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リングスケアがもたらす心の変化

こんにちは。介護現場での美容ケアを実践するリングスケア®︎セラピストの上野榛華です。
私たちRingsCareは、美整容をツールとした人とのつながりを通して、自信を取り戻し、毎日をもっと輝かせてほしい。そんな願いを込めて、一人ひとりに寄り添ったケアを提供しています。

今回は、U様(92歳・女性)のリングスケアストーリーをご紹介します。大腿骨骨折にて長期入院されたU様。退院後の訪問時に感じたことや、リングスケアがもたらす心の変化についてお話ししたいと思います。

入院前のU様の姿


U様は「自分でできることは何でもやりたい」という強い意志を持った、とても芯のある女性です。シルバーカーを使いながらもしっかりと歩き、手先も器用。毎回ケアに入ると様々な質問をされ、お肌のお手入れやお化粧にも積極的でした。また、お話好きで、ケア中は息子様との思い出や子育てについて誇らしげに語られることが多く、対話をしながら、なりたい自分になれるリングスケアの時間をいつも楽しみにされていました。

退院後のU様との再会

足の手術・リハビリを終えたU様に2か月振りに訪問したときのことです。

始めは、久しぶりに会った私を認識できていないご様子でしたが、訪問の目的を伝えると、「そうでした!またあなたに会えるなんて思っていなかった」と、すぐにリングスケアのことを思い出してくださいました。
退院後のU様は車椅子での生活となり、以前より少し痩せた印象。
ケアを進める中で、入院中の苦痛や不安、そして現在のお気持ちを繰り返し語り、「こんなに見苦しくなってしまって 、息子に見せる顔がない」と悲しげな表情を浮かべていました。

私が心がけたこと


ケアにおいて、私はまずU様の気持ちに寄り添い、入院中に抱いた苦痛や不安を吐露してもらうことを大切にしました。
すべてを理解することはできなくても、気持ちを受け止め、少しでも理解したいという思いで耳を傾けました。
また、U様が自身でできることは積極的に取り組んでいただき、それを言葉にしてお伝えすることも心がけ、美整容ケアを通じてU様の持てる力や強みを一緒に確認することで、自信を取り戻していただけるよう努めました

心の変化


ケアが進むにつれ、U様は鏡を見ながら「ああ良かった。見違えますね」と凛とした表情を見せてくださいました。外見が整ったことで、U様の心にも安心感が生まれたのだと思います。
また、徐々に入院中の話題から息子様や子育ての話に広がり、「これなら息子にも顔が見せられる!」と、いきいきと語られる姿が、非常に印象的でした。
息子様の前では「かっこいい母でいたい」という想いが、U様が元気で居続ける原動力になっているのだと思います。
ご本人が輝いていた頃の思い出は、不安や自信を失った時にこそ大きな力を発揮し、気持ちを前向きにさせるものです。日頃から対話を重ね、ご本人の気持ちが前向きになれるような話題を提供することも、ケアをする上で大切なのだと改めて感じました。

ケアでつなぐ


ケアを通じて「今」の自分と「かつて」の自分をつなぐことは、大切な人との関係も豊かにしてくれます。
これからも、U様が大切なご家族との時間を、楽しく自信をもって過ごせるよう、ありたい姿を支えるお手伝いさせていただきたいと思っています。


株式会社RingsCareは首都圏を中心に高齢者を対象とした訪問型化粧・整容ケアサービス(Rings Care®︎を提供しています。大切な方に喜んでもらいたいという家族様やリングスケアに関心がある施設様はお気軽にお問い合わせください。

2024年10月28日(月)に自社セミナーを行います。ぜひ一度、【「介護美容」はなぜ必要か? 尊厳ある老いを支える、美の力】を聞きにきてください。

看護師・介護士など、医療福祉業界に携わる皆さん、ご参加をお待ちしています!

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