
キャプテンには捕手の砂奈さんを指名した。バランス良いステと冷静な表情がキャプテン感あったので。

これまでエースの投手力で守備を誤魔化してきたふぁぼ立呉山高校は、厳しい秋大会を迎えることになる。
初戦の坂手南は打撃陣が噛み合って6対7で辛くも勝利。
しかし2戦目は不安だった投手陣が打ち込まれて8対4で敗北、秋大会は終了となった。

目立ったエースがいないふぁぼ立呉山高校は悩むことが多いオフシーズンとなった。
まず新入生勧誘は新たなエース発掘のために投手を。そしてキャプテン砂奈の後を継げる捕手を探すことにした。
……のだが、凄まじいステータスを誇る福留という中学生を発見。転生プロの予感がしたので優先的にスカウトを飛ばすことに。
結果から言うと転生プロではなかったものの、そんなことどうでもいいくらいの強さの外野手が来年ふぁぼ立呉山の門を潜ることになる。

育成の方針はセカンド、ショート、サード辺りは少し守備力を重視。それ以外のポジションは各々の持ち味を伸ばしてもらう感じに意識し始めた。
これにより外野手のベルが走力を活かしてのバント職人、内野安打などに特化し始めて存在感を持ち始める。

1年の終わりを告げる卒業式。
しろくまおが日本ハム4位。
入学初期から強みだったストレートをさらに鍛えた結果、立派に2代目怪物エースとなってくれた。

からすちゃんがオリックス4位にプロ入り。
かなり早い段階からアベレージヒッターを活かして1,2番を務めてくれた。ふぁぼ立呉山高校で初めて"俊足"を武器にした選手で、その重要さを知らしめた。

今年もプロ入りを出せてよかった、ふたりともおめでとうございます。
……かと思ったら、まさかの米村までジャイアンツ4位でプロ入りしていた。

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12試合 防御率0.00!じゃねぇんじゃ。お前は二塁手なんじゃ。
フン、最後の最後までおもしれー部員……
彼は監督の唐突なコンバート命令によって数奇な運命を辿った人物として、ふぁぼ立呉山高校の間で語り継がれることになる。バントの上手い選手を見ると「米村」と言うほどに。

ちなみにマネージャーだった結城ちゃんはアイドルになり、地域密着しすぎ型アイドルとして活躍することになる。毎週高校に来るなよ。アイドル業大丈夫か。

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