怒りが出せないのは、過去に傷があった…
それはリトリート後半でのセッションだった。
選択制のセッションのうちのひとつに、
【激怒と恐怖のワーク】
というのがあった。
そのセッションのタイトルを見た瞬間に「これはわたしにはたぶんキツイ、無理だな…」と感じ、別のセッションの部屋へ行った。(この直感は間違っていなかった…)
でも、部屋に行くとトレーナーのRoxyが「Mikaの怒りのワークは、日本で受けられることはめったにないから、Mikaのワークを受けることを強くおすすめするわ。それでもココで受けたいのであれば、もちろんわたしはセッションをするけどね。」と言った。
その場にいたみんなはなんとなく、じゃあ、あっち行ってみようかという感じで移動した。
わたしは部屋に向かいながら、すでにちょっと緊張していた。
そして、ホワイトボードに書かれた
【激怒と恐怖のワーク】
という文字を見て、鼓動が少し速くなっているのを感じた。
もうすでに怖かったのだ…
ココからはとてもとてもセンシティブなので、詳しくは書けない。。
自分の記録用として、そして向き合うためにも書き残したんだけど、書きながらも手が震えたし、心臓がバクバクして、何度も何度も深呼吸をした… 書き終えるのに二週間もかかった。4万字ほどにもなった。
なので、ココではとても短い説明になります。。
この怒りのワーク、わたしは参加したわけではなく、見学をしていただけだった。
でも参加したみんなの怒りのものすごいエネルギーを、わたしは全部まるで自分に対して向けられているかのように受け取ってしまった。
心臓がバクバクして…
恐怖で身体が震え…
息ができなくなり…
動けなくなった…
そのあと、2時間ほど立てなくなり、倒れてしまった。。
本当に本当にありがたいことに、助けてくれた人たちがいて、なんとかなんとか復活ができた。
「あのワーク、できる?」
と、聞かれた。
「ううん。できない。想像はしてみたんだけど、わたしにはできないって思った。できない…ってその場で泣き崩れてたと思う。」
「普段、怒る?」
「うーん、子供には怒る…」
「旦那さんは?」
「怒らない。」
「親は?」
「怒らない。」
「友人とか周りの人たちには?」
「ううん…」
「そっか… それは『怒る』ということが、みゆきさんの中で、すごく悪いことだって思っているのかもしれない。怒りに対して、なにか過去に痛みがあるのかも。」
・・・・・・・・・過去に?
しばらく考えてみた。
わたしは昔から喧嘩が嫌いで、争いも苦手。
子供たちのちょっとした言い合いにもすごい敏感でほっとけばいいのに、仲良くしてよ!ってすぐに止めたり、喧嘩しそうって気づいたらそうなる前に話しかけちゃう…
そうか、それも怖かったんだ…
小さい頃から家でも家族がもめないようにもめないようにずっと調和をしてきた… 一度怖くてカーテンにくるまって泣いていた記憶がある。
【「怒り」が苦手、それには過去に痛み(傷)がある。】
そんなこと考えたこともなかった。。
NVCを学ぶ上で、「すべての感情への引き金は、過去に経験している」と何度か聞いたことがある。 いまいちピンときていなかったけど、今回の事を通して、こういうことだったのかも…って感じた。
『怒り』という感情は、NVCでもすごく大切な感情だとされている。
腹が立つとか、イライラするとか、悪い感情は持ってはいけないって言われていたり、教えられてきていたりで、そう思っている人が多いんだけど、
ものすごく腹が立っている
ということは、それだけ自分の中に、
ものすごく大事なことがある
ということ。
【怒り】というのは、自分の中にある【宝物】を教えてくれる指針となる。
だから、今年は『怒り』と向き合っていきたいんだ。
これからわたしが自分と向き合うプロセスの中で、大きな大きな課題だと感じている。NVCを伝えていくにしても、まずは自分が深く経験しておきたい。こわいけどね。。
旦那のゴルフの一件から二人の想いを伝え合う中で、怒りのワークのこと、怒りに対する過去のこと、これから怒りという感情を大切にしていきたいことを伝えた。
「え… ということは、俺これからは怒られるってことやん!笑 言い合いや喧嘩が増えるかもしれへんのか… わかった。」
言い合いや喧嘩が増えるのかは、どうなるのかはわからないけど、わたしのこうしていきたいってことをまず受け止めてくれたことに、感謝。
お互いにとってよりあたたかい質の関係・人生につながると思っている。そして、わたしの『在り方』がまたさらに進化していく一年になっていくとも感じている。
いろんな人を心に思い浮かべて…
心からありがとう。
循環が循環を生むのがすきです。サポートしたいただいた循環を、文字で循環していきます♡