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ロックダウン家庭内ストレス、みんながついに爆発…③【心のケア】
息子が表から選んだ感情は、
この二つでした。
あんなにも怒り、発狂し、ドアを蹴り、叫ぶように泣いていたのに、「怒り」の感情の絵はひとつも選ばなかった。
わたしが話したことはとてもシンプル。
息子の反応を見ながら、一言、一言、かなりゆっくり、同じ言葉も何度も繰り返して話すことを心がけました。
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「ゲームでうまくクリアできなくて、むずかしくて、もどかしかったのかな?
イライラしていたね。くやしかったのかな?」
「ゔん。。。だってむずがじいんだもんー(シクシク…)」
「そうだね、むずかしかったんだね。うまくできなくてくやしかったんだね。それで一生懸命やっているときに、画面の前にカエデ(娘)が立って、画面が見えなくなってしまって… 腹が立って、蹴ってしまったのかな?」
「・・・・・ウン。。」(気まずそう)
「リン(息子)のうまくできなくて、くやしいーって気持ちはよくわかるなぁ。
でも、【蹴る】というのはお母さんはなんだか怖くて好きじゃないなぁ。」
「・・・・・ウン。。(シクシク)」
しばらく頭を撫でて、待った。
「おとうさん、怒ったの、どう感じた?」
「がなじがったぁぁーーうぅぅーわぁぁーーん(再び大泣き)」
「うんうん、かなしかったんだね。。だいすきなおとうさんに怒られて、かなしかったんだね。。すごく怒っててリンもビックリしただろうし、ショックだったよね。。だから『がっくり』と『うぇーん』を選んだのかな?」
「うぅぅーーーーーー。。。(うなずく)」
しばらく泣いていたので、ウンウン、かなしかったね… おとうさんのことだいすきだもんね… 怒られてがっくりだったんだね… と繰り返し、背中をさすった。
「リンー、おとうさんもね、リンがカエデちゃんを蹴ったこと、こわかったんだと思うんだ。かなしくて、ショックだったんだと思うよ。
だってね、おとうさんはリンのことがだいすきなの。すごくすごくたいせつなの。もちろんカエデちゃんのこともね。
だから、だいすきなリンが、だいすきなカエデちゃんを蹴ったことが、ショックだったんだ。
リン、これだけはちゃんと覚えておいて欲しいの。
おとうさんは、リンのことがキライで怒ったんじゃないよー。リンのことがだいすきで、リンのことがたいせつで、リンのことを信じてるから、怒ったんだよー。おとうさんはリンがだいすきなの。これだけはね、ずっと忘れないで。」
と、話したときに、
「うぅわぁぁぁぁあぁぁぁあぁぁーーーーーーん!!カエデちゃぁぁぁぁーーーーーん、ごめんなさいーーーーーカエデちゃんごめんねーーーーうわぁぁぁぁーーーーーーん。。。」
突然溢れ出した言葉。
腹の奥底から出た「ごめんなさい」だった。
(よく、怒られたときにすぐ言わなきゃ怒られる!みたいな「ごめんなさい」は、やった行為へのではなく、親に怒られないための「ごめんなさい」。
今回もすぐに謝ったんだけど、謝った先が父だった。「すぐごめんなさいって言えばええと思ってんのかー!おとうさんに謝るんちゃうやろーー!!」とさらに父を大激怒させてしまった。)
ずーっと部屋をウロウロしていたカエデは自分の名前が聞こえてきて「え?わたし?」というとぼけた顔をし、こっちを向いた。わたしがおいでーと呼び、お兄ちゃんの横に座った。
「カエデちゃんごめんね。。カエデちゃんごめんね。。ヒックヒック…」
「(わたし)カエデ?どうかな?」
ウンウン、と大きくうなずき、
「いーよー!」
と言い(めっちゃ軽かった笑)、リンに笑顔が戻った。
そのあと、リンとはコロナで家から出られないことについて話した。
「今ね、コロナでおうちに出られないでしょ。リンも学校に行って、お友達と遊べない。寂しいよね。公園にも行きたくても行けないよね。
お母さんも大好きなカフェでお茶もできない、お友達とおしゃべりしたいけど、ずっと会えないの。
お父さんも、お友達とごはんもいけないし、会社にも行けない。今は会社にいったら警察に捕まってしまうかもしれないんだ。だから、おうちでお仕事してる。おうちでお仕事してるとね、リンやカエデやお母さんが話しかけたり、テレビやゲームの音がしたり、なかなかお仕事に集中できないときがあるの。でも、それでもお父さん頑張ってくれてる。だから協力してくれるかな?
いまね、
みんな…
つらいの…
お父さんも、お母さんも、リンも、カエデも、お友達も…
みんなつらいんだよ…
だから、こんなときこそ、家族がチームになって支え合いたいってお母さん思ってるんだ。みんなで助け合おうね。」
なんと、最後はわたしが我慢し切れず泣いてしまった…
ロックダウンからそろそろ1ヶ月。
わたしも本当はすごく辛いんだなって話しながら気づいた。平常心を保とう保とうとしている自分がいることに気づいた。
気づかせてくれて、ありがとう。
そして、息子はキリッとした顔で頷いてくれた。
そのあと、子供たち二人の様子が全然違って驚いた。
「なんか、ココ最近で一番楽しそうじゃない?二人ともめっちゃ良い顔してる。」
と、旦那と二人を眺めた。
(旦那には夜、二人が寝てから全部伝えました)
二人とも本当に楽しそうで、家の中を走り回ったり、一緒におもちゃ引っ張り出して遊んだり、本を見たり、笑顔いっぱいでキャッキャキャッキャ遊んでいた。
なんだか、ここ最近で一番、【安心】しているように見えた。
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さて、今回の件はこんなかんじでした。
妹を蹴ったことで、ココまで話し合わなくても?「ごめんなさい」でシンプルでもういいじゃん、とも思ったんだけど、今回は蹴ったことよりも、旦那の激怒っぷりと、息子のイライラや暴れっぷりを見て、そこへの心のケアが必要だと思ったから。
震災のときもそうだったけど、コロナのロックダウン生活も子供の心に影響を与えると感じていて、ケアが必要だなって日が経てば経つほど感じている。これからどんどんそういう影響が出てくるんじゃないか。
虐待や、自殺、DV、も増えるだろうと言われている中で、大人も心のケアが必要な状態なのに、子供の心のケアもするって、簡単なことではない。
わたしが今できることは、まず自分のケアができるように、周りのサポートのつながりを作ること。それが大きなコミュニティ(西野さんのサロン)であったり、小さなコミュニティ(自分がしているnoteサークル)であったり、個人(何人かの心許せる友人たち)であったり。
そういう色んなプールをたくさんたくさん作っておく。それを今すごく大切したいと思っていて、コロナのようなこと以外もこれから起こるかもしれないし、そのときに慌てずに支え合える、辛いときに辛いと言える、泣きたいときに泣き切ることができる、それをただ受け止めてもらえる、そんな関係を仲間や友人たちと作っていきたい。
今からでも遅くない。
そしてそれは未来をとてもあたたかくしてくれると、心から想えている。
三日間に渡って長文の日記、みなさんも大変なときに読んでいただき、本当に本当にありがとうございました。
みなさんの心の平穏、身体の健康を今この瞬間も祈っています。
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