第22回日本看護技術学会学術集会報告
10月26,27日 北海道札幌市で行われた日本看護技術学会第22回学術集会に、リングスケアセラピストである看護師の岡田里香が参加し、「看護基礎教育における補完代替療法導入の実態」をテーマに、前職での研究を口述発表させていただきました!
補完代替療法の必要性と教育の現状
補完代替療法は、科学的検証や必要性が報告されながら、明確に体系化されておらず、看護師が専門性を発揮し、臨床現場で活用するためには、看護基礎教育において知識・技術を身につけることが必要不可欠です。
そのため、看護基礎教育における補完代替療法の導入の実態調査から、現状と課題を明らかにし、今後の教育および看護師による補完代替療法の実践力向上の一助にしたいと考えます。
「補完代替療法」の捉え方は、未だ一貫した定義がないため各養成所によって様々ですが、温罨法、足浴、手浴、ハンドマッサージ、指圧、呼吸リラクセーションが教授内容に多く含まれていました。
上記により、リングスケアで大切にしている「触れる」ことが、看護基礎教育でも大切にされていることが分かります。
しかし、「補完代替療法」を学習内容に取り入れている養成所は全体の約6割にとどまり、内容も各養成所によって異なります。西洋医学とは異なる視点で患者を全人的に捉え、看護師だからできるケア、看護師がやるべきケアを実践できる教育が必要であると考えます。
川島みどり先生の講演
また、川嶋みどり先生のご講演
「いまだから問われる看護の原点と可能性」は、
あらためて看護の本質について考えさせられ、同時にリングスケアの果たす使命を強く感じました。
医療現場はタスクシフトによって変化が起きています。
しかし、本来看護師は何をする人なのか!看護の専門性を左右する岐路に立たされていることを重く考えてほしい! と力強いメッセージがありました。
そして 看護の本質はそばにいて、よく聴き、触れること、つまりケアリングである とお話されました。
井部俊子先生の講演
井部俊子先生のご講演「看護師が患者に寄り添うためのマネジメントとは何か」では、「寄り添うこと」の明確な定義はないというお話から始まりました。
「寄り添い」は目に見えず、対象によって異なります。だからこそ私自身も常に目の前にいるその方に関心をもち、大切に思う気持ちが伝わるようにそこに存在したいと思っています。
しかし、それを言語化することや評価することは難しい。井部先生は「 ケアにはストーリーがある。それを言語化し共有することで価値を掘り起こす」と話され、とても腑に落ちたメッセージであると感じました。
利用者様のストーリーに寄り添うケアを
リングスケアは、セラピストが一人で利用者様の訪問に伺います。そのため、自分のかかわりやケアが適切か、利用者様の捉え方に偏りがないか、大事なことを見過ごしていないか等、常に自身を客観視することも大切だと感じます。
ストーリーを共有し、よりよい美整容が提供できるようさらにメンバーと成長していきたいと思います。
学会参加を通して得た、たくさんの学びと出会いに感謝申し上げます。
株式会社RingsCareは首都圏を中心に高齢者を対象とした訪問型化粧・整容ケアサービス(Rings Care®︎)を提供しています。
大切な方に喜んでもらいたいという家族様や介護美容に関心がある施設様はお気軽にお問い合わせください。
【Rings Care®︎の体験イベントのお知らせ】
この度、東京大手町の素敵な空間でRings Care®︎の体験イベントを開催させていただけることになりました。
都会の真ん中で親子で美と癒しの体験ができる貴重な機会になっております。この機会にぜひ、ご体験ください!
◇11月27日(水) 13:00-14:00 / 14:30-16:00
・対象:60歳以上の方とその家族
・場所:MIRAI LAB PALETTE / イベントスペース hub
(東京都千代田区大手町1丁目6−1 大手町ビル2階)
・定員:各回5名ずつ
・参加費:無料
※ 終了後アンケートのご協力をお願いしています。
◇詳細、お申し込みはこちら。
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