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内向的と外向的
アンケートで性格について聞かれた時、
「内向的な性格」と答えてきて早20数年。
いい大人になって初めてその言葉の真の意味を知って、ぐさりと太い針が刺さったのでその備忘です。
(常識だろというツッコミはご遠慮ください)
「内向的」
この言葉を使うとき、私の感覚だと、
大人しいとか、コミュ障とか、引っ込み思案とか
そんな感じのニュアンスで使ってるし、人からそれを聞いてもそんなイメージが浮かぶ。
たしかに間違いじゃないんだけど本質はちょっと違ってて、読んで字の如く「内に向いている状態」のこと。
なにが内に向いているかというと
興味や関心の対象が内に向いてることを内向的というらしい。
例えば人と話す時、
いわゆる引っ込み思案な人の心理状態というのは、上手く話せてるかだとか、変な発言をして白い目で見られないかだとか、
相手と対面してるのにその実自分にばかり関心が向いてることが多い。
気心があんまり知れない人たちとの飲み会に参加してるとき、膨らみそうな話題やちょっと受けそうな返しが思いついても、変な空気にならないか頭の中で何度もイメトレしてタイミングを逃したり、話題が自分に向いても、自分のターンを短くしようとボリュームのある喋りができなかったりして、いつも帰る時に1人反省会をする。(自己紹介です)
一方で外向的、関心が外や他人に向いている人たちは、いつも自分以外の誰かやその場面、空気みたいなところに関心があるから、最初に口火を切ることに躊躇いがなかったり、人に対して本当に興味があるから意識せずとも質問がどんどん出てきて話を広げることができたりする。自分が人からどう思われるかということに関心がない、もしくは割り切った考え方ができるというのが内向的な人との大きな違いかも知れない。
正直なところ外向的な人に対して、
軽いとか、薄っぺらいとかそんなイメージを持ってる部分もあったけど、
本質に気づいてからは、自分が持ち得ないその能力がより魅力的に感じたし、絶対そっちの方が人生楽しいよねってすごく凹んだ(これも関心が自分に向いてる所以)
大人しい、コミュ障、引っ込み思案、
この全てが当てはまる私は、関心が自分に向いてる人間なんだと気づいてぐさっときたし、他人に対してあまり興味がないという点でも外向的とは真逆の性格をしてるんだなと、これまたぐさっと刺さった。
まあ本質に気づいたとて、長年培ってきたものが変わるわけでもないので、
これからも私は、本当の意味で「内向的な性格」です。