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必見!『ザ・パレスサイド』奇妙で、おもしろい。そして、せつない。


はじめに

来週に迫ったプロトテアトル第13回本公演『ザ・パレスサイド』。稽古も佳境に差し掛かり、おもしろくなってまいりました!

衣装担当の清水さんが用意してくださった、素敵な衣装を着ての通し稽古。
皆さんの熱演にくぎ付けになる僕。

通しを経て、上演時間はおおよそ1時間20~30分程度になるかと思われます。はしご観劇の目安にどうぞ。

しんどかった道のりと、ようやく掴んだすこしの手ごたえ

僕は今回の公演に関してずっと自信がなく、あまり積極的に宣伝をしてきませんでした。

なぜなら、台本が上がったのが本番の約10日前でかつ、自分の台詞が後半に集中しているのもあって、久しぶりに俳優へと挑戦し日々の稽古で経験と実力の差を埋めたかった僕にとってかなり痛手だったからです。

もう、最初の通しなんかボロボロで、「殺してくれーーーーッ!!!!!」と叫びながら(心の中で)演技してました。

共演者の方々はいつもたいへん素晴らしく、日々勉強させていただいています。

しかし、それから1日の休みを経てほぼ台詞を入れ、昨日すこしの手ごたえを掴むことができました。

もちろん、まだまだ改善の余地は大いにあり、もっともっと精進しなければいけませんが、これならお客さまに見せられるかも……そう思えるところまで来たように思います。

芝居は客席からみえるものがすべて。誰も一個人の事情なんて知ったこっちゃあないのです。

たとえどんな理由があろうとも、なんとかしなければ俳優として失格。観客からは「下手な奴だなー」としか映らないのだから。

奇妙で、おもしろい。そして、せつない。

先日、こういったツイートをしました。

この作品にキャッチコピーをつけるとしたら、MOTHER3の「奇妙で、おもしろい。そして、せつない。」じゃないか、というアレ。

ペレイラくんが以前、MOTHERを好きだと話していたのを覚えてたのでこんなふうにつぶやいてみたのですが、これはわりと的を射ているのではと思っています。

ちなみに、演出部の植松さんもこのゲームがお好きらしく、昨日の稽古ではMOTHER仕様のTシャツを着てらっしゃいました。

まあ僕たちの好みはどうでもいいとして、観に来ていただいた方には「言ってた意味がわかった!」となるか、「いやいや、ぜんぜん違うじゃん!」となるか、その目で確かめてほしいですね。

当然ながら、お客さまの数だけ答えがあると思いますので。

クラウドファンディングもよろしく

そして、クラウドファンディングのほうもよろしくお願いいたします。

全体としてはぼちぼちかなという印象ですが、僕のリターンにまったく支援が入っていなくて肩身が狭いです。

活動を再開して間もないためファンとかもいないでしょうし仕方ないのだけど、やっぱりちょっとつらい。

マジで、その、よろしくお願いします……。

公演概要

ロームシアター京都×京都芸術センター U35創造⽀援プログラム“KIPPU” 

プロトテアトル第13回本公演『ザ・パレスサイド』

《あらすじ》
男は生粋のホテルマンだった。生後二日にしてきれいなお辞儀を覚え、嫌味のない笑顔はお手の物、
稼いだチップで小中高の学費を払った…という噂だが本当かどうかわからない。
街には大きなホテルがあった。宮殿と呼ばれたそのホテルは街のシンボルであった。
男はそこで働くことが目標だった。そのために生まれてきたようなものだった。
いよいよそのホテルに勤めようとしたとき、新たな景観法が施行されホテルは以前よりもこぢんまりとしてしまった。
瞬間、未来を見た。このホテルはやがて消えていくのだと。自分よりも早く忘れられていくのだと。

