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1回のお会計で10万円超える不妊治療
どうも、りんぎょちゃんです。
この暑い毎日がフッと寒くなるそんなパワーワード、1回のお会計で10万円越え。恐ろしいですね。注射で痛いしお財布も痛いし夫婦仲にも影響が出るし、本当に不妊治療はしないに越したことはないです。
今回は、私が実際に支払ってきた不妊治療費を実際の明細とともに公開します!恐ろしい!ちなみに後述していますが、年収1000万円の家庭の場合、手取りの10%が1回の治療で吹っ飛ぶ、それが不妊治療(高度医療)です。
10代,20代の皆さんは「こんな金もったいね~他に使いたい!」とぜひ思ってもらえることを願います。いま不妊治療中の人は、「この会計金額、あるある~!」と共感してもらえると嬉しいです。
※病院や治療内容によって会計額に差はあります※
■診察料:約1万円/回
不妊治療は、先生と診察室でお話しして次の診察日を決めるのが主な流れです。時にはお話しだけではなく、診察日を確定するための内診(エコー診察)や採血なども含まれるので、実際は1万円で済むことはないです。
■診察料+黄体ホルモン錠:約1万7000円
こんな感じで、診察料にいつも何かの処方が上乗せされているので基本的に1回の診察では2~3万円くらい払うのがザラです。
■血液検査+排卵確認:約4万円
第一子以来の久しぶりのクリニック受診だったため、性病有無やビタミン状態をみるための血液検査と、排卵日を特定し次の診察日を決めるための排卵確認をした日。100円台でできるものはないんですかね?!
■排卵誘発のための自己注射:約5万円/回
自分で自分のおなかに刺す自己注射。私はゴナールエフという注射を採卵前に2回ほど打っていました。自分で打つんだから、自分割とかしてくれよ。
参考:子育てハック
■人工授精:約3万円/回
肝心の明細書が医療費控除が終わって捨ててしまったらしくなかった…!のですが、クレカ支払い明細から。
元気な精液を採取し、それを子宮にカレーテルを通じて戻す方法です。もちろん、これは人工授精単体の金額なので、前述の診察や処方薬のお金はまた別途かかっています。
参考 不妊治療情報センター
■採卵:約33万円/回
これも明細が手元になかったのですが、同じくクレカ明細から。
膣から長い針を挿入し、卵巣に刺して卵胞の中から卵子を抜き取ります。内臓は神経が通ってないといわれていますが私はめちゃ痛かったです。ちなみに麻酔をして採卵してもらう方法もあります(確か+5万円)
参考 健康新聞デジタルニュース
■凍結卵保存:約5万円/年
採卵でたくさん卵が取れても、子宮に戻せるのは1つだけ(2つの場合もある)です。そのため、残りの卵たちは凍結し保存する必要があります。その金額、なんと1個当たり5万円。こんな、ストローみたいな器具で保管されるのでそこまで場所を取らないと思うのですが…5万円です。高っ!
妊娠や子育て期間考えたら、2年くらい延長しちゃうよね。これだけで10万円儲かっちゃう病院、ほんと金額設定がえぐいです。
参考 京都新聞
■胚移植:約13万円/回
採卵するのにもお金がかかりますが、それをまた子宮に戻す(移植)するのにもお金がかかります。育った受精卵をカテーテルで入れてもらう施術でこの金額。それぞれいくらかかっているのか、明細もあったので貼っておきますね。卵を凍結から融解するのに1個2万円!!もちろん、融解に失敗するリスクもありますがもちろん責任は負ってくれません。ひどい。
詳しい胚移植についてのレポはこの記事を読んでね。
■採卵+移植+受精卵凍結までセットでやったら
つまり、不妊治療で高度医療と呼ばれる体外受精や顕微授精を行った場合、大体治療1周期で70万円くらいかかります。自治体の補助金もありますが、東京都の場合、世帯収入905万円を助成上限(平成31年4月改定)にしており、共働き夫婦ではこの上限を超えてしまう家庭もあるのではないでしょうか。その場合、すべて実費負担です。
たとえば、この助成上限を超えてしまう年収1000万円世帯の場合、手取りは約720万円です。つまり手取りの約10%がたった1回の不妊治療でふっ飛んでいきます。翌月、採卵からトライしたらまた70万円。
普通の生活もできなくなってしまうのが、不妊治療です。
参考 東京都福祉保険局、酒居会計事務所
それでは、また次回。