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箱入り母とのオプマリトーク
私の母は、何重にも箱に入って育ったお嬢である。江戸っ子でちゃきちゃきしていて話が分かって気が強くて優しい、でもやんごとない雰囲気が拭えない、そんな人。
その母と、本音ガールズ(?)トークを炸裂させてきた。
母「夫婦生活は相変わらずなのでしょ?」
り「そうね…」
母「かわいそうに…
昔から夫婦生活って言うくらいだもの
夫婦にとって
とても大事なものなのにね」
り「そうね…
何回か話し合いもしたんだけどね」
母「30代の
1番女性として輝いている時期に
10年も放っておくなんて、
こういう言い方も
失礼かも知れないけれど、
引っぱたいて差し上げたいわ!」
り「(「引っぱたく」に謙譲語って
あるんだ…笑)
ありがとう
ほんとね、さびしかったけど
もういいのよ」
母「前もりんちゃんには言ったけれど
どなたかお相手してくださる方は
いらっしゃらないの?」
り「うーーん
いなくもない、かな」
母「あら!
よかったじゃない!
そうよね、男性が放っておかないわよ
りんちゃんなら!
夫さんくらいだと思うわ!」
り「そんなこともないけどね…」
母「1人の男性を生涯ただ1人愛し続ける
なんていうことは
お伽話でしか成り立たないと思うのよ
ママだってそう思うくらいだもの、
りんちゃん達、今の女性は
社会に出て、いろんな方と出会って
男性が隠そうとして来たまやかしに
みんな気づいちゃっているわけでしょ
そういう時代じゃないのだと思うわ」
り「やっぱりそうよね!
男性社会が都合がいいように隠して
陰で女性が泣いて来たっていう時代は
終わってる気がするのよね」
母「そうそう!
でも、子ども達はかわいそうだから、
子ども達にはわからないように
なさいよ」
り「それは大丈夫!
そこは1番気をつけてるから」
母「夫さんには万一気づかれたとしても
あちらが悪いわけだし、
それは義務違反に当たるから、
調停になっても有利だと思うわ」
り「そうね、そうだけど、
調停なんてことにならないように
気をつけるけどね笑」
母「そうそう!
その意識があれば大丈夫よ
お互い、詮索していいことなんて
長年夫婦でいると無いからね
上手に家庭を維持して
子ども達には愛情をたくさん与えて
りんちゃんはどなたかに
愛情をいただけたらいいわね
最近とてもきれいになったもの
ママ、嬉しいわ」
……母、言葉遣いはアレだけど、かなり芯をくった話をしてるし、私のために最大限怒って最大限寄り添おうとしてくれている。
感動してちょっと涙が出そうになってしまった。
ありがとう、母。
世の中的に正しいかどうかはわからないけれど、理解してくれる人がいることにすごく励まされたよ。