保険の営業で心が折れた話③
毎日食らいついて仕事をする中で、私が目指したい営業は、りんごが欲しい人にりんごを売れる人でした。
でも、現実は違いました。
りんごがほしい人にスイカを売る。
なぜか?
スイカの方が成績がたくさんつくから。
りんごは成績がつかないから。
「成績にならないのになんでりんごを売るの?」
「お客さんにはりんごがぴったりだからです」
「スイカの方がいいに決まってるじゃん」
そう本当に思ってる?
成績がつかなくてもスイカが良いと言える?
待てよ、営業ができる人は、本気でスイカがいいと思ってるかもしれない。
考え方次第でそっちにいけるかもしれない。
だって仕事だし、それでお給料をもらっているんだから。
スイカの方が良い!と私が自分で納得できる理由を見つけて行動できれば、その境地にいけたら、少し楽になるのかな。
そんな風に感じていました。
私が勤めていた会社の休日はカレンダー通りの赤い日です。就業時間も決まっています。
といいながら、こんな風潮があります。
「数字とれてないのに休日まわらないの?」
「夜間にしか会えない人もいるんだから、就業後にも訪問しないと」
そうだよね。
私数字とれてないし、休日も夜もまわらなきゃ。
フレックスも使えましたが、数字がとれてない私にそんな権利はないと、周りの目を気にして使うことはなかったです。
私はできないから、みんなの倍努力しなくちゃいけない。
休みたいなんて言えない。
言える雰囲気でもない。
独身だし、子供の用事もない。
毎日が無事に終わるように祈って、おかしいな?と思うことは心にしまって。
開けないように。
何も考えずスイカを売ることが正しいんだと。
思い込め、思い込め。
じゃないと、ノルマが達成できないんだから。
④へ続く
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