平和を伝える場所で…
平和公園へ行ってきた。
原爆ドームと記念資料館も。
小学6年生の修学旅行以来である。
行くかずっと迷っていた。
なぜなら、わたしはこういう記念館や美術館へ行くと、展示されているものを見てすごくエネルギーを消耗するからだ。ぶっ倒れそうになる。
大人になるとわかるこの場所のこの重み…
でも、今回のリトリートはテーマは、
『ソーシャル・ジャスティス(社会正義)』
であり、広島という地を選ばれたのには意図がある。
正直、少し重い気持ちもありながら、
路面電車に揺られていた。
到着し、重い足取りで原爆ドームへ。
小6の記憶は全くない。
写真を撮るのは躊躇った。
ある外国人の方がピースをして笑顔で写真を撮っていた。
深い意味があるのか、ないのかはわからないけれど、なんとも言えない気持ちになった。
たくさんの人が集まるこの場所で、宗教のチラシをすごい勢いで押し付けてくるおばさんたちがいた。
「こともたちに平和を」と旗を掲げたおばさんに、強い口調で論破するおじさんがいた。こわかった。誰かがなにかを主張すると、反対の人が出てきて、争いが起こる。平和には見えなかった。
原爆ドームの前には、おばあちゃんたちが説明を必要としている人へボランティアで説明をしていた。英語でも説明していて驚いた。
それくらい伝えていきたい気持ちが強い。
それから平和公園の銅像などを見て、
平和記念資料館へ。
二時間ほど回った。
正直、感想なんて書けない。
でも、
行く前との予想とは反対に、
今、すごいエネルギーに満ち溢れています。
資料館では泣きながら写真や絵を見ている人もいた。
あちこちですすり泣く音が聞こえた。
インド人、白人、アジア人…
たくさんたくさんの外国人がいて、
みんな外国語のガイダンス用イヤホンを耳にし、
ひとつひとつの展示物の前で足を止めていた。
いろんな国の人たちが、広島まで足を運び、
【知ろうとする】
その姿にわたしは胸が打たれた。
こんな風に言うのはおかしいのかもしれないけれど、同じこの記念資料館という空間に、各国から来られた人たちと、知ろうとする人たちと、一緒にいることがうれしかった。
少しずつ、少しずつ、世界は平和になっていく。
そんなことに希望を感じた。
帰り、空が青くてはやり今日この日この瞬間をおさめておきたくなった。
さて、「正義」をふりかざすと、
争いは始まります。
そんな「社会正義」というテーマのリトリートへ、いよいよ向かいます。
いってきます。