《出演者》
豊島祐貴 ヤマナカサヨコ 伊藤芳樹|以上プロトテアトル
髙安美帆(エイチエムピー・シアターカンパニー) 羽室ミユ(かまとと小町) 真芝尤

出演者であり劇団員の小島翔太は急病のため、降板することとなりました。

《スタッフ》
作・演出 F.O.ペレイラ宏一朗
演出部  植松篤(立ツ鳥会議) 鴨梨(あたらよ) 髙谷誉(D地区)
舞台監督 西野真梨子
舞台美術 佐野泰広(CQ)
音響   廣岡美祐(株式会社Road-K)
照明   幸野英哲(PAC West Inc.)
衣装   清水春香(Thenon works)
当日運営 渡邉裕史(ソノノチ)
制作協力 Booster
宣伝美術 Mock Mops
制作   鶴山聖(プロトテアトル)

《公演日時》
9月14日(土)13:00 / 18:00
9月15日(日)11:00◎ / 15:00 
全4ステージ
※受付開始は開演の45分前、開場は30分前です。
※未就学児の入場不可
◎9/15(日)11:00の回は、託児サービスあり。託児サービス対象年齢:3力月~就学前
料金:有料 1,000円/1公演/1人
きこえない・きこえづらいお客様へ ヒアリングループ対応のお席がございます(座席位置・数に限りあり)。
※託児サービス、ヒアリングループの詳細・お申込みはロームシアター京都WEBページをご確認ください。

※車椅子席をご希望の方、介助者同伴の方は、プロトテアトルまでご連絡ください。

《チケット》
一般 :前売 3,000円 
当日 3,500円
U-25:前売 2,500円 
当日 2,800円
U-18:前売 1,000円 
リピート割 1,500円(前売りのみ)
※各種割引は要証明書(リピート割は半券提示)
※開場時、ご入場は前売→当日精算の順にご案内いたします。

《取扱》劇場先行発売日│2024年6月22日(土)  一般発売日│2024年6月29日(土)

●プロトテアトル こりっちチケット(当日精算のみ)

 ●ロームシアター京都 オンラインチケット 24時間購入可 ※要事前登録(無料)

●ロームシアター京都 チケットカウンターTEL.075-746-3201(窓口・電話とも10:00~17:00/年中無休 ※臨時休館日等により変更の場合あり)
●京都コンサートホール チケットカウンター TEL.075-711-3231(窓口・電話とも10:00~17:00/第1・3月曜日休館 ※休日の場合は翌日)
●京都芸術センター 事務所窓口(10:00~18:00)

《会場》
ロームシアター京都 ノースホール
住所 〒606-8342 京都市左京区岡崎最勝寺町13
アクセス方法
■ 京都市営地下鉄東西線「東山」駅下車1番出口より徒歩約10分
■ 市バス32・46系統「岡崎公園ロームシアター京都・みやこめっせ前」下車すぐ
■ 市バス5・86系統「岡崎公園 美術館・平安神宮前」下車徒歩約5分
■ 市バス31・201・202・203・206系統「東山二条・岡崎公園口」下車徒歩約5分

《主催》
プロトテアトル

《共催》
ロームシアター京都(公益財団法⼈京都市⾳楽芸術⽂化財団)
京都芸術センター(公益財団法⼈京都市芸術⽂化協会)
京都市

ペレイラ作品の集大成、ぜひ劇場で!

ペレイラくんの戯曲には、僕とは違った魅力がたくさん詰まっています。

これは学生時代に恩師の水沼健さんに言われたことなのですが、「伊藤くんは言葉の切れ味みたいなところで勝負するタイプだよな。俺もそうだからわかる」と評されるくらいなので、そうではなく丁寧に言葉を積み重ねた先にあらわれる何かで想像に委ねるようなペレイラくんの書き方はとても素敵だなぁと思うと同時に、なかなか真似できないなぁと思います。

中でもとくに今回はそうした手法が極まっているように感じられ、彼の集大成とも言える作品になっているので、ぜひご覧いただきたいですね。

おわりに

最後に僕の見せ場(?)を添えて、ロームシアター京都にてお待ちしております! 9月14日、15日ですよ!

伊藤の指さす先は……?
豊島さん!!!!

チケット予約(伊藤窓口)

(了)

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伊藤 芳樹
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