ドアを開けたら
今月中頃に血液検査の採血をした時の話。
採血してくださったのはショートヘアの爽やかな感じの方で、「お名前は。」と聞かれて名前を言ったすぐ後に、わたしの下鴨神社の葵の模様入りのトートバッグを見て「上賀茂?」と言われて、「いえ、下鴨神社なんです。どちらも葵ですものね。昨日初詣に行ったんです。」と言うと、「それはよかった。いいことあるといいですね。ご夫婦で行くと、夫婦仲が良くなると聞いたことがある。」と言われた。
わたしが「あー、一緒に行かなかったから別れたのかな、いや縁結びの神様が1番の縁切りの神様でもあるらしいので、どちらにしても別れたかも。」
と冗談ぽく言うと、ニッコリされて、「さあ、新しい出会いはきっとある。それもいきなり。ドアを開けたらそこになんてね。」と言われた。
なんて素敵なんだろう、いきなりだって!
出会いは人だけでなく、仕事や他に自分が興味を持つことや、場所であったり。
採血室のドアの向こうには、そのようは人はいなかったけど、そう、きっと人も場も、物事もいきなり現れるんだろうな。と思えた。