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Vol.16:黄金の3日間を制し、安全で快適なクラスを目指しましょう

突然ですが、みなさん『黄金の3日間』という
言葉を知っていますか?

『黄金の3日間』→4月の年度初めの3日間

『黄金の3日間』でクラス1年間の目標を
決め、学級のルールを確認し、

子どもたち自身も、
自分のめあて・係活動を
決めるのですが、

この3日間は、本当に‼️大切です。

どのくらい大切なのかというと、

この3日間でこれからの1学期、
前期が決まってしまうといっても
言い過ぎではありません。

人間、最初の印象がとても大切です。
それは、教員と子どもも一緒です。

最初にバッチリ挨拶を決めて
スタートダッシュができれば、

子どもたちともいい関係性を築け、
少しはスムーズに1年間を過ごせるように
なります。

逆に、次にやることが不明瞭で、
学校に慣れていない様子が全面に出てしまうと、
「この先生、大丈夫かな!?」
と子どもたちが判断してしまいます。

黄金の3日間を制すれば、
今後の子どもの問題行動は激減します。

最初にバリバリ進める‼️

何も準備をしないで、
始まったらなんとかなるだろう」
は通用しません。

1年間本当に苦労します。

私の前の学校にいた初任者の先生は、
新卒ではなく、

社会人を経験してから教員の道を
目指していたのですが、

年度はじめから学級が荒れ、
本当に苦労していました。

そして、

ほぼ1年間、毎日放課後に
保護者に謝罪の電話をかけていました。

これは、誇張でもなんでもありません、
本当の話です。

私自身も年度初めに
すぐ学級崩壊しそうになって、
指導スタイルを変えた経験があります。

毎日学校でトラブルがおき、
保護者に電話をかけると、

当然自分の仕事は終わりませんので、
帰りも遅くなります。

体調を崩さないようにするためにも、

黄金の3日間』について
詳しく説明していきますね。

『黄金の3日間』ナニソレ!?

1 『黄金の3日間』を制し、ゴールデンウィークまで駆け抜けよ

『黄金の3日間』で学習規律・ルールを確立し、
子どもとの信頼関係を構築しましょう。

この3日間で、学級のルールや
システムを確立させます。

・係活動や当番活動の役割を決める
・みんなで仲良く過ごすためのルールを作る
・給食の配膳の仕方を説明する
・授業の受け方を決める
・先生の話を聞く態度を確かめる

『黄金の3日間』は年度初め、子どもたちが
最もやる気がある期間となるので、
先生の挙動一つ一つを見られます。

そしてよく話を聞いてくれます。

子どもたちも

「この先生はどんな先生なのだろう」
「きちんと仲良くなれるのか」

不安な気持ちを持っている子もたくさんいます。

また、「新年度はきちんと頑張るぞ!」と
前向きな気持ちを持っている子もいます。

やる気を削がないように、
不安を「この先生いいな!」という期待に
変える絶好の機会でもあります。

3日間で信頼を勝ち取ったら後々楽!

私が2年目の時に、受け持った子で
『黄金の3日間』の際に、

消しゴムのカスを集めて捨てている姿を
見つけて、

「すごいね!なかなかできることじゃないよ」
と褒めたことがあるのですが、

1年間非常に『聞き分けのいい子』『素直』な
子になりました。

前の学年の時には、気弱でいじめられる
とのことで保護者も不安がっていましたが、

他の児童も教員が称賛することにより、
徐々にその子を認められるようになり、
得意だった運動で華が開いた子がいます。

話はそれましたが、『黄金の3日間』で
褒めることは絶大な効果があります。

また、みんなが気持ちよく過ごすための
「ルール」を提示し、

友達を傷つける人は許さないよ!
という毅然とした態度も大切です。

まさに『あめ』と『ムチ』を使って、
子どもの信頼をがっちり掴みます。

2 子どもの「お試し行動」をスルリとかわす

子どもの中には、「お試し行動」をする
児童がいます。

「お試し行動」とは、新しい担任に対して、

「この先生は自分が困った時に
助けてくれるかな?」
「どのくらいで怒るのかな??」

と言い方は悪いのですが、
教師をおちょくる子どもがたまにいます。

教師の関心をひこうと悪いことをして
目立とうとすることもあります。

いちいち反応する必要はありませんが、
その子が何を伝えたいのかを
考えなければなりません。

「手を挙げているのに、
自分が気づかず指してあげられなかった」
「会話がなかった」
「声をかけてあげられなかった」

その都度、自分が何が足りんかったのだろうと
考え、必要な行動を指し示すことで
収まることがあります。

また、軽く「こらこら」と叱ったり、
「そういうことはやめようね」
「そんなことでかっかしないんだよ」
と少し強めに言うこともあります。

余裕があって、自信たっぷりで
どっしりと構えている先生を演じましょう。

最初は、先生として知らないことが
多く自信がない『そぶり』を子どもたちに
見せがちですが、

子どもから見たら、「いい大人」です。
余裕があるフリをしましょう。

頭真っ白だけど、悟られないぞ!!

3 『縦糸』と『横糸』を織り交ぜながら、指導する

前回のノートでも詳しく述べているのですが、
学級経営は『縦糸』と『横糸』です。

黄金の3日間でも例外ではなく、
『縦糸』・・・学級のルール、学習規律
『横糸』・・・信頼関係作り

が重要です。

普段の指導よりも、『縦糸』を強めに
していくことがコツです。

基本中のことから、学習する態度まで、
幅広く説明する時間を設けるといいです。

学校では、してはいけないこと
授業では、してはいけないこと

言葉に出して伝えないと子どもはわかりません。

わかりやすく、スライドや紙芝居、
クイズ形式などで伝えてみてくださいね。

まとめ

いかがでしたか?
年度初めが勝負!と思うくらいで
ちょうどいいと思います。

余談ですが、優しく接したいという
気持ちはわかるのですが、
「少し怖い」くらいで入った方が、
案外いいです。

「きちんとしないと怒られるのだな」
「ちゃんとしないとな」

と子どもたちが自分で気をつけないと、
授業どころの話ではなくなります。

信頼関係は1日にして築かず、
コツコツと毎日積み上げていくものです。

「怖そうな先生」だったけれど、
「案外優しくていい先生」は後々、
高評価になります。

必要以上に怖い必要はありませんが、
言葉で伝えていきたいですね。

それではここまでです。
チャオ〜✋

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