リトリート5日目【生まれ変わる】
朝、自然と6時ごろ目が覚めた。
やっと心からゆっくりと眠れたからだろう。
この日は雨だった。
まだ二人が寝ているので
一人で外に出て、
雨をずっと眺めていた。
葉っぱに当たるポトポトという音、
その度にあちこちで葉っぱがピンッと跳ねる。
まるで踊っているようだった。
すごく心地よく
思わず微笑んでしまう。
今まで感じたことのない感覚。
なんなんだろう、
この穏やかな心は。
ゆっくり呼吸をして
冷たいけど優しい空気を吸って
胡座をかきながら
肌寒さと、雨と緑たちの演奏を
全身・全心で感じる。
美しかった。
あぁ…
美しいって…
こういうことなんだ…
今まで、美しいって、
どういうことなのか正直わからなかった。
「マインドフルネス」って最近よく聞くし、
見よう見まねで意識してみても
無理矢理こじ付ける感じで
ピンとこなかった。
でも、ごはんを目の前に
自然と心の奥から感謝の気持ちで
いただきます…
と手を合わせている自分がいた。
作っていただいた一品一品、
お米のひとつ粒ひと粒が愛おしかった。
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他にも気づきがあり、
自分で驚いたことがあった。
それはとある子育てオンライン講座のこと。
ワンオペに限界がきて、
「なんとか今の現状を打破しなきゃ!!」
「なんとか自分が変わらなきゃ!!」
って思ったときに、
目の前に現れて直感ですぐに受講をした。
その講座と講座のコミュニティに、
わたしは本当に救われた。
視点を変えて、
考え方を変えて、
モリモリ元気になっていった。
ヨッシャー!抜け出したーっ!
わたし変われたーっ!!
ってギラギラしてた。
でも今回のリトリートで気づいたのは、
あれも
「表面上」
だったということ。
深いところは、
何も解決されていなかった。
視点変えて、
考え方変えて、
ガチガチだった心の奥底に押し込んだ塊からまた目をそらして、強く生きようと燃えていた。
でも、あのときは
「あのときをなんとか生きるため」
に、わたしには必要なものだった。
だからその講座をつくった方とコミュニティには
とても感謝していることは変わりない。
その経験があったからこそ、
今回のことにも気づけた。
すべては繋がっていて、
わたしはしっかり段階を踏めているんだ、
そう確信できた。
関西人の強みでもある、
辛いことを笑いに変えることや、自虐ネタ。
わたしもなんでも笑い飛ばし、
ポジティブに捉える人間。
それがわたしだ!と思っていたし、
強みであると思っていた。
もちろん笑いの力はすごいし、
笑いを生きる力に変えるのは
誰もができることではない。
ただ、それは時には、
とても残酷なことになるのかもしれない。
笑いにして吹っ飛ばす。
確かにとてもそのときは楽にはなるし、救われる。
でもそれも一時的なもので、
結局そのときの悲しい、辛い、苦しい…
という気持ちは
心に刺さったままなんじゃないかな。
人にもよるかもしれないけど。
もちろん、それをしないと「今」を生きられないときがあるから、
だからそれがダメとかは全く思わないし、わたしもこれからもすることがあるだろう。
ただ、どこかでプツン…
と切れて取り返しのつかないことになったら、
それほど悲しいことはないな…
だから、これからはちゃんと
自分のネガティブな気持ちにも
気づいてあげよう。
それと向き合うのって怖いし、
すごく痛いんだけど、目を逸らさずに、
自分のことを大切にしてあげよう。
一時的に楽しく笑いにしたとしても、
そのあと一度立ち止まって
「本当は痛くなかった?」ってちゃんと自分に聞いてあげよう。
それをずっとしてこなかったわたしは、
これから日々練習なんだけどね。。笑
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なんか、よくわからないけど、
心が生まれ変わったような感覚…
そんなことを考えながら
降り続ける雨をポーッと眺めていた。