2020.12.13 FC町田ゼルビア vs 水戸ホーリーホック
さまざまな感情が混ざり合うホーム最終戦。この試合の前にはゼルビアの歴史を語る上で欠かせない選手たちの退団や引退が発表された。だからこそ、ピッチ上では勝ちたい、勝って送り出したいという思いが強く感じられた。
という前置きはさておき、試合の中身に関する感想はもう2試合前のことなので手短に。
前半の立ち上がりはゼルビアのペース。ハイプレスでボールを高い位置で奪い、敵陣で時間を進める。水戸のプレーのテンポを乱すという意味においては大成功だった立ち上がり。個人的にはこれを90分通してやることが勝利への最短ルートだと思っているのだが...
9分には盤面をひっくり返すような速攻。あえてカウンターと表現しない理由については察して欲しい。平戸の相手を後退させるドリブルから安藤へのパス。最後はループシュートでゴールを狙ったわけだが外してしまった。この試合に関しては結果的に勝ったからいいものの、こういうのを外していたらリーグで残留争いを強いられるポジションからいつまでたっても抜け出せないと思う。ここを質でカバーするのか、練習でカバーするのかはオフの見どころの1つでもある。
引き続きゼルビアがボールを握り、ハイプレスを継続。ビルドアップ、プレス耐性において優れていない水戸相手には有効的であった。そして40分には安藤のゴールで先制。今のゼルビアにとっては理想的な得点の取り方であったと思う。
しかし得点後はハイプレスを取りやめ、チームとして重視しているらしい「行くところと行かないところの使い分け」を実行。ブロックを固めて相手の攻撃を待ち構える格好に。今季はこれで足が止まった試合終盤に失点することが多いのにね。なんでこれやるんだろう。
プレッシングを止めた結果、水戸のパス回しにテンポ、リズムが生まれて徐々に縦パスを通されるシーンが増えていく。結果的にゴールを割らせること、シュートを打たせることは少なかったものの、尻すぼみ感のあった試合ということは否めない。
まあ2試合も前のことなので、このくらいにしておきましょう。明日は勝てるといいですね。