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はじめに2
私はお菓子が大好きです。
食べることはもちろん、見ているだけでも楽しく作ることも好きです。特に和菓子を作り始めた頃は、一つ一つのお菓子が持つ歴史を知ることもとても興味深く、楽しいと思うことでした。
和菓子・洋菓子と言いますが、それは 文明開化の頃、洋菓子に対してそれまで菓子と呼ばれた日本にあったお菓子を 和菓子 と呼ぶようになりました。
和菓子は長い歴史の中で日本独自のものとして育まれ、江戸中期の頃に一応の大成を迎えます。
和菓子大成の頃、京都では上菓子呼ばれる華やかなお菓子が作られました。上菓子は京菓子として 全国へ広まります。それは現在、練り切りに代表される菓子に引き継がれています。
和菓子研究科の鈴木宗康氏によると、京菓子は3つの要素からなると言います 。
・ 宮廷の行事や公家の風習
・ 神社仏閣の儀式に用いた神饌と供饌
・ 禅と茶
和菓子は神話にあるように、果物がその祖と言われています。神に捧げられ、人と神とをつなぐ役割を果たした菓子は、宮廷の文化、そして茶の湯によって磨かれてきました。
ただ甘いだけ、美味しいだけではない
食べて幸せな気持ちにさせてくれるだけではない
小さな菓子には大きな文化が宿っており、神と人を繋ぐ大きな役割を持っています。
だからこそ魅力が尽きないのだろうと感じています。
参考文献
『淡交別冊No.25 京菓子 京の雅びを楽しむ』1998
『京菓子と琳派 食べるアートの世界』2015,濱崎加奈子監修 勝治真美編