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真夏の仕事の仕方(個人経営の場合)

青森も8月に入ると暑い日が増えてきました。
例年は青森ねぶた、弘前ねぷたの時期がそれにあたるのですが、
今年は残念ながらまつりは中止なので、なんとなく夏が過ぎていきます。

ねぷたが終わり、お盆が過ぎ、秋の繁忙期に突入、というのが例年なのですが…。
今年は区切りなく季節が過ぎていっているような気がします。

さて、7月中旬~8月中旬くらいまでが、青森の本格的な夏で、
この時期、当園のりんご栽培は比較的閑散期となります。
薬剤散布や、草刈り、支柱入れ、観察し、適宜対応するといった作業です。
摘果(てきか)のように、ひたすらに作業する、というような感じではありません。

この時期、日が照ってくると、園地も非常に暑く(熱く)なり、
とにかく体力を消耗します。

そんなわけで。
この時期、ホントの日中はあまり園地作業をしません。
早朝と夕方は園地に出て、日中は事務作業をしたり、
「ジブン時間」を楽しんだり、勉強したりしています。

【この時期の事務作業】
・年間計画の見直し
・タスクの整理
・資材購入検討
・いろいろな見積もりや作業依頼
・チラシや、ラベルの校正
・ネット関連情報の整理
こういった、細々した、忙しい時期にはできない作業をします。

【ジブン時間の満喫】
「ジブン時間」では、近隣の気になっているカフェにいってみたり、
ランチにいってみたり、作業着を新調してみたり。
ドライブしたり、山登ったり、プールで泳いだり、子供と遊んだり。
サラリーマン以上に夏を満喫した生活をしている気がします。
(1泊2日とか、まとまった時間はなかなか作れないのですが、細切れの時間で夏を満喫しています。)

【ある意味で個人経営におけるメリット】
これは、個人経営だからできる仕事の仕方なのかもしれません。
会社経営で、社員やパートさんがいる場合には、日中の仕事を作る必要があります。
そのため、法人では、果樹の園地作業以外に、野菜の栽培をしたり、販売、営業などをしたりしています。

法人経営は持続可能な経営のためには必要な手法だとは思いますが、
季節を感じる生活を送る、日々の生活を楽しむという、個人経営もまた、悪くないなぁと思ったりもします。

どっちが良いとか悪いとかではなく、自分がどういうライフスタイルを送りたいか?だけだとは思うのですけどね。
今の生活は、上級な新車を買えるような生活ではないけど、日々の生活はそんなに悪くないなぁ、と思っています。

個人経営小規模農業で、持続可能な形を作れればそれは最高なのですが、
「小規模」というところで引っかかるところもたくさんあるので、
少しずつ改善していく必要もあります。

【農家は貧乏】
統計的金銭的データだけをみると、農家は貧乏(現金がない)に見えるのかもしれませんが、実際の生活はそこまで悪いものはないと思います。
誰にでも勧められる生活ではありませんが、ハマる人は人生を楽しめる働き方だと思います。
しっかりと経営目線でやれば、徹底した節制をしないと行きてはいけない仕事=ブラック仕事、というわけではないと思います。

「農業が好きだから続けられる」
「やる気があればお金がなくても耐えられる」

ではなく、普通に頑張って、普通の生活を送れるそんな仕事でありたいし、
それを継続して実践していければと思っています。

本日はここまで。
最後まで読んでいただき、本当にありがとうございます。
農業に少しでも興味をもっていただければ幸いです。

